行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
玄倉(08:00)・・・雨山橋・・・ゲート(10:06)・・・大石山(11:32)・・・同角ノ頭(13:25)・・・同角山稜分岐(14:30)・・・石棚山稜分岐(14:43)・・・檜洞丸(14:59)
【2日目】
檜洞丸(05:25)・・・石棚山稜分岐(05:41)・・・同角山稜分岐(05:53)・・・県民の森分岐(07:00)・・・板小屋沢ノ頭(07:36)・・・箒沢公園橋(08:49)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
玄倉の碧い水、清楚なシロヤシオの花とブナの新緑、いつも気になっていたピラミダルなピーク同角ノ頭と一石三鳥を狙って玄倉からユーシンを経て登ってきた。
<花付きは悪くないがシロヤシオの開花は例年より1週間以上早い>
同角山稜では標高1200m辺りまではほとんど花が落ちていたが、標高1350mから上では樹上にたくさんの花を残しているシロヤシオもたくさん見られた。開花は昨年より1週間以上早いようで、見頃は過ぎつつあるように思われた。小屋の方は、今年はブナの芽吹きも20日以上早く、ミツバツツジも散っている株の横にまだ蕾のものがあったりとばらつきが大きく、異常気象だといっていたが、下山後に5月の平均気温を超えた日数が過去140年間で一番多いと聞き、納得。
<玄倉からユーシン>
同角山稜に取り付くには、玄倉からユーシンへの林道をコースタイムで3時間(今回私は2時間)歩かねばならず、アプローチが長い。しかし、ユーシン渓谷の碧い水や藤、山ツツジ、まぶしい新緑、カジカガエルの声を楽しみながら進む。ここは秋の紅葉も素晴らしそうだ。途中8つの隧道を通るが、このうち新青崩隧道は屈曲して出口が見えないため、中は真っ暗闇で、進むにはヘッドランプが必要。
<ザレたやせ尾根を進む同角山稜>
ユーシンロッジ(休業中、トイレあり)を過ぎて同角山稜に取り付くといきなり急登が始まり、花崗岩の「大岩」を経て大石山から先は、ザレたやせ尾根の登りになる。技術的には難しくないものの、注意して進む必要がある。傾斜もきつく登り応えがあるが、なによりミツバツツジ、シロヤシオ、ブナなどの新緑に励まされる。痩せた足場の悪いところほどツツジがきれいに咲いている(気がする)。花に夢中になって足下がおろそかにならないように。所々緊張を強いられるが、変化に富んだ面白い尾根道だ。マイナーなルートだと思っていたが、意外にすれ違う登山者も多かった。ツツジ新道よりもシロヤシオなどとの距離が近く感じられるのも好ましい。
檜洞丸の青ヶ岳山荘に宿泊。結果的には一日でも歩けたコースだったが、山中に一泊すると朝晩の一番美しい時間を山中で居ながらにして楽しむことができ、その価値は十分にあると思う。
<豊かなブナの林が残る石棚山稜から箒沢>
当初ツツジ新道を下る予定だったが、小屋の方の勧めに従い、豊かなブナの林が残る石棚山稜を箒沢に下るコースに変更。ここも同角山稜と共にややマイナーなルートだが、その分誰ともすれ違わず静かな山歩きが楽しめた。ミツバツツジやシロヤシオも魅力だが、このコースではなによりブナの大木がたくさん残っていることが素晴らしい。檜洞丸からテシロノ頭を経て石棚山までは同角山稜と対照的なたおやかな尾根だが、県民の森への道を分けて箒沢への下りにかかると、一転雨でえぐれ、岩がゴロゴロしている急傾斜となる。痩せたところはさほどないが、ここも慎重に下りたい。
ルート定数55.3、主観的グレード、ざれた鎖場、痩せ尾根があることを考慮して6C
これで6週間連続登山。梅雨入り前のかき入れ時?
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