行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】(前日鳩待峠泊)
鳩待峠(06:45)・・・山ノ鼻(07:40/7:50)・・・牛首・・・牛首分岐(尾瀬ヶ原三又)(08:30/8:40)・・・竜宮十字路(09:15)・・・見晴(下田代十字路)(09:40/10:00)・・・燧ヶ岳分岐(10:20)・・・白砂峠・・・沼尻平(12:00/12:30)・・・浅湖湿原・・・尾瀬沼東岸(13:20)
【2日目】
尾瀬沼東岸(06:55)・・・浅湖湿原(07:10)・・・ナデッ窪道分岐(10:05)・・・俎嵓(10:35/10:55)・・・柴安嵓(11:20/11:25)・・・俎嵓(11:50/12:00)・・・熊沢田代(13:15/13:40)・・・広沢田代(14:25)・・・御池(15:15)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
7月の三連休を利用して、台風11号の影響の残る中、過去に何度も行った尾瀬に約30年振りに行ってきました。一日目の尾瀬ヶ原、尾瀬沼は雨の中。二日目は、霧の中の燧ケ岳でしたが、御池への下山路の途中から晴れてきました。残念ながら、燧ケ岳からの眺望は楽しめませんでしたが、雨の中の落ち着いた尾瀬ヶ原、尾瀬沼(大江湿原のニッコウキスゲは満開でした)と、燧ケ岳から御池への下山路は悪路で苦労しましたが、山上の楽園を思わせる熊沢田代、広沢田代を楽しむことができました。なお、この後、会津駒ケ岳に足を延ばしました(別記登山記録を参照)。
山行の注意点としては、まず、「ヤマケイオンライン」の「コースタイム計画」で、長英新道の「浅湖湿原」から「ナデッ窪道分岐」へのコースタイムが2時間となっていますが、昭文社の「山と高原地図」の「尾瀬」でも3時間半となっていて、普通の登山者が2時間で登るのは無理だと思います。「コースタイム計画」を利用する方は注意が必要です。また、山頂付近はガスで視界が悪く、ナデッ窪道分岐が分かり難かったですが、8合目の標識があるところが分岐です。また、爼嵓から山頂の紫安嵓へは、小さなプレートの標識もありますが、その他に、岩に赤ペンキで、「ハラ」、「ヌマ」、「ミイケ」と書かれていますので、「ハラ」の方向に進んでください。
御池への下山路ですが、悪路続きで大変苦労しました。まず、頂上付近にかなり長い雪渓が残っています。アイゼンを利用している人はいませんでしたが、下りは滑りやすいので注意が必要です。また、熊沢田代の入口付近の木道は壊れていて、かなり傾斜があります。前日からの雨で濡れていて、十分注意して歩いたのですが、両足をいっぺんにすくわれるようにして転倒してしまいました。リュックがクッションとなって、幸い怪我はありませんでしたが、十分に注意してください。ここの木道は危険なので早急に修理する必要があると思います。更に、御池の下山路は全体として、涸れ沢を利用しているのではないかと思いますが、大きな岩が多い上に水気の多い(前日からの雨の影響かもしれませんが)路で、足場を見つけるのに苦労しながらの下山になりました。時間がかかっただけでなく、かなり疲れました。時間に余裕をもって下山する必要があると思います。
苦労した話が多くなりましたが、雨の中の尾瀬ヶ原と尾瀬沼でしたが、風がなかったため、落ち着いた雰囲気の尾瀬を楽しむことができました。尾瀬ヶ原では、カッコウのさえずりが聞こえる中、ニッコウキスゲ、アヤメとカキツバタ、コバイケイソウなどが咲いていました。例年になくコバイケイソウが多く咲いているようで、冷夏を心配している人がいるとの話を聞きました。また、白砂田代では、ミズバショウも見ることができました。大江湿原のニッコウキスゲは満開で、その他にも可憐な花が咲いていました。燧ケ岳は眺望には恵まれませんでしたが、登りではカッコウ、ウグイス、シジュウカラなどのさえずりが聞こえ、登りの山頂付近ではシャクナゲやキヌガサソウなどの花が綺麗に咲いていて、十分に楽しめました。更に、下山路の熊沢田代、広沢田代では、山上に湿原と池塘が広がり、天気も回復して、まさに天上の楽園を思わせるところでした。なお、広沢田代の上段部はワタスゲが見事でした。
眺望には恵まれず、悪路には苦労しましたが、終わってみれば、過去に何度も足を運んだ尾瀬の魅力を十二分に楽しめた山歩きでした。今回、台風の影響で登れなかった至仏山を絡めて再訪したいと思います。
みんなのコメント