行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
大倉(07:40)・・・観音茶屋(08:15)・・・雑事場ノ平(08:30)・・・駒止茶屋(09:25)・・・小草平(10:05)・・・茅場平(10:25)・・・花立山荘(11:10)・・・金冷シ(11:45)・・・塔ノ岳(12:05)・・・丹沢山(13:45)・・・棚沢ノ頭(15:00)・・・蛭ヶ岳(16:10)
【2日目】
蛭ヶ岳(06:05)・・・臼ヶ岳(07:25)・・・金山谷乗越(08:40)・・・檜洞丸(09:50)・・・石棚山稜分岐(10:25)・・・展望園地(11:35)・・・ゴーラ沢出合(12:40)・・・ツツジ新道入口(13:25)・・・西丹沢自然教室(13:35)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
ゴールデンウィークの初夏を思わせる晴天の中、17年振りに丹沢主稜コースに挑戦しました。天候に恵まれ、新緑の木々、春の花、小鳥の囀り、そして夕映えや朝焼けの富士山や南アルプスの山々の眺望など、山歩きを十二分に堪能しました。
コースの標識は、よく整備されていて特に困ることはなかったですが、ゴーラ沢出合で対岸へ渡る地点を示す標識が沢へ出る地点(左手上)にあるので、気がつかずに沢へ直進してしまうと渡る地点(左手方向へ少し行ったところ)が分かり難いので注意が必要です(私の場合は、沢に直進してしまい対岸の道が見つけられず、近くにいた人に尋ねました)。また、普段はコースタイムよりかなり早く下るのですが、檜洞丸からの下りは、2日目の疲れもあるせいか、予定タイム(休憩時間込みで2時間45分)の45分増しとかなり時間がかかりました。特に、石棚山稜分岐から展望園地への道は思いのほか時間がかかりました(コースタイム40分のところ1時間)。時間に余裕を持って下山した方がいいかもしれません。
山小屋は、前日にみやま山荘の予約が取れず、蛭ヶ岳山荘に宿泊。ゴールデンウィーク中なので仕方ありませんが、一つの布団に二人が寝る状態でした。なお、水の補給は山小屋でのペットボトルの購入(500mlが500円)しかありません。洗面用の水は雨水の利用が可能です。
登りについては、大倉尾根は標高差1200mを4時間程で登るコース(300m/h)なのでかなりきついと覚悟をしていましたが、その後の丹沢山、蛭ヶ岳は、一旦かなり下って登り返す道なので、さすがに蛭ヶ岳の最後の登りは、少々バテ気味になりました。また、2日目の檜洞丸への道はアップダウンがかなりあり、昨日の疲れと相まってか、檜洞丸からの下りでは膝が笑ってしまいました。
山歩き自体は苦労もありましたが、全体として広葉樹が多く、特に、檜洞丸周辺のブナは立派で、山頂付近では新芽の緑が、中腹以降では新緑の青葉が、初夏の日差しの中で輝いていました。また、足元にはスミレの花を始めとする各種の可憐な花が咲き、芽吹いたばかりのバイケイソウの緑が眩しく、道の途中や山腹にはマメザクラも咲き、絶えず小鳥の囀りが聞こえ、山歩きを楽しいものにしてくれました。さらに、蛭ヶ岳からは、夕映えと朝焼けの富士山や南アルプス、奥秩父、奥多摩の山々、そして相模湾の眺望を楽しむことができました。なお、ツツジ新道でツツジが楽しめるかと期待していたのですが、まだ少し早いのかほとんど見られず、それだけが残念でした。
最近は、よく奥多摩の山に行っていたのですが、丹沢は奥多摩に比べて広葉樹が多く、特に、大好きなブナも多いので、少し丹沢の山にも足を運びたいと考えています。なお、確か、17年前の大倉尾根の塔ノ岳山頂付近は、山肌が露出していて、いたるところが道という感じだったと記憶していますが、随分と植生が回復しているのに感動しました。また、丹沢全体で随所に植生回復のため木道が敷かれていて、かなりの努力が行われていると感じました。自然を維持するためには、継続して努力していくことが大切であることを改めて思いました。
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