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富士山 馬返から吉田ルート (8合目泊) 3.8.19-20

馬返、 富士山( 関東)

パーティ: 2人 (サンシマ さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

1日目:晴れのち曇りのち時々雨、夜強風 2日目:晴れ、頂上はガス、強風

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 富士吉田市 馬返駐車場

この登山記録の行程

総距離:約20.8km  累積標高差:上り:約2,542m 下り:約2,542m

注:ヤマケイオンラインでは馬返からのコースタイムがないので、本データは6合目からのコースタイムのみになってます。馬返から6合目のタイムは別途の記録を参考ください。

【1日目】
六合目(11:57)・・・七合目(12:55)[休憩 2分]・・・八合目(14:18)
【2日目】
八合目(04:06)・・・本八合目(05:24)[休憩 3分]・・・九合目(06:12)・・・須走口・吉田口頂上(06:41)[休憩 63分]・・・成就岳・・・須走口・吉田口頂上(07:44)・・・八合目(下山道分岐)(08:26)[休憩 2分]・・・七合目(09:24)[休憩 5分]・・・六合目(09:58)

コース

総距離
約10.3km
累積標高差
上り約1,436m
下り約1,436m
コースタイム
標準8時間25
自己6時間58
倍率0.83

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

馬返から富士山を歩きました。3年前にプリンスルートを歩いたとき、山小屋泊の翌日に高所反応(高山病)が出て、頭痛、吐き気などで苦しい思いの富士登山でした。今回は、それから3年の山歩きを経ての体力試しと、前回のリベンジの意味で馬返から吉田ルートで頂上を目指しました。

結果は高所反応はほとんど出ず、楽しい富士登山となりました。高山病予防の対策とし下記の〇をしたのが良かったと思います。

今回は、8合目付近の小屋に泊まり、その付近でご来光を拝められばよいと計画しました。吉田ルートは登山道の途中から日の出を見られるので、晴天率が下がる山頂へ無理して上がる必要はないことを体感しました。

馬返駐車場へは、中ノ茶屋前を突っ切って行きます。そこからは1車線のやや荒れた簡易舗装道路です。連絡バスも通る道で草に隠れた側溝もあり、すれ違いには注意が必要です。

馬返からの登山道は、歴史や自然を感じながら静かに歩けました。この季節、花は少ないですが、最初はセミの音、次は鳥のさえずりと耳で標高の変化を楽しめました。

歩きの途中で熊本県から来られた富士登山ツアーの御一行に出会いました。聞けば宿泊は私達と同じ山小屋(太子館)でした。二日目も本八合目で出会いましたが、その後は会わずじまい。復路の予定など話が聞けず残念でした。

6合目からの道は、先日来の大雨でえぐれていたり、一部崩れたりしてましたが問題はありませんでした。天候不良が続いているためか、登山者は少なく半数ぐらいは外国人でした。当然小屋泊の客も少なく静かに過ごせました。

今回の高所反応(高山病)への予防策
〇 標高1400m付近の馬返から歩いたことで高所順応が図られたと思います。これが一番かも。
〇 6合目からは歩幅を小さく、呼吸を意識して、ゆっくり歩きました。(グラフではコースタイムとほぼ同じです。)(前回は写真撮影のため、隊列の前後を行ったり来たり動き回っていたのが良くなかったようです。)
〇 歩行中も水分補給を頻繁にし、休憩と山小屋到着時は、お茶やコーヒーを沢山飲んで排尿を促進しました。(薄い尿が出れば脱水症状ではないらしいです。)
〇 山小屋に到着しても体を横にせず、ほぼ消灯前まで体を起こしていました。(横になると呼吸が浅くり良くない。ちなみに横になった時の血中酸素濃度は80台まで下がっていました。呼吸を深くすると90以上になりました。)
〇 眠るときは、極力仰向きの姿勢をとり、睡眠を求めず、寝付けないことを気にしませんでした。(熟睡は呼吸が浅くなるので高山病のリスクが大きくなるそうです。)
〇 山歩き前日は、睡眠不足にしなかったこと。(いつもは夜遅くまで登山計画と準備でグチャグチャやっているのでダメですね。)

注:ヤマケイオンラインでは馬返からのコースタイムがないので、本データは6合目からのコースタイムのみになってます。馬返から6合目のタイムは下記を参考ください。

   総距離:約20.8km  累積標高差:上り:約2,542m、下り:約2,542m

【細部の行動記録】
8/19(木) 起床04:20----自宅発05:00---ファミマ05:07---全走行距離95㎞---青梅IC05:20--45--谷村PA06:05(28分・朝食)6:33--10--河口湖IC06:43--7--富士浅間神社06:50(15分)07:15---15--中の茶屋07:20--10--馬返しP着07:30(25分)

