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2015夏の北アルプス~燕岳・大天井岳・常念岳縦走

燕岳・大天井岳・常念岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 2人 (しげ さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

初日:晴れ時々曇り、2日目:雨、3日目:晴れ時々曇り

利用した登山口

中房・燕岳登山口   一ノ沢登山口  

登山口へのアクセス

電車
その他: 往路:ムーンライト信州81号・乗合バス(南安タクシー)、復路:南安タクシー・JR

この登山記録の行程

【1日目】
中房・燕岳登山口(06:40)・・・第2ベンチ[休憩 20分](07:35)・・・合戦小屋[休憩 20分](09:12)・・・燕山荘[休憩 10分](10:31)・・・燕岳[休憩 20分](11:13)・・・燕山荘[休憩 60分](12:00)・・・大下りの頭[休憩 10分](13:44)・・・切通岩(15:00)・・・大天荘(16:00)

【2日目】
大天荘(15:00)・・・大天井岳[休憩 10分](15:10)・・・大天荘(15:40)

【3日目】
大天荘(06:10)・・・大天井岳(06:21)・・・大天荘(06:35)・・・東天井岳分岐[休憩 10分](07:26)・・・横通岳南肩(08:23)・・・常念小屋[休憩 30分](08:50)・・・常念岳[休憩 30分](10:11)・・・常念小屋[休憩 30分](11:38)・・・王滝(大滝)ベンチ[休憩 10分](15:11)・・・一ノ沢登山口(16:00)

