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孤軍奮凍 四阿山敗退

四阿山( 上信越)

パーティ: 1人 (DAI KAI さん )

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行程・コース

天候

雪、後晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: パルコールスキー場まで車でアクセス、スキー場より始発のパルキャビン(ゴンドラ)に乗り(8:30発・乗車時間約10分)山頂駅へ

この登山記録の行程

8:40浦倉山直下のパルキャビン山頂駅着、雪激しく待機、9:00出発
10:15「2183ピーク」通過、11:30バラキ湖分岐着、12:15「2323.9ピーク」着、体力切れ・撤退を開始、14:45山頂駅帰着

コース

総距離
約6.1km
累積標高差
上り約351m
下り約351m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

上信越自動車道から見える浅間山は白く美しく、しかし空には分厚い雲が垂れ込め、標高を上げるにつれて徐々に雪が降り始めました。
ゴンドラ駅の1階にあるパトロール事務所に登山届を出すと「上は氷点下18度で寒いよ、今日はこのまま天気良くならないかもなぁ」との言葉。始発のパルキャビンに乗り標高を上げると風はさらに強く、雪もますます強くなり、着いた山頂駅は吹雪の中。
しばらく天気を見定めるため停滞していると徐々に風雪は収まり、陽がさし始めました。行ける!と判断し9時ごろ歩き始めました。
登り口は第5リフト南方100mくらいの樹林帯に適当な位置を見定め突入。ここからはひたすらワカンで膝下ラッセル、途中トレースをフォローしてきたBCスキーのパーティに抜かれましたが、その方々も早々に沢筋に滑降していき静かな山に戻りました。
その後誰にも追いつかれることも無く、地図とコンパスを使いながら新雪の樹林にトレースを刻みます。自らの力だけで道を見定め、道を刻み、歩む、理想とする最高に幸福な時間です。
2183ピークは何とか東西に巻けないものかと探ってみましたが、ともに斜度がきつく、直登を判断。胸丈のラッセルで切り抜けます。
バラキ湖との分岐点からしばらく行くと四阿山の核心、ナイフリッジ。ザックとワカン、ストックをデポし(これが失敗)、ピッケルとアイゼンに装備変更、2323.9ピークに挑みます。このナイフリッジは両側がズパッと切れ落ちており、とんでもない高度感、正直、怖いです。
2323.9ピークに達すると数百メートル先、手が届く位置に実に尖った四阿山山頂が見えます。さぁ、行こう!と一歩踏み出すと膝上までズボッと埋まる深雪、ツボ足だと往復30分はかかる(せめてストックがあれば・・・)、行けば時間は最終ゴンドラまでギリギリ、体力はほぼスッカラカン、数歩四阿山に近寄って、撤退を決めました。
浅間山、草津白根山、見渡す限りの白い山々、この素晴らしい景色の中心に一人だけ、贅沢な瞬間です。
装備のデポが失敗だったのか、2183ピークの手前で巻こうとしたことで消耗したのか、天気待ちなんかせずに行けばよかったのか、思い切ってスノーシュー買おうかな?、、まぁとにかく、次の冬、必ずリベンジします。
帰りは何度も枝下の空洞を踏み抜き転倒、5分歩いては休むような足でなんとか帰還。
一人ラッセル、実に楽しめる山でした。

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装備・携行品

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