【1日目】8/19(木) 
馬返スタート07:55・・17・・1合目(鈴原社)08:12・・11・・1合5勺08:23・・24・・2合目(御室浅間神社)08:47(2分)・・11・・林道09:00・・13・・3合目(見晴茶屋)09:13(5分)・・26・・4合目(大黒小屋)09:44(4分)・・10・・4合5勺(井上小屋・御座石)10:00(4分)・・21・・不動小屋10:25(1分)・・15・・佐藤小屋10:41(35分・軽食)
佐藤小屋発11:18・・14・・経ケ岳11:32・・20・・6合目着11:52(5分) 安全指導センター・協力金¥1000等)
6合目2390m発11:57・・・62・・7合目2700m花小屋12:55(2分)・・・30・・2800m富士一館13:27・・10・・2900m鳥居荘13:37(3分)・・10・・東洋館13:50(2分)・・26・・8合目・3040m太子館着14:18--手続き・入室14:20----夕食16:00(朝食受領) ---就寝21:00

【2日目】8/20(金)
起床03:10太子館発04:05・・31・・白雲荘04:36(15分)(休憩・朝食)04:51・・・(04:58日の出)・・11・・元祖室05:02(4分)・・18・・・本8合目・富士山ホテル05:24(3分)・・17・・8合5勺・3450m御来光館05:44(1分)・・21・・鳥居06:06・・6・・9合目・神社06:12・・・29・・・須走口・吉田口頂上06:41・・成就岳・山口屋・トイレ(63分)山頂強風のため下山07:44・・・・45・・・8合目3270m下江戸屋・分岐08:26(2分)・・・56・・・7合目公衆トイレ09:24(5分)・・13・・シェルター道09:42・・16・・6合目09:58 ・・20・・5合目・佐藤小屋10:18(26分)10:54・・25・・4合5勺11:19・・10・・4合目11:29・・23・・3合目11:52(3分)・・23・・2合目12:18・・18・・1合目12:36・・10・・大文字屋・珈琲12:46(休憩26分)13:12・・馬返着・・1・13:13

馬返発13:16----浅間神社13:31---泉水温泉13:55---宿着16:00宿着(フレンドインぴーぷる)

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フォトギャラリー:102枚

河口湖ICから望む富士山、山頂はガス・・・!

登山前に北口本宮冨士浅間神社へ。
大鳥居や樹齢1000年の大杉、大檜に圧倒され歴史の長さを肌で感じ・・・。

立派な神社です。登山の安全祈願をしてお参り。

中ノ茶屋、ここを突っ切り、その先、すれ違いギリのやや荒れた舗装道路を直進。季節運行のバスが通る道。

馬返バス停がある駐車場に到着。先着は1台のみ。簡易トイレ有り。

馬返をスタート

馬返は富士山信仰領域の基点と解説です。以後、各合目に解説板あり。

ここは狛犬ではなく狛猿。富士山は庚申の年に誕生した言い伝えからしいです。
多くの石碑や灯篭があり歴史を感じる道です。

一合目、鈴原社

深くえぐられた道

石畳みの道、所々にある石組の排水路も見応えがあります。

階段状の道、歩きずらい・・・。

二合目、標高は既に1700m

廃屋裏手の御室浅間神社、江戸時代まではこの先、女人禁制とか。

三合目、見晴茶屋(三軒茶屋)、展望あり休憩適地です。河口湖が見えます。

苔むした道。

四合目の大黒小屋

四合五勺、御座石(井上小屋)

開けて展望あり。

途中、九州は熊本県から来られた富士登山ツアーの御一行に出会う。右端はツアーガイドさん。
聞けば今日は同じ山小屋(太子館)です。

五合目、たばこ屋と不動小屋そばの不動神社。
冨士講の人々はこの辺で一泊し、この上は聖域だった等の解説あり。

トリカブト

シモツケ(下野)

佐藤小屋に到着です。軽食の休憩。屋根付きのテラスは無料。隣接のトイレは¥200
しばらくして熊本県からの御一行も到着。

気温16℃、ガスって小雨も・・・。

佐藤小屋から先の道は・・・、小屋から20mくらい先の左側に道標がありました。この先、星観荘、経ヶ岳を越えて歩くと・・・。

六合目に到着です。富士スバルラインからの登山者はまばら。手前の小屋で体温チェック後、協力金¥1000を納めて証の木札を貰いました。
隣接(左)の安全指導センターで、「登山道は大雨で荒れている。」との情報です。

