行程・コース
この登山記録の行程
駐車場(9:45)…瑞牆山荘前(9:50)…林道出合(10:25)…富士見平小屋(10:35)…
桃太郎岩(11:05)…瑞牆山山頂(12:35)休憩40分…桃太郎岩(14:35) …富士見平小屋(15:05)…里宮さん上(15:20)休憩20分…駐車場(16:10)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
シャクナゲの開花を期待して瑞牆山を訪れましたが少し早かったかな。朝から小雨で午後晴れの予報。当初は瑞牆山自然公園側から周回を予定していましたが、瑞牆山荘近くの駐車場を起点にピストンすることにしました。
天候を反映してか駐車場(150台)はガラガラ。雨具を装着して歩き出します。瑞牆山山荘(トイレ100円)へくると登山準備をする人々が…皆さん天候の好転を信じているようです。
登山道へ入るとネズミ色の空の下、芽吹きだしたミズナラと白樺林は黄緑色で明るく感じさせます。ポツポツとミツバツツジ(ピンク)やオオカメノキ(白)が咲いています。
林道と2回ほど出会い針葉樹の暗い山道を登っていくと大きな岩がボチボチ現れ始めます。
富士見平小屋手前の水量豊富な水場(無料)あたりからひらけ、バイケイソウやタチツボスミレ・山蕗などが姿を現します。富士見平小屋前からが瑞牆山と金峰山の分岐となります。富士見平というのですから天気が良ければ富士山が望めるはずです(ひとまず、登山バッチを購入)。小屋前のシャクナゲは日当たりが良いせいか蕾がいくつか水滴をまとい開かせていました。ドウダンツツジやマイヅルソウも咲き始めています。辺りの林床下(畑のよう)に山蕗がたくさん芽をだしていました。瑞牆山方面へは最後のトイレ(紙は各自用意)になります。
富士見小屋から杉苔やマイヅルソウの生えるコメツガの針葉樹林を緩やかにアップダウンしながら、がっつり天鳥川(涸れ沢?)へ下っていきます。天鳥川をこえると、まっぷたつに割れた桃太郎岩があらわれます。この辺りからシャクナゲ(蕾)の樹林が増えていきます。桃太郎岩の階段を過ぎると、鎖つきの岩場の登りがはじまり、徐々に岩山の様相をみせはじめます。針葉樹にシャクナゲが群生する植生は十文字峠と似ています。大ヤスリ岩がドーンと立ちはだかるように見えてくるあたりからは、さらに急さが2倍増アスレチックばりに全身を駆使しないと登っていけません。登りより下りを心配しつつルートを探しながらよじ登っていきます (全身筋肉痛になること請合…) 。辺りはシャクナゲに囲まれているので最盛期だったら、、きっと写真撮影で前へ進めていなかったでしょう。まだ蕾ばかりですが日当たりの良いところは蕾を膨らませ紅い花びらをのぞかせているものもありました。またシャクナゲのわきには(見落としそうなほど小さな) 5㎜ほどの紅い花をつけたコヨウラクツツジがたくさん咲いていました。山桜が数輪のこるあたりではイワカガミの若葉もみかけました。頂上に近づくほど景色がひろがり金峰山が姿をみせ天候が回復していくのがわかります。かれこれ1時間強登りつめてきたせいか俯きかげんになり、しんどそうに見えたのでしょうか、山頂手前で降りてくる方から「後、10分ほどですよ。がんばって!」と励まして頂き登りきりました(感謝)。山頂手前の梯子の下には雪の塊(氷)が残っていました(ここだけ)。
山頂は花崗岩の一枚岩で高度感ばつぐん、皆さん平気な顔をして岸壁に立ち記念撮影をしています。その姿を見ているだけでも腰が引けてなかなか近寄れません。ガスがかかっていたときのほうが下が見えず怖さがありませんでしたが、急速にガスが抜けていき眼下に広がる景色が見え始めると・・金峰山やうっすら見える富士山、奥秩父の山々が眺望でき、苦しかった登りのご褒美のように感じられました。
晴れてきても風があるので体温を下げないためにも1枚上着を羽織ります。雨上がりでしたが、虫も少なくゆっくりと昼休憩をとれました。ただ、やや傾斜のある岩なので腰を落ち着ける平な場所が少なかったです。山頂にもシャクナゲ(蕾)が群生しています。日当たりの良い場所から開花していくでしょうから後10日もすれば綺麗に咲いてくれるのではないでしょうか?眺望の良くなった山頂に名残惜しみつつ…下山開始。(スミレサイシン…出会いたかったんだけどな・・)
下りは登り以上に足の置き場選びに慎重になり、こんなに岩場のきつい山には出会ってなかったなと感心しつつ…段差に四苦八苦しながら降りました。(膝も笑う…)
富士見平へ戻ってくると色とりどりのテントの花とシャクナゲが(朝より)花数を増やしていました。山小屋初という『富士見平小屋ビール』800円をお土産にする。 (売上はすべてレスキューや山の整備に寄付される…苦労せずに美味しい思いができます) おしゃれなカフェ風メニューもあるので、ゆっくり過ごすのもいいかも…
里宮さん上のベンチ辺りだけは、ミツバツツジとシャクナゲがたくさん花を咲かせていました。
駐車場へ降りてくると駐車の数が増えており、百名山が2座ある山域の人気の高さをうかがわせました。
富士見平小屋でもらった増富温泉割引券を利用して温泉に寄ってから帰宅しました。ちょっと温度が低め(25から37度)ですがラジウム温泉なので効能は良いらしい。当日、増富温泉では「火祭り」が行われるらしく、地元のお子たちが水鉄砲をかかえてウロウロしてらっしゃいました。消防団の方々が木々に向けて放水して祭りの準備に忙しげでした。高速も目立った渋滞はなし・・。
シャクナゲは、まだ蕾でしたが、胸をすくような眺望の良い山でした。
フォトギャラリー:40枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル |
帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 | コンパス |
腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | 健康保険証 | 医療品 | 虫除け |
熊鈴・ベアスプレー | 行動食 | 軽アイゼン | トレッキングポール | ライター |
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