行程・コース
天候
晴れのち雨
登山口へのアクセス
その他
その他:
新宿より特急あずさ→岡谷→上伊那下車 レンタカーで易老度手前、芝沢ゲートまでアクセス
この登山記録の行程
易老渡(20:13)・・・面平(21:43)・・・易老岳(23:49)・・・三吉平(00:35)・・・イザルガ岳分岐(01:18)・・・光小屋(01:38)・・・光岳(02:09)・・・光小屋(03:03)・・・イザルガ岳分岐(03:23)・・・三吉平(03:58)・・・易老岳(04:53)・・・希望峰(05:44)・・・茶臼岳(06:49)・・・横窪沢分岐点(07:28)・・・上河内岳(08:19)・・・南岳(09:09)・・・薊畑分岐(10:06)[休憩 40分]・・・小聖岳(11:36)・・・聖岳(12:31)・・・小聖岳(13:39)・・・薊畑分岐(14:27)・・・西沢渡(15:10)・・・便ガ島(15:55)・・・易老渡(16:48)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
2021年7月22日~24日
南アルプスの最南部縦走に入ってまいりました。
下山後に後泊しているので、正確には1泊となりますが、
登山では夜通し歩き続けたため、宿泊およびテント露営は行っておりません。
トレーニングを目的としており、
5座縦走は一般的には無茶な計画ですが、1座だけでも登りに行く価値は
南アルプスにはあります。ご参考にされてください。
7月22日、4連休の初日もあってか新宿発特急あずさの指定席が満席になるなど、
コロナ禍とは思えない混雑。オリンピック開催の道路規制も考え、電車で行き、
現地でレンタカーに乗る手段にした。車が無いと南アルプスへのアクセスは困難だからだ。
登山口の易老渡まで行くと、駐車場はあと数台駐車できる場所を残しほぼ満車。
山小屋は一切営業していないはずですが、多くの登山客が訪れています。
20:00、易老渡登山口出発。易老岳に0時前に到着。
登山道整備状況、問題なし。
ヘッドライト電池切れ、最低出力の非常灯で歩けるほどでしたが、
標高1700mあたりから倒木が登山道を寸断している箇所が増えたため
予備用のヘッドライトに交換しました。
最も驚いたのが、稜線に出ても森林限界が無いということ。
光岳まではほとんど森の中を歩かされる形なので、
景観の良い稜線歩きを期待する人にとってはがっかりするかもしれないが、
繫栄したシダ植物や苔むした森は独特の雰囲気があって、
湿気がまとわる南アルプス南部はまさに「水の山」と言えるでしょう。
光岳の山頂直下、イザルヶ岳付近の登山道上にある湧水は本当に美味しかったです。
何杯も何杯もおかわりしました。
光岳小屋付近までくると開けた丘の稜線になります。
木道があり、歩きやすいです。
夜の1時ごろの通過となりましたが、月明かりに照らされ
これまた神秘的な空間でした。
2:00 光岳山頂、本当はご来光が見れれば最高なのかもしれません。
しかし、月明かりと闇の中に見える雲海が現実離れした雰囲気と
美しいコントラストを見せてくれる。この時間帯でしか見ることのできない風景だ。
日帰りで聖岳まで縦走して下山するためゆっくり過ごす暇はありません。
急いでUターンし、茶臼岳を目指します。
茶臼岳に到着する手前で、日の出となります。
ここからは、森林限界を超え南アルプスの大きな山々、富士山などを一望できる大パノラマ。
聖岳まで、ハイマツ帯や岩稜帯の尾根を縦走します。
上河内岳を登る途中、有名な山岳アスリート「望月将悟」選手とすれ違います。
ずいぶん遠くから道を譲るためにどうぞ!と声をかけてくれるので、
見上げたら望月さんでした。「頑張ってください」とお互いに声を掛け合い、
そのまま、猛ダッシュで茶臼岳に向かっていきあっという間に視界から見えなくなりました。
流石です・・・・
上河内岳、聖岳、又は南アルプス全般に言えることですが、
山の1つ1つが大きすぎます!
ピークに登った!と思ったら、「上河内岳の肩」とか「小聖」とか
中ボスの山が1座、2座、立ちはだかっているので、めちゃくちゃ心が折れます。
でも、歩いているといつかは辿り着きます(笑)
上河内岳~聖岳の尾根は、人がすれ違うのが難しいくらい痩せていて
滑落したら一発OUTな箇所が点在しています。確実に慎重に歩いてください。
山と高原地図で危険個所と記してある稜線上を夜間に通行することは
絶対にお勧めしません。
最後の難関、聖岳に登るタイミングで入道雲が大量に発生し、
山頂13:00頃には雷鳴が響いたため、
周囲にいる登山者も含め、皆逃げるように急いで下山します。
急いでいますが、滑落危険の稜線なので、転倒したりさせたりしないように、
細心の注意、集中力は全開にします。
樹林帯を下山中、上の方で雷が落ちた音が数度、響き渡りました。
山は昼までに下山するべきとはよく言ったものです。
駐車場に戻れたのは17:30、駐車場を出発したのは19:00なので、
22時間半、ほとんど休むことなく歩き続けました。
補給は、ナッツ類、梅干し、ハチミツ、エナジージェル等、
歩きながら食べられるもので賄いました。
水分は3リットル持参しましたが、全然足りません。
湧水で補給できるポイントがありますので、そこで都度、
完全補給するようにします。
ルートと行程にもよりますが湧水が枯れていたら、諦めて下山するくらいの方が
良いです。どの登山者も2.5リットルのペットボトル2つくらいをザックに
積んでいる様子でした。
山小屋は全て閉鎖しています。水分、食料を調達することはできません。
下山路で通過した、便ヶ島方面のルートですが、登山者が多い割に
倒木などで非常に荒れており、倒木をよじ登ったりくぐったりしている間に、
ヤマビルに喰われていたようで、駐車場で着替えをした時に
血だらけの足に喰いつくヤマビルに悲鳴を上げた私です(笑)
ソックスとスパッツで完全に肌を隠していたのにかかわらず、
スパッツの足首ファスナーがわずかに開いてしまった隙間から
入り込みやられてしまっていたようです。
皆さん、標高の低い樹林帯で、膝をついたりしては危ないです。
休憩もしないほうが良いです泣
早く次の山に登りたいほど、濃厚で楽しい登山でした。
下の写真も参考にされてください。
ブログの方も宜しくお願いします。
https://mountain8.info/
「週末は山の中」
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