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北アルプス縦走2016

常念岳・槍ヶ岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 4人 (serious さん 、ほか3名)

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

タクシー
その他: 新宿バスタから安曇野穂高まで高速バス使用

この登山記録の行程

<1日目>
一の沢(5時00分)~常念小屋(10時30分)~常念岳(百名山)(12時30分)~常念小屋(13時30分)

<2日目>
A斑:常念小屋(6時)~槍ヶ岳山荘(槍ヶ岳アタック)
B斑:常念小屋~槍沢ロッヂ(大天井岳アタック)

<3日目>
A斑:槍ヶ岳山荘~上高地(14時)
B斑:槍沢ロッヂ~上高地(14時)

コース

総距離
約36.6km
累積標高差
上り約2,682m
下り約2,430m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

職場の食堂で、マッターホルンにも登頂したことのある先輩に会った時に、最近登山中に必ず脚を攣ってしまうことを話すと「ツムラの68よ」と言うので芍薬甘草湯を処方してもらい山に登ることにした。

 2016年7月9日、23時5分バスタ新宿発の安曇野穂高行きの高速バスに乗り込んだ。今年は誰1人とバスに乗り遅れることはなかった。
 3時57分に安曇野穂高につき、タクシーで一の沢に到着(タクシーの運転手さん、滑舌が悪く半分くらいしか話してることがわからなかった…)。軽くコンビニで買った朝ごはんを食べて芍薬甘草湯を予防投与。

 4時45分、登山開始。
 6時頃に左腓腹筋が攣り、そして登るにつれて右腓腹筋、右大腿と攣った。ただ、腓腹筋はすぐに痛みが取れるが大腿は長く続く。

 常念小屋に到着し、大きいザックを置いて小さいバッグのみで常念岳へ。makotoとshoppiはめちゃめちゃ早くて45分で登頂。遅れてdokazakiが登頂。僕は脚を痛めながら2時間かけて登頂した。途中で雷鳥らしき鳥にあった。帰りに脚をくじいてしまったが、ゆっくりと歩いて1時間かけて常念小屋に戻ってきました。
 本来ならばここから大天荘(だいてんそう)に向けてさらに歩き続けるべきであったが、この状況では無理だと思い、常念小屋に泊まることに。それぞれが個室のようになっており、4人で一部屋を使えるとのことでした。昼飯を14時までに食べないと売店がしまってしまうので、常念そばをたのみました。いや~うまかった。夕食は18時からでしたが、食欲があまりなかったが、おいしくいただきました。山小屋のスタッフに雷鳥であったか確認してみると「雷鳥ですよ!会えたんですね!こんなに晴れている日はなかなか会えないんですよ!私も今年はまだあったことがないんです」と話していた。昨年の燕岳で見られなかった雷鳥にあえてよかった。消灯は21時。消灯後に窓の中から見た北斗七星は今まで以上に近く感じ綺麗でした。


2日目は5時半から朝食で6時に出発。前日の夜に超早いmakoto・shoppiグループ(A斑)、dokazaki・kouhei(B斑)に分かれてA斑は槍ヶ岳山荘へ、B斑は槍沢ロッヂへ向かっていった。

A斑はすぐに見えなくなった。僕は登りでは足のダメージが残っており、ゆっくりと進むしかできなったが横通岳まで登ると雷鳥の親子に遭遇。雛がちょこちょこしてて可愛かった。

横通岳から大天荘まではのらりくらりの稜線やカラマツの茂みを登ったりとした道で時々ガレ場があったが時間通りに進めた。大天荘にいったん大きい荷物を置き、大天井岳(おてんしょうだけ)へ。360°のパノラマは最高でした。

大天荘から大天井ヒュッテまでガレ場の多い道をやや下り気味で歩いていく。大天井ヒュッテで「モナ王」を食べていると、一人の男性が「この辺は詳しいですか?あの山はなんでしょう?」と話してきたので、よくわからないと答える。どこに向かうのか尋ねると「あのとがった山」と話しているが、あれは北穂高岳であるが、きっと槍ヶ岳と言いたかったのではないか?「それでは!」と話し登り始めたが、4~5歩登り、こちらを見る。槍ヶ岳方面に向かいたいのに展望台に向かおうとしていたので、「展望台に行くんですか?」と話すと「違うよ~」と話すので道が違うことを教えると「危ない危ない」と言い、歩き始めた。僕らもヒュッテ西岳へ向かう。ヒュッテ西岳までは比較的ゆったりとした道が多い稜線だった。びっくり平というところに出ると先ほどの男性もいたが、よく見ると履いているものが長靴。この人、すごい速く、すぐに見失った。

ヒュッテ西岳を過ぎるときつい。ハシゴで下るとハシゴで登ったり、一歩踏み外したら滑落する危険のある場所や鎖を持ち横に歩く場所、人一人しかあるけない細い道もある。高所恐怖症の僕は「二度と通りたくない」と思ったが昨年も来ており2回目。3回目は絶対にないだろう。

