行程・コース
天候
初日:霧、2日目:晴れのち霧、3日目:晴れのち霧
利用した登山口
登山口へのアクセス
バス
その他:
毎日あるぺん号で竹橋から室堂
帰り:毎日あるぺん号で弥陀ヶ原ホテル前から新宿西口
この登山記録の行程
【1日目】
室堂ターミナル(07:40)・・・一ノ越[休憩 10分](08:50)・・・雄山神社[休憩 10分](10:15)・・・大汝山(10:50)・・・富士ノ折立[休憩 10分](11:10)・・・大走り分岐(11:50)・・・真砂岳(12:00)・・・南峰[休憩 10分](13:10)・・・別山乗越(13:50)・・・(剱御前トラバース)・・・剣山荘(15:10)
【2日目】
剣山荘(05:50)・・・一服剱[休憩 10分](06:25)・・・前剱[休憩 10分](07:50)・・・平蔵のコル[休憩 10分](09:00)・・・剱岳[休憩 20分](10:05)・・・平蔵のコル(11:00)・・・前剱(12:00)・・・一服剱(12:55)・・・剣山荘[休憩 20分](13:25)・・・(剱御前トラバース)・・・別山乗越[休憩 10分](15:55)・・・雷鳥平(17:30)
【3日目】
雷鳥平(06:55)・・・エンマ台・・・ミクリガ池(07:35)・・・室堂ターミナル[休憩 20分](07:50)・・・天狗平山荘(08:50)・・・獅子ヶ鼻岩[休憩 10分](10:20)・・・弥陀ヶ原(11:40)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今回は、北アルプスの北の雄、立山と剱岳に行ってきました。剱岳の聳え立つ峰々と深く切込んだ谷と大雪渓に圧倒されました。また、立山がやっとその全貌を見せてくれたのは最終日の朝でしたが、その雄大で優雅な山並みに感動しました。さらに、高山植物がここかしこに咲き誇り、雷鳥の親子も出迎えてくれて山歩きの疲れを癒してくれました。室堂から天狗平山荘へ向かう途中では立山から剱岳までを一望することができ、18年振りの再訪(前回は天候不順でした)の山歩きを充実感の中で終了することができました。
なお、地図では別山乗越から剱澤小屋経由で剣山荘に向かっていますが、往復ともに剱御前の東斜面をトラバースする路を使いました。
(室堂から立山、剣山荘)
初日に室堂に着いた時は霧で、天気予報はあいにくの雨のため、立山に登らずに別所乗越から剣山荘へ直接向かうことも考えました。しかし、学生の団体さんが何組も立山に登って行くのを見て、取りあえず行ける所まで行こうと一の越に向かうことにしました。幸い最後まで雨に降られることなく霧の中を歩いていくことができました。
ただ、夜行バスの影響か理由はよく分りませんが、最初のうちはかなり息切れがして自分のペースをつかむまでにかなりの時間がかかりました。夜行バスの疲れも考慮して当初から浄土山をカットしておいて結果として正解でした。なお、団体さんの混雑は大走り分岐までで、そこから先は登山者だけになりました。
別山乗越から剣山荘へは、冒頭にも書きましたが剱御前の東斜面をトラバースする路を行きました。雪渓が多い時は注意が必要なようですが、今回は雪渓も少なく特に問題はありませんでした。剱澤に下って剣山荘へ登り返す必要もないため、多くの登山者が利用していました。また、この路には多くの高山植物が咲いていましたし、雷鳥の親子にも出会いました。なお、雷鳥には別山の山頂でも出会いました。
(剣山荘から剱岳往復、雷鳥平)
2日目は朝から晴れ、黒々とした聳え立つ峰々を見ながら剱岳へ登って行きました。10時頃には山頂に到着しましたが、霧が出てきて残念ながら山頂からの大展望は楽しめませんでした。かろうじて霧の間から剱御前方面とゴジラの背中のような八ッ峰方面を望むことができました。下山も難路が待ち構えているため頂上での達成感は今一つで、昼食を食べてそうそうに下山を開始しました。
今回の剣岳の登頂には、事前に「日本アルプス登山ルートガイド」の「剱岳(http://www.japanesealps.net/north/tsurugidake/index.html)」の「別山尾根登山道」と「別山尾根下山道」(写真入りの詳細なガイド)を読んで臨みました。実際に歩いてみて、事前準備と岩登りのある程度の経験とかなりの注意が必要なコースだと実感しました。実際いくつかの箇所で足場の確保に苦労したところがありました。具体的には、私の場合、一番ヒヤリとしたのは「カニのよこばい」で、「1歩目は下が見えないため鎖に全体重をかけて足の置き場所を探す」とあったため鎖に体重をかけて下を見て石棚にある赤い丸を確認して右足の確保はできたのですが、今度は左足を下す位置が分からずヒヤリとしました。落着いて鎖に体重をかけて下を見ると石棚の左側に赤い丸がありそこに無事に左足を置くことができました。「カニのよこばい」の出だしは下を見ることがなかなかできず苦労するところです。また、事故が多いのは、前剱の下りのガレ場だそうなので最後まで気を抜くことなく下山しました。なお、剣山荘では、詳細な「剱岳別山尾根ルート 安全登山マップ」(上記「剱岳」の下部参照)の配布があり、また、500円でヘルメットのレンタルができ、荷物の預かりも無料でしてくれます。大変助かりました。さらに、なんとシャワー(三ブース)も使えました。
剣山荘からは、行きに歩いた剱御前をトラバースする路を通って別山乗越に向かい、別山乗越から雷鳥坂を下ってロッジ立山連峰に向かいました。温泉の魅力にひかれてロッジまで長時間歩いてしまいましたが、無理をしないで別山乗越の剱御前小舎に泊まる選択もあったかもしれません。
(ロッジ立山連峰から弥陀ヶ原)
3日目も朝から晴れて、冒頭にも書きましたが、これまで姿を見せてくれなかった立山もその優美な姿を初めて見せてくれました。また、室堂へ向かう途中から剱御前越しに剱岳の一部も姿を見せてくれました。室堂から天狗平山荘へ向かう路からは立山から剱岳(全景)を一望することができ感動しました。
天狗平と弥陀ヶ原は池塘の点在する高層湿原で木道の路が続く気持ちのよいところです。花の時期は過ぎてしまったようで少し残念でした。途中、獅子ヶ鼻岩から沢に下ってまた登り返す悪路があります。弥陀ヶ原に到着する頃にはまた霧が出てきました。最後は、弥陀ヶ原ホテルで地ビールを飲んで素晴らしい山歩きを締めくくりました。
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