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午後からでも登れる雪山・岩茸山(「山と高原地図」の無名峰)

岩茸山(いの町)( 中国・四国)

パーティ: 1人 (マローズ さん )

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行程・コース

天候

晴れのち曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: いの町本川の中心部、長沢から県道40号石鎚公園線に入り、寺川地区の寺川橋を渡った所の三差路に立つ道路標識を見て、「吉野川源流」及び「寺川」方面に右折。
寺川集落に入り、左下に寺川小学校跡のグランド(公衆トイレの標識あり)を過ぎた所の三差路を右折して、源流への道とは分かれる。
最奥の民家の先の右急カーブ箇所に、邪魔にならないよう、駐車。ここは車の転回場にもなるので、複数台の車では出かけないように。

この登山記録の行程

登山口11:18・・・自然石標石の三差路12:04・・・山頂で休止12:33~13:23・・・自然石標石三差路13:35・・・登山口14:08

コース

総距離
約1.6km
累積標高差
上り約352m
下り約352m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

昭文社の「山と高原地図」には、地形図に山名が未表記の無名峰の山名がいくつか記載されているが、同地図シリーズの「石鎚山」(現在は合本されて「石鎚・四国剣山」となっている)に記載の無名峰、岩茸山(1255.1m)は、登山口の標高が約900mに及ぶにもかかわらず、積雪期でも余程の低温にならない限り、登山口まで車で行くことができる。これは登山口の側に民家があるため、道路が除雪されているから。
山は石鎚山脈・自念子の頭(1701.5m)から南西に派生する尾根の突端に位置する。

コースは分かり易く、登山口と山頂との高度差も小さいため、短時間で登頂できる。但し、有名峰ではあり得ないような急登が終始続き、積雪期は特に下山時、転倒し易い。
植生は大半が植林とスズタケだが、コースの片側が自然林になっている箇所があり、特に上方ではモミの木が目立つ。
山頂からの展望は芳しくないものの、頭上が開けて明るく、木の間越しに手箱山(1806.2m)から奈辺良谷山(1433.2m:拙著収録)周辺を望むことができる。

[コース]
登山口は数段の石段になっており、それから植林帯の山肌をトラバースし行って尾根に乗る。乗った地点は四差路になっており、北東隅に貯水槽らしきものがある。ここから山頂までこの尾根を直登する。のっけから急登だが、短時間で登頂できることは分かっているので、焦ることはない。
最初の方は日当たりが良く、また当日は気温が高かったため、雪は解けている。
尾根の東側は切れ落ちたようになっており、越裏門鷹ノ巣山(拙著収録)を望めるポイントもある。

やがて尾根の東側も西側と同様の傾斜になり、積雪の植林帯を登るようになる。
高度995mほどにある三叉路は、昭和中期の森林基本図に記載されているが、高度1020m地点の分岐は消滅していた。
高度計高度1165m地点に自然石の境界目出し標らしきものがあり、三叉路になっているが、森林基本図にある境界三叉路の高度は1210mである。これは国有林境界が移動したのかも知れない。移動しても境界標は放置されたままというケースは仁淀川町の蕗ケ谷山(1234.7m:拙著収録)でもあった。若しくは森林基本図の作図ミスということも考えられる。

三差路の先で一旦、勾配はゆるくなるものの、すぐ傾斜のある岩場が現れる。
岩場の上りでは少しずり落ちてしまったが、やはり安物(千円台)のチェーンアイゼンでは急登時、登りにくい。
左手にモミの木がいくつか現れるようになると、山頂が近づいている。
山頂周囲に高木はなく、思ったより広々としている。南方の木の間越しには1322m峰の奥に奈辺良谷山が顔を覗かせ、手箱山方面も遠望することができる。

山頂の切り株に三角点再測量の痕跡があり、測量前に設置されていた登頂記念板は全て撤去されている。測量後は、登頂記念板を設置した者はいない模様。
いつものように三角点標石は雪に埋もれていたので、何センチか雪を掘り、標石を露わにした。
山頂から南西と北方向の尾根も少し辿ってみようとしたが、積雪が膝より深いため、諦めた。
因みに’90年代末、山頂から南西に派生する尾根にかつてあった、国有林境界道を辿ってみたが、中腹から上はスズタケが藪化して廃道になっていた。但し、’00年以降、もし森林官が境界の藪の刈り払いを行っていたとしたなら、当コースよりは登り易いコースとなる。

余談だが、前述の山と高原地図「石鎚山」に記載されている、地形図に山名が未表記の山や、登山地図にコースが記載されていない他の高知県内無名峰は以下の通り(分県登山ガイド収録山を除く)。
(1) 鷹ノ巣山(1596.2m)・ヤマレコに登山記録投稿済
(2) 上瀬戸山(1538.1m)・拙著収録
(3) 下クレ石山(1486.3m)・今年春、回遊ルートを探る予定
(4) 奈辺良谷山(1433.2m)・拙著収録
(5) 長沢山(1428.6m)・拙著収録
(6) 潰ケ谷山(1203m)・ヤマレコに投稿済
(7) 大森山(1141.1m)・拙著収録
(8)葛原山(1013m)・先日当サイトに投稿済

その他、山と高原地図にも山名が未表記の山は以下のもの。
①大アレ(図根点高度1537.1m)・拙著収録
②越裏門鷹ノ巣山(1359.1m)・拙著収録
③休場ケ谷山(1174.8m)・拙著収録
④礫ケ滝大森山(1141.5m) ・拙著収録
⑤栃ケトロ山(1102m)・先日当サイトに投稿済
⑥黒滝山(1210.3m) ・先日当サイトに投稿済
⑦庵澤山(1463.5m)・今後踏査予定

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