遠目で見ると荒船山は登りにくそうに見えるが、内山峠からの道はよく整備され、高低差も大きくなく、実際はかなり歩きやすい。

「鋏岩修験道場跡」の付近にはいくつかの岩屋があり、雨を避けられる。古来、さまざまな人がここで夜を明かしたのだろう。

登山道の途中には、貴重な水場である「一杯水」。このときは思いのほか流水量が少なく、水を汲むのに苦労してしまった。

艫岩のすぐ近くには避難小屋があり、屋根がついた休憩スペースも大きい。昨年には改修される予定だったが、延期されているようだ。

艫岩から南側には広い森と草原が延々と続いている。経塚山（行塚山）の直下まで起伏は少なく、ほとんど平らだ。

荒船山の山塊のなかの最高地点は、標高1422.5ｍの経塚山。しかし、周囲はほとんど木で覆われ、あまり展望はよくない。

艫岩の上で、他の登山者の方に撮影してもらったカット。あと１ｍほど後ろに移動すれば、200ｍの断崖からまっさかさま、なのである。

艫岩からみた北側の山々。浅間山や草津白根山、谷川岳などが見えるはずなのだが、この日はあいにくの曇り空で、眺望はイマイチだった。

艫岩をサイドから見た風景。200ｍの断崖で、ときどき転落事故が発生している。だが注意すれば、事故は起きないはず。

谷間以外は雪がほとんど解けていたが、４月後半になっても新緑はまだまだ。花の数もまだまだ少なかった。

荒船山の遠景。まさに荒海を進む船のような姿だ。５月半ばになると岩壁の下は新緑で埋まり、非常に美しい風景となる。