コース

総距離
約24.1km
累積標高差
上り約2,686m
下り約2,890m
コースタイム
標準16時間25
自己15時間30
倍率0.94

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

夏の臨時列車「ムーンライト信州81号」で穂高駅迄行き乗合バスで中房温泉登山口へ。全席指定のムーンライトは鉄道ファンも乗車しそこそこの混雑。えきネットで2週間ほど前に空きが出たのを目ざとく予約。穂高駅で下車した登山客は少なく、乗合バスは空いててザックを隣の座席に置いたまま中房温泉まで乗車できた。それでも臨時便を出していて、結局しゃくなげ荘から乗って来る乗客はその臨時便に乗車。
夜行列車は何十年ぶりか。帰りは上高地へ下山する計画だったのと、費用が夜行バスより安い点を考慮して選択。睡眠不足が祟って午後大天井岳までの縦走がつらいこと。午前中の合戦尾根はきついとは言え、登るにつれて展望が開けるのでまだ疲れは感じない。合戦小屋のスイカも塩分と水分の補給に最適。燕山荘では昼にカレーとケーキ単品を頂いた。山小屋というより雲上ホテルだよ、ここは。
合戦尾根の登山道はアブだかブヨだか多くいて、頭がすっぽり入る防虫ネットを被っている数人とすれ違った。確かにあるといいね。
燕岳迄の登山道脇にはコマクサの群落がいくつもあって、8月お盆過ぎにも関わらずきれいなピンクの花を見る事ができた。山は花崗岩の白さが際立っていて美しい。さすが北アルプスの女王。昼過ぎ、燕山荘を出発して大天荘迄の縦走。大下りで高度を下げる分、後に登りが控えている。これが予想外のきつさ。昨夜の寝不足に加えて頭も重く少し頭痛気味。軽い高山病だろう。こまめに水分補給して意識的にゆっくり歩いた。西を向けば時折雲の中から槍ヶ岳が顔を出してくれて疲れを癒してくれる。喜作レリーフは小さいけど、切通岩のクサリ場向い、目線の高さにあるので見落とすことは無いと思う。喜作新道を分けて大天荘迄の最後の登りは結構堪える。急ではないけど延々登る。ようやっと大天荘に着いた時には正直ほっとした。本当に疲れたよ。中房温泉から表尾根を歩くなら燕山荘で一泊して、燕岳でゆっくり遊ぶのが良いと思った。
さて大天荘。夕食は肉と魚を選べる心憎い気配り。この時期になると宿泊客は少なくなるそうで、6人の棚を3人で寝る事ができた。テントの数も少ない。夕食後に営業するランプの喫茶室もガランとしていて、なんとなくもの寂しい。
二日目は秋雨前線の通過で雨。おまけに10~15m/sの強風。朝の気温は10度以下で展望も無いため山小屋に停滞する事にした。風雨は終日止まず、この日出発した登山客はごくわずか。それにしても涼しい。8月だけど、ここでは薄手のダウンがちょうどいい。30度を超える下界でザックに入れるかどうか迷ったダウン。持ってきてよかった。
当初計画は二日目に蝶ヶ岳ヒュッテまで行き最終日に上高地へ下りる事にしていたが、今日の停滞で三日目は常念小屋から常念岳を往復した後、一ノ沢へ下山する事にした。
三日目、大天荘から常念小屋迄の縦走路はアップダウン少なくゆるやかで、何よりも西側の穂高・槍ヶ岳を間近に見ながら歩ける本当に良いコースだ。東天井岳と横通岳間のはい松地帯で猿の一群に遭遇。はい松の実を食べに来ていたようだ。横通岳を越えると眼下に常念小屋、真正面に常念岳が見える。常念小屋まで一旦下って、常念岳山頂までは小屋から高度差約400mの登り。蝶ヶ岳まで縦走するにはザックを背負ってここを登らなければならないため、かなりきついと思う。常念小屋ではハーゲンダッツのアイスが食べられる。ブルーベリーソフトも。小屋の入口も広くてきれいだ。小屋外のベンチ近くにザックを置いて常念岳山頂を往復。浮き石がごろごろしていて傾斜もある。単に登りがつらいだけでなく、足の運びに神経を使う。コースタイム1時間というのは本当だった。途中、三股への分岐が見えたら頂上は直ぐ。山頂からは蝶ヶ岳方面、穂高岳、涸沢の雪渓、槍ヶ岳、大天井岳からヒュッテ西岳迄が一望できる。本当に素晴らしい眺めだ。30分くらいは居た。下りも浮き石を転がさないよう気をつけながら常念小屋まで慎重に。常念小屋で食べた常念そばがうまかった。
午後下山にかかると直ぐに樹林帯へ入る。蒸し暑くて終始展望が利かない。典型的な沢沿いの道で、時々、沢に下りて頭から水をかぶりながら進む。一ノ沢登山口迄の下りはほぼオンタイムだったものの、本当に長く感じた。下りでそんな感じだから、ここを登って来る登山者は皆、つらそう。水の心配はあまりないかもしれないけど、次回また常念山脈に登るとすれば僕は合戦尾根の方から登る方がいいなぁ。
一ノ沢からは常念小屋で下山時に予約しておいた南安タクシーに乗車。常念小屋でタクシーの予約票をもらって持参しておくと、一ノ沢登山口で予約時刻前でもスムースに乗車できる。無線で調整してくれるから。
ほりでーゆの日帰り温泉に立寄って汗を流し着替えを済ませた。一ノ沢からのタクシー料金はしゃくなげ荘迄とほぼ同額。温泉はしゃくなげ荘よりもほりでーゆの方が広いし土産物も多い。但し、ほりでーゆから最寄りのJR豊科駅迄の料金は、しゃくなげ荘から穂高駅より1000円ほど高い。帰りに温泉に入るなら、柔軟に移動できる自家用車をしゃくなげ荘に止めて登るのが良さそうだ。ちなみにタクシー運転手によると、しゃくなげ荘の駐車場が一杯になって駐車できなくなくなる事はまず無いそうだ。但し、しゃくなげ荘から中房温泉行きの乗合バスが時期によっては混むらしく、今年8月初旬の土日は2時間待ちになったらしい。臨時便を何台も出すので乗れなくなる事は無いらしいが、中房温泉迄の道が狭くて効率的な運行ができない上に、燕岳登山口近くの道路沿いに路駐する自家用車が通行の障害になって時間がかかるらしい。結局アプローチに関して、時期と縦走コース、下山後の温泉や費用などを総合して決めるしかない。これといった常套の解は無いようだ。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ サングラス 着替え 地図 コンパス
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 健康保険証
ホイッスル 医療品 ロールペーパー 非常食 行動食 トレッキングポール
ストーブ 燃料 カップ カトラリー

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登った山

燕岳

燕岳

2,763m

大天井岳

大天井岳

2,922m

東天井岳

東天井岳

2,814m

常念岳

常念岳

2,857m

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