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苔むす三角点・藪の小黒山回遊

小黒山(久万高原町)( 中国・四国)

パーティ: 1人 (マローズ さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 須崎市から国道197号を西進して梼原町に入り、町の中心部から国道440号を北上する。
地芳トンネル、横野トンネルを抜け、県道303号に右折。
県道終点からは林道小田・池川線に入り、手書きの「天狗荘・あと5km」という看板を過ぎた先の右急カーブ付近の路肩に駐車する。
尚、4月11日時点、林道小田・池川線は土砂崩れのため、通行止めだったが、その日は車止めチェーンの鍵がたまたま外れていたため、進入した。

この登山記録の行程

登山口11:34・・・支尾根11:51・・・高度計高度1190m地点で休止12:08~12:28・・・山頂で休止13:25~14:04・・・1335m峰南のコル14:43・・・高度計高度1315m地点で休止14:52~15:01・・・破線の峠15:16・・・林道に下り立った所で休止15:39~15:44・・・登山口16:04

コース

総距離
約4.1km
累積標高差
上り約407m
下り約402m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

廃村・小黒川の背後に横たわり、黒川の支流・小黒川(小黒谷川)が源を発する小黒山(1354.1m)。天狗高原の北、正木の森(図根点標高1374.7m)と尾根で繋がっていることから、藪漕ぎ縦走する無名峰ピークハンターもいるようだが、稜線全てが藪に覆われている訳ではなく、所々きれいな笹原となっており、大木の自然林も見かけられる。
山頂から北の尾根と、1336m独標点から西の尾根は上部に於いて藪はないが、回遊するため、往復路共、藪尾根を辿った。
山頂からは直下の植林の木の間越しに、愛媛・高知県境の中津明神山を望むことができる。
尚、登山時は必ず林道小田・池川線の通行止めが解除されているか否か、自治体に問い合わせること。

[コース]
登山口には林業関係者のバンが駐車されていることがある。その場合、車は少々先に進むか戻るかして、適当な路肩に駐車する。
正木の森から小黒山は国有林の区域が多いが、登山口のある谷と、その西の谷周辺の山林は民有林になっている。
登山口付近の林道から、1336m独標点南東の痩せ尾根部が見えており、そこから見る限りでは藪や高木のない、きれいな尾根のように思えるが、そこから南方の破線の峠までは、閉口するような藪漕ぎ箇所がある。

作業車道跡のような小径はすぐ、右にカーブして沢を渡る。かつて、ここから地形図の破線の峠の北方、小ピーク北の標高1290m地点を越える峠道があったが、現在の小径は向き的にその道とは違うものと思われたので、沢を渡らず、路盤の擁壁を降りて直進した。沢の本流を辿ったのか、右岸に並行する沢状の岩場を進んだのか、記憶が定かではない。
そのちょろちょろ流れる水流の岩場を乗り越えると、前方には植林帯が広がっていた。ここでも谷は二手に分かれていたかも知れない。

左手の斜面の植林帯を見ると、藪も少なそうだったので、この斜面を上がって1336m独標点から南西に派生する尾根に乗ることにした。この時、回遊ルートを取ることに決めた。
傾斜はやや急なものの、難なく尾根に乗ることができ、その植林の尾根も急登だが、最初は藪もなく、軽快に登ることができた。しかし途中からスズタケが藪化してくる。

「この山は登山口との高度差が小さいから藪は辛抱すべし」と己に言い聞かせながら登っていると、急に藪がなくなった。そこから尾根幅が広くなっていったように思う。徐々に勾配も更に急になる。上るに連れ、また藪も深くなってきた(と思う)。
直登が厳しくなったため、斜面をトラバースして1336m独標点から西に伸びる幅の狭い尾根に乗ることにした。
その尾根は岩尾根風で、意外にも藪はなかった。

1335m峰からの尾根との合流点から山頂までもスズタケや笹の藪は、あまり深くなかったように思う。
三角点は笹に隠れていたので、周囲の藪を刈って発見し易いようにした。三角点は苔に覆われており、長年再測量されてないことが分かる。付近の折れた灌木の幹に赤テープを付けたのは、正木の森から縦走してきたピークハンターだろうか。

山頂からは正面に中津明神山が見えており、更に植林に一部遮られながら、蕗ケ谷山(1234.7m・拙著収録)から長坂山(1175m・拙著収録)にかけての稜線も遠望できる。長坂山は無名峰でありながらも360度の展望を誇る山で、ハイキング程度で登れるので推奨できる。

復路、前述の尾根の合流点から、林道から見えていた痩せ尾根部はきれいな笹原となっており、気持ちがいい。
だが、次第に笹原からスズタケに変わり、その藪が深くなって来る。所々げんなりするような藪漕ぎも強いられる。

前述の破線の峠北方の峠は跡形もなかったが、破線の峠は藪がなく、きれいな状態。当初はここから更に正木の森まで縦走する予定だったが、猛烈な藪漕ぎ箇所があったり、林道起点近くの県道で道路工事をしており、数十分待たされる等して、登山開始が遅れたこと等により、ここから下山することにした。とは言え、峠から西の峠道も廃道状態。しかしよく見ると、後世に付けられたと思われる造林歩道が南西方向へ下っていた。
喜んでこれを下って行ったのだが、ほどなくして道は途絶えた。峠南のピークから西に伸びる尾根に乗ろうかとも思ったが、斜面の傾斜が急でトラバースし辛い。
やや思案していると、下から沢の音がする。そこで沢を下ろうと、急傾斜の植林帯の斜面を適当に下りて行った。

水流が近くに迫った地点で踏み跡に出たので、これを下って林道に下りた。林道付近の踏み跡は不明瞭だが、上り口の北の林道カーブ部に「鳥獣保護区」の赤い看板が立っているので、もしこのルートを往路に利用して、正木の森等へ登る際は目印になるだろう。

Ps:今月中旬頃から近畿の山の登山記録を投稿していたので、「中国・四国の山」の登山記録コーナーでは少々久しぶりとなります。今後も関西の山の投稿を増やしていく予定です。

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装備・携行品

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