六合目をスタート。ここまで約4時間経過し、高度順応が図られたことを信じ、またゆっくりと歩行を再開。

ガスで展望はなし。

露岩帯を越えて・・・。

七合目、最初の山小屋の花小屋に到着、気温17℃、休憩する外国人多し。

さらに岩場を上へ・・・。

日の出館、店頭販売品が沢山有ります。

トモエ館、標高2740m、日が射して休憩する人多し。

鎌岩館、標高2790m

鳥居荘、標高2900m、ガスって人影なし。

東洋館前、ガスと強風で休む人も。

岩場を歩く連れ。(下は東洋館)

露岩の登りで風雨が強くなったので雨具を着用です。泊まる小屋まで標高差50mが遠い。
下方に他の登山者も・・・。

14時18分、標高3100m、宿泊小屋の太子館に到着です。
中に入ると若い小屋番の方が数人、待ってましたとばかりに雨具を拭いてくれ、体温測定して受付へ。

広く明るい玄関内、囲炉裏の炭火は唯一の暖房かも?

16時頃、小屋番案内で夕食、カレーとおかず美味しく頂きました。この時、朝食のレトルト飯・パン・水が配られました。
お茶は3杯くらいお代わりして高山病予防に努めました。
(薄色の尿が沢山出れば良いようです!)

夕食時の食堂。テーブルはアクリル板の仕切あり。

2人用個室(下)、2畳以上の広い部屋。窓明かり有り、天井のLED電球は使用自由。壁にコンセントも有りスマホ充電可能のようです。  最奥階段側で風通し良い場所。(高山病とコロナには環境良好)
持参のインナーシーツと部屋の寝袋一枚では寒くて、寝袋一枚追加して丁度良し。

トイレ前の通路にある円筒は手洗水の蛇口でした。 綺麗なトイレです。¥200/回、宿泊者は¥100/毎回

販売品等の料金表、24時間対応。

夕方、小屋のテラスで休憩する人達

天候回復、展望を楽しむ。
相模湾方向

河口湖と富士吉田市街

眼前の雲と湖

市街地の灯

夕日の影冨士、右の風速計はグルグル超回転。夜中は強風でビュービュー鳴っていました。

月と虹

日没前の6時10分、この時間でも上がって来る外国人の家族・・・。

未着客の様子を見に出た小屋番娘

夕焼雲

翌朝3時30分、トイレに行くと熊本県のツアー御一行が出発準備中。

私達は4時6分に太子館を出発。30分後に白雲荘に到着し、朝食(パンとゼリー飲料)しながら夜明け前の景色を楽しみます。
(この直後、写真左を歩く二人の帽子が突風で飛ばされ闇の彼方へ・・・。)

日の出前

止まると寒いので、上を目指して砂礫の道を歩く連れ。

4時58分、歩きの途中、雲海の中から日の出です。

ご来光を拝みます。しばしこの景観に見とれます。

温かな光を体に受けて、心は万歳!

雲海に浮かぶ山を眺めます。
八ヶ岳

苗場山と甲武信ヶ岳方向

中央は尾瀬の燧ケ岳でしようか?

武尊山と日光白根山方向

元祖室に到着、標高3250m

下は元祖室

熊本県のツアー一行の隊列。

トモエ館を通過、標高3400m

日光と雲海

本8合目の山小屋群

御来光館、標高3450m

9合目の鳥居と山頂が見える。

吉田ルートの下山道

9合目の鳥居

八ヶ岳

奥多摩と大岳山方向

山頂への最後の上り。

山頂直下の鳥居

6時41分、吉田口・須走口頂上に到着です。

久須志神社、山頂は南風強し。お鉢巡りにと歩くも成就岳に行ってしまい、強風で退散。

山口屋で休憩、熱々のウドンを美味しく頂きました。
高所反応(高山病)が無いので山頂でも快適です。3年前の悪夢がウソのようです。

風が強いのでお鉢巡りと剣ケ峰も中止して、吉田口の下山ルートへ。

少し下りるとガスもとれて展望が広がり気持ち良し。

長ーい下り道。先行する連れ、暑くて途中で衣服調整です。

下山道から本8合目の山小屋群

物資運搬ブルトーザー、下山中に4回すれ違いました。

7合目の公衆トイレ(¥200)、運搬ブルが折り返し中。

シェルター道の手前

6合目の分岐から馬返の道へ。

佐藤小屋に到着、ガスってます。

店内でラーメンを二人で頂きました。(大変美味しかったです。)

馬返に下山、この春に開店した大文司屋で嬉しいコーヒータイム。

気持ちの良い店主、素朴な店です。

丸太3本を担ぎ上げる登山道整備の歩荷。ありがたいことです。

下山時の駐車場、連絡バスが停車中。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け ロールペーパー
非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール ストーブ 燃料
ライター
【その他】 ゴーグル、マスク、日よけシェード、雨用手袋、インナーシーツ

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登った山

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