15時に水俣乗越にやっとついた。このころすでにA斑の二人は槍ヶ岳山荘についていた。どれだけの体力だろう。水俣乗越から槍ヶ岳に向かうか、槍沢を降りるかの道。

B斑の僕らは槍沢を下る。浮石だらけの道のりをゆっくりと下っていく。万全な足ならばもう少し速く歩けるが、支えが効かないので一歩一歩確実に歩く。コバエやら虫が多すぎる。汗をかいた体にまとわりつくように飛んでおり、30分以上ついてきた。長い道のりで16時15分ころに三俣乗越に到着。そこから槍沢ロッヂへ向かう。ババ平を16時35分に通過し、17時4分に槍沢ロッヂに到着。思った通りの時間だが「山小屋なので16時までにつくようにしてください。」と一喝されたが、入浴時間が過ぎているが設けてくださったし、夕食も摂れた。

消灯は20時30分であるが、19時ころから周りの人はすでに入眠されていたので、僕らは1階のテーブルがあるフロア(一般的にロビーと言われるところか)でお茶を飲みつつ時間をつぶすことに。そうすると夫婦がきて、「今日はどちらから?」と言われたので、地図を見せて話していた。二人は奈良から車で沢渡(さわんど)まで来ており、この槍沢ロッヂに宿泊して翌日槍ヶ岳アタックし、また槍沢ロッヂに戻ってきて宿泊するとのこと。本当は4人で来ていたが2人は槍ヶ岳に行ってることを話し、「超元気な2人組の男女がいたら連れです。」と話しておいた。燕岳(つばくろだけ)から大天井岳までの稜線は綺麗でおすすめであることを伝えた。20時になったので、歯磨きをし、寝る準備。ちなみの山では歯磨き粉やシャンプーを使用することは禁止なのです。

3日目は5時から朝食。A斑は槍ヶ岳山荘から上高地に降りてくるので、B斑の僕らはゆっくりと降りることにして、6時20分ころにロッヂを出て、一ノ俣で休憩し、横尾山荘へ。横路山荘から見える穂高の山々はとてもきれいで見とれてしまうほど。少し休憩をして、徳澤園へ。徳澤園ではみちくさカフェと称されたカフェがあり、ソフトクリームがおいしいとのことで、ソフトクリームとアイスカフェオレを僕は頼み、岡崎さんはホットコーヒーを口にした。今度は明神へ。昨日会った夫婦が明神館の冷たいそばがおいしかったと話していたので、野沢菜とろろそばを注文。冷たくて最高においしかった。周りの緑の環境もおいしさを増す調味料になっているのだろう。

時間のある僕らは明神池に行く。綺麗な池でヤマメが泳いでいるのがわかる。心が洗われる気がした。こうしているうちにA斑は横尾に着いたとLINEに出る文字。自然の中を歩ける梓川右岸道を歩いて河童橋に向かう。河童橋でジェラートを頼みA斑を待つことに。食べ終わったころに小梨平を通過したとのことで5分くらい待つと2人がやってきた。2人と合流し、上高地アルペンホテルの日帰り温泉に入りに行った。下る途中、グリーンバンドらへんで夫婦に出会い、「4人で来ている人ですか?」と聞かれたらしい。そして雪渓ではshoppiが2回転んでしまったと。上高地バルターミナルから14時30分の新島々行のバスに乗り込み、新島々でアルピコ電鉄に乗り換え松本へ。17時18分に出発する「あずさ30号」に乗るため、松本行の電車の中でとんかつか蕎麦かを選んでいたがそれは辞めて、土産選びとご飯を電車の中で食べようという話になった。僕は黄金しゃも弁当とみんなでつまめる山賊揚げを購入。

あずさ30号に乗り込み、新宿へ。A斑の二人はアルコールが大好きなので、2缶とつまみを購入していた。B斑の僕ら二人はアルコールが飲めないのでお茶。いろいろな話をしながら時間が過ぎるがアルコールも底をつき、車内販売を待つも来ないので、makotoは10号車から2号車まで買いに行った。なんという執念だ。そうこうしているうちに立川に到着し、dokazakiは下車。僕らは新宿へ。もう登りたくないが、次は涸沢の紅葉が観たいと思う。

 そうそう、A斑は水俣乗越のあとの表銀座はどうだったかというと、あの後が大変でロッククライミングかってくらいと。ハシゴを登ってはまた昇り、ガレ場や岩場を通り、あと一キロのところで道を間違えそうになり、ベテランの登山者に「どこいくの~」と言われたらしい(おそらく北鎌尾根に向かってたのではないか?)。指を少し切ってしまったりとたいへんな思いをし、14時49分に槍ヶ岳山荘に着いたとのこと。速い。そして、ガスったり晴れたりの繰り替えしで、アタックするのかを考えた結果、山荘のスタッフも明日晴れるかわからないからということでアタックし、記念写真とったあとすぐ降りてビールを飲んだと。登山客はほとんどのひとが酒を飲んでいたとのこと。登山する人は飲むのが好きなのかという説が少し生まれてきた。そして、表銀座の険しい道を乗り越えた二人が放った言葉。


「槍ヶ岳はアスレチックのようだ。」

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ
健康保険証 医療品 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食
軽アイゼン トレッキングポール 燃料 カップ クッカー

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登った山

大天井岳

大天井岳

2,922m

東天井岳

東天井岳

2,814m

横通岳

横通岳

2,767m

常念岳

常念岳

2,857m

赤岩岳

赤岩岳

2,769m

西岳

西岳

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