行程・コース
天候
初日 晴れ 2日目 晴れのち曇り
登山口へのアクセス
バス
その他:
行きは渋沢駅北口から「渋02 大倉行」バスで終点大倉まで。
帰りは西野々から三ヶ木行きバスで三ヶ木へ。土日は08:07発、16:37発の1日2本のみ。三ヶ木から橋本駅までバス多数あり。
この登山記録の行程
【1日目】
大倉(07:19)・・・見晴茶屋(08:01)・・・一本松(08:18)・・・駒止茶屋(08:37)・・・堀山の家(08:57)・・・花立山荘(09:50)・・・塔ノ岳(10:31)・・・丹沢山(11:37)・・・不動の峰(12:43)・・・蛭ヶ岳(13:44)・・・蛭ヶ岳山荘宿泊
【2日目】
蛭ヶ岳(05:37)・・・原小屋平(06:57)・・・姫次(07:20)・・・八丁坂ノ頭分岐(07:51)・・・青根分岐(08:15)・・・大平分岐(08:30)・・・黍殻山 (08:48)・・・平丸分岐(09:05)・・・焼山(09:35)・・・西野々(11:48)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
6月中旬、大倉から歩き、蛭ヶ岳山荘に1泊して西野々まで丹沢主脈を縦走しました。
金曜日の朝、週末の天気が良さそうだったので、思い立って蛭ヶ岳山荘へ翌土曜日の宿泊予約のメールを送信。確認の返信はすぐに届きました。去年の10月、やはり大倉から丹沢山までピストンしたのが初めての丹沢で、今回が2度目の丹沢です。
当日、目黒駅まで歩き5:08の山手線で新宿へ。新宿発5:31の小田原線急行・小田原行に乗り替え渋沢駅に6:44着。7:02発のバスに並ぶつもりで渋沢駅北口のバス停に降りると係員に誘導され、考えないまま発車間際のバスに乗車。気付くと始発(6:48発)に乗っており、更に運良く座れました。直後に満杯となり出発。予定より早く7時過ぎに大倉に着いたので、のんびりとクリームパンを食べ、登山届を書きました。大部分出発して人数が減ったところで、トイレで大を済ませて扉を開けると数人の列ができていてビックリ。乗る予定だった次のバスが着いたところでした。
7:19 大倉を出発。前回は非常にしんどい思いをしてなんとか登った塔ノ岳までの大倉尾根。今回は意外に辛く感じませんでした。この急坂を登れば楽になる?この木の階段を登り切れば楽になる?と期待をしては裏切られ続けた前回。今回も体力的にはきつかったですが、先が分かる分、精神的なダメージが無かったのでしょう。
花立山荘は前回通りにまず「氷」の旗が見え、階段を登るきるとベンチは座って休憩する人でほぼ満席。三分の一くらいは美味しそうに氷を食べてました。私も端に空席を見つけ腰を下ろしてコンビニおにぎりを1個ゆっくり食べ、水分を補給。ここを出発すると最後の頑張り。塔ノ岳山頂に10:31到着。
塔ノ岳山頂からは残念ながら富士山は雲に隠れて裾野しか見えませんでしたが、とりあえず太い角材のベンチ?に座って水分を補給しました。今回は二日間の縦走だったので、ペットボトルを8本(4本は600 mlのミネラルウォーター、他は500 mlのお茶やスポーツ飲料)を背負って来ました。1日目は蛭ヶ岳到着までにそのうち半分4本を完飲しました。
水分を補給するとすぐに丹沢山へ向けて出発。すぐに始まる急な下りも前回と違って、戻って来ないと思うと気楽なものです。塔ノ岳を超えて始まる稜線歩きでは、それまでの景色とは一変して、隠れていた丹沢の峰々と谷とが一挙に目の前に広がります。晴れていて大倉辺りはとても暑かったですが、さすがにこの稜線は渡る風が涼しかった。短パン、半袖で歩いていると時々寒い時もある位で、とても気持ち良かったです。登りきって太陽光パネルを過ぎると11:37 丹沢山山頂の広場に到着。塔ノ岳と比べるとかなり少ない登山者にまじって四角いベンチの一角に腰を下ろすとおにぎりを1個食べ、アミノバイタルの粉末をお茶で流し込みました。
ちょっと休むといよいよ知らない世界へ出発。「蛭ヶ岳3.4KM」と印された道標に従って北に続く尾根を下ります。この頃には富士山も雲の上から頂上が出ていました。一旦下って不動ノ峰へ登り返します。振り返ると塔ノ岳から歩いて来た稜線が良く見えます。不動ノ峰休憩所という頑丈そうな屋根の付いたベンチで休憩した後、12:43に不動ノ峰山頂を通過。道標が無いと気付かないような山頂でした。不動ノ峰を過ぎると目指す蛭ヶ岳と蛭ヶ岳山荘が見えて来ます。基本的に高い木は少なくて両側を低い草に覆われた見晴らしの良い尾根道を進みます。一か所、鬼ケ岩からの下りは岩が露出していてここだけ違う風景です。蛭ヶ岳への尾根を4本目のペットボトルを飲み干して登り切ると、目の前に蛭ヶ岳山荘が現れました。13:44到着。
