行程・コース
この登山記録の行程
鶴巻温泉駅(07:33)・・・吾妻山(08:10)・・・善波峠(08:20)・・・念仏山(08:53)・・・高取山(09:40)・・・鶴丸分岐(09:50)・・・不動越(10:05)・・・浅間山(10:35)・・・蓑毛越(10:45)・・・16丁目(11:05)・・・大山(11:50)・・・ヤビツ峠(12:35)・・・護摩屋敷の水(13:10)・・・二ノ塔(14:25)・・・三ノ塔(14:33)・・・烏尾山(14:55)・・・政次郎ノ頭(15:45)・・・新大日(16:15)・・・木ノ又小屋(16:25)・・・塔ノ岳(16:36)・・・丹沢山(17:39)・・・棚沢ノ頭(18:45)・・・蛭ヶ岳(19:20)・・・臼ヶ岳(20:15)・・・金山谷乗越(21:15)・・・檜洞丸(22:22)・・・矢駄尾根分岐(22:55)・・・犬越路(00:10)・・・西の肩(02:25)・・・前大室(馬場峠)(03:35)・・・加入道山(03:50)・・・道志温泉分岐(04:00)・・・白石峠(04:10)・・・水晶沢ノ頭(04:30)・・・バン木ノ頭(05:30)・・・モロクボ沢ノ頭(06:00)・・・大界木山(06:35)・・・分岐(06:45)・・・城ヶ尾峠(07:05)・・・城ヶ尾峠入口(07:45)・・・水晶橋(08:00)・・・落合橋(08:19)・・・道の駅「どうし」(09:08)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
2022/05/03(火)
丹沢主脈縦走に行ってきました。
「嫌と言うほど丹沢を歩きたい」
こういった思いから、小田急線の鶴巻温泉駅を出発して1つめの山は伊勢原の日本遺産、大山を経由することを前提とし、24時間でどこまで歩けるかの挑戦をすることにしました。
せっかくなので、より楽しむために、ルールとコンセプトを設けることにしました。
・丹沢を味わ尽くすこと
・家を出発してから無補給とすること
(山小屋・水場での一切の補給を行わないこととする)
・宿泊及び睡眠を伴う休憩を行わないこと
・24時間でタイムリミットとし、適切なエスケープルートで下山する事
・安全は最優先する
無茶にも思えるルールに、安全最優先と言うと矛盾したようにも感じますが、この条件下でいかに安全に歩行できるかのトレーニングとして捉えております。
100㎞以上や一昼夜にわたるロングレースに出る以上は、必要なトレーニングであると考え、良い経験になればと企画。
果たして24時間でどこまで行けるのでしょうか。
「行けるところまで行ってみる」
なかなか浪漫があります。
コースは、大山から塔ノ岳方面へ行き、蛭ヶ岳までの主脈を経由してから檜洞丸、大室山、加入道山が鎮座する道志村方面を歩き、菰釣山からの甲相国境尾根をぐるっと、三国山、不老山を経て駿河小山駅に下って最後に箱根エリアの金時山をゴールとして仮設定をしています。
もちろん、ゴールまで辿り着ければ、丹沢を制覇したと言ってよいほど、味わい尽くしたことになりますが、その距離約90kmに獲得標高が7000mを超える為、この制限時間と休憩、補給の条件では非常に苦しいため、エスケープは必至である。しかしながら、適切なエスケープルートを選定し、安全に下山する事もまた重要なトレーニングである。
安全の先読みに、所要時間も考慮した、”適切な落としどころ”を歩きながらも考えるのだ。
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詳細は下記の写真からご覧いただくとして、先に結論からまとめたいと思う。
晴れた空の下、予定通り鶴巻温泉を出発した。7:30
最初に登るのは大山。さすが、GW期間なだけあって、非常に混雑していた。
順調なコースタイムで大山を登りヤビツに下ってから昼食。
以降は丹沢主脈。こちらは大山とは違ってガラガラだった!
紅葉の時期には大渋滞する鎖場も誰も居ない。
ゴールデンウイークに丹沢主脈を独り占めできる贅沢。
順調に丹沢山まで歩き、18:30頃夕食をとる。
次の蛭ヶ岳に到着した時(19:20)体に異変を感じる。
異変とは言っても、トラブルではなく、疲労感がぐっと襲ってきたのだ。
ここまで、食事とトイレ以外ノンストップで歩いてきているので当然と言えば当然であるが、ペースがぐっと下がり、同行している相棒には先に歩いてもらうことに。
稜線上の木段や、土の上を歩くと「パリっ」と音がする。氷だ。
水分が冷やされて凍結している。5月でも夜間は10℃以下で風が吹けば氷点下。
止まったら震えが止まらない程寒くなります。
休憩のたびに防寒具を取り出し着込む。歩き出すと暑くなるので脱ぐ。の繰り返し。
疲労でペースを落とす。
22:22檜洞丸までは標準コースタイムペース
0:00犬磁路からは標準コースタイムで歩けなくなり、
4:30バン木ノ頭あたりではコースタイムの2倍かかるペースに・・
エスケープがよぎる
朦朧として、知らぬ間にGPSをストップしてしまったのと、記憶も曖昧になっており、道志エリアの時間記録が正確ではありません。
7:30城ヶ尾峠で制限時間の24時間に達する。道志村方面へエスケープを決定。
道志村と言えば、例の女児失踪事件でちょうど急展開を迎えており、現場は騒然としているであろうことから、なるべく近寄りたくなかったが、吸い寄せられる形で下山した。
道志村は速やかに通り過ぎたかったが、よりにもよって、深夜帯から明け方まではこのエリアを歩き続けるはめになった泣。記憶も飛んでおり、何かにとりつかれたか!?
結局、24時間歩いて稼いだ距離は約50㎞、と約5000mの標高だった。
無補給なのでかなりの水分を持参したが、水分が減って荷物が軽くなろうが、足取りが軽くなることは無かった。
ここまで、歩けないものなのか、自分の体力が落ちているのか、
決して体調不良ではないのだが、思い当たる点があるとすれば、
直近でフルマラソンを走ってしまったので、疲労が抜けていなかった可能性はある。
それを確かめる意味でも、今度はコンディションを整えて、ルールも少し緩和してトライしたいと思う。
最後までお読みいただきありがとうございました。
下の写真もご覧ください。
ブログの方も宜しくお願いいたします。
https://mountain8.info/
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