宿泊手続きの前に、階段を上がってベランダ側のドアを開け、まずはビールを買うことに。思いがけずとても良く冷えたビールに感激。建物の中は暑いので、ベランダのベンチに座って飲むことに。日差しは遮られ、風が通ってとても涼しい。ここで一缶飲む間、まず、ほぼ同時に登りついた若い男性一人と話を。彼はこれから西丹沢の方へ降りるとか。食料も十分あるので、いざとなったら避難小屋に泊まります。とビールを飲みながら話していました。彼が行くと、入れ違いに更に若い男性二人組が登って来て、やはりビールを注文してベランダに出て来て、「気持ち良いー」と言いながら飲み始めました。彼らは日帰りらしくこの後どのルートで下山するか相談しながら飲んでました。それにしてもビールを飲んでから下山しようなんて若い人達は元気なものです。
その後、宿泊手続きをして寝る場所を割り当てられると、貯めた雨水で顔を洗った後、とりあえず横になって休憩。蛭ヶ岳山荘の夕食は5時半。消灯8時。朝食は4時半。その夜泊まったのは8人でした。幸い天気に恵まれて、沈む夕日と富士山、横浜方面の夜景、雲海の上に出る日の出と蛭ヶ岳山頂ならではの絶景を堪能することができました。(ただ、夜の外は寒かった。)また、同宿のやはり単独行の人たちと話をしたお陰で、ここまで来て初めて檜洞丸(ひのきぼらまる)などと言う直ぐには覚えられない山が蛭ヶ岳の横にあって、そっちのルートも面白そうだと知り、次回はそっちを歩いてみたいと思ったのでした。
2日目は計画当初から大きな問題がありました。西野々からの帰りのバスが8:07と16:37の2本しかないのです。山荘の朝食が4時半からなので、朝食の後ノンビリ用意をしていても、外の景色を見ていてもそうは時間が潰れません。結局、諦めて5時37分に蛭ヶ岳山荘を後にしました。
今朝の富士山は雲一つまとわず、頭から裾野の端まで姿を現していました。前日そちらから登って来た人が最後の登りはきつかったと言っていた通り、蛭ヶ岳山荘脇を北に下る道は木の階段が延々と続き、確かにこれを登るのは辛いだろうなあと思います。ただ、私は出来るだけ時間を使って下山したいので、一歩、一歩ゆっくりと、さらにしばしば意識的に止まっては回りを眺めながら降りたので下りで足の筋肉が疲れることはありませんでした。途中、斜面が崩れて土砂がむき出しのところでは、沢山の動物の足跡があちこち走っており、また、木道の上に時々動物のフンがあって、目にしなくとも色々居ることが分かります。実際、原小屋平の手前では二頭のシカと出会いました。今回の楽しみは、あとはヒルに会うだけです。吸われたくは無いですが、一度でいいから這って近づいて来るのを見てみたい。
7:20 姫次(ひめつぎ)という何となく萌える名前の広場に到着。ここには日差しを浴びた四角いベンチもあって座ってゆっくり休みました。姫次からは夕べ泊まった蛭ヶ岳山荘も、富士山も良く見えます。この後も、すべてのベンチというベンチでは座ってゆっくり休憩、時間を潰しました。
とてもなだらかで広い尾根道が続きます。途中、黍殻山避難小屋の先の水場を過ぎたところから黍殻山(きびがらやま)に登りました。登りは問題無いですが、頂上を過ぎて焼山側へ下山する途中には1か所尾根が崩れて根だけの部分があって、そこだけは注意が必要です。焼山には9:35 到着。思いがけず登れる鉄塔があり、嬉しがって上まで登りましたが、蛭ヶ岳も丹沢山も頂上部分はガスに覆われていました。その後も残念ながらヒルに出会うこともなく11:48に西野々のバス停に到着してしまいました。西野々に降りると強烈な日差しが照り付け、夏のような暑さ。まずは近くのコンビニで500 mlの缶ビールとピーナツを買って戻り、バス停向かいの広場にある屋根付きのベンチ(自治会の避難所らしい)でノンビリと飲み、その後、ベンチに横になりお昼寝。幸い、空は曇り、吹く風も涼しくなって過ごし易くなりましたが、それにしても4時間半以上のバス待ちは長い!
バス待ちを考えると、このルートを歩くなら逆向きの方が良いでしょう。
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