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初めての常念山脈縦走(山の日制定に合わせ登山)

中房~燕岳~大天井岳~常念岳~一ノ沢( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (SK さん )

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行程・コース

天候

初日:晴れ、2日目:快晴、3日目;小屋付近は霧(山頂は晴れ)

利用した登山口

中房・燕岳登山口   一ノ沢登山口  

登山口へのアクセス

タクシー
その他: 朝7時の段階でしゃくなげ荘、穂高駅駐車場ともに満車。急いで南安タクシー本社まで戻り、車を預けて中房温泉登山口へ向かう。

この登山記録の行程

【1日目】
中房・燕岳登山口(09:15)・・・第2ベンチ(10:40)・・・合戦小屋[休憩 20分](12:00)・・・燕山荘[休憩 60分](13:40)・・・燕岳(15:20)・・・燕山荘(16:00)

【2日目】
燕山荘(06:00)・・・大下りの頭[休憩 10分](07:00)・・・切通岩(08:00)・・・大天荘[休憩 10分](09:00)・・・大天井岳(09:20)・・・大天荘[休憩 20分](09:35)・・・東天井岳分岐(10:50)・・・横通岳南肩(11:50)・・・常念小屋(12:30)

【3日目】
常念小屋(06:00)・・・常念岳(07:00)・・・常念小屋[休憩 20分](08:20)・・・王滝(大滝)ベンチ[休憩 10分](10:30)・・・一ノ沢登山口(11:30)

コース

総距離
約23.6km
累積標高差
上り約2,638m
下り約2,841m
コースタイム
標準16時間10
自己16時間15
倍率1.01

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

2016.8.11は、山の日の制定日で、毎年のお盆休みより登山客は、多かったようです。
中房登山口から合戦尾根は、スタート直後から急登で、息が切れます。しかし、すぐに第1ベンチがあり一息できます。その後も第2、第3、富士見と適度な所にベンチがあり、身体も疲れたところで「合戦小屋まで10分」の看板は、本当に元気付けられます。合戦小屋で昼食を取ったあと、合戦沢ノ頭までは少し急坂でしたが、その後は、燕山荘が目の前に見え、周りの景色も良くあっという間に燕山荘でした。
燕山荘でチェックインし、新館の棚2階部分へ案内され、そこへ荷物置き、空身で燕岳山頂まで往復しました。
初日に泊まった燕山荘は、今回が4度目の宿泊ですが、いつ行ってもきれいで(特に新館のトイレ)気持ち良く過ごせました。夕食時にオーナーが山の話や星空の説明をしてくれたり、ホルンを聞かせてくれるなど、山の夜を一層楽しませてくれます。
夜は、満天の星空と流れ星も見え、素晴らしい体験ができました。
2日目の朝は、4時に起床し、小屋の前で久しぶりのご来光を拝む事ができました。
朝食後、いよいよ、常念岳へ向けての縦走です。
空も快晴で、遠くの山まではっきり見えます。前には大天井岳、後ろには後立山連峰、右に槍ヶ岳を見ながら快適な山歩きです。蛙岩を過ぎ大下りまで何枚かの写真を撮りながら進み、心配していた切通岩の鎖場も問題無く通過できました。梯子上りは、息が切れますがゆっくり上げれば問題ありませんでした。槍ヶ岳方面との分岐からは、少しきつい上り坂ですが、ここでも大天荘までの残り距離の看板が100m毎にあり元気付けられます。
大天荘で、荷物を置き空身で大天井岳まで向かいます。山頂まではすぐに到着します。山頂は槍ヶ岳が目の前に見え、槍を見るなら一番ではないかと思います。
大天荘から東大天井岳、横通岳まで軽いアップダウンがありますが、景色も良く快適な稜線歩きです。横通岳からしばらくすると、常念小屋が見え、そこからどんどんハイマツの中を下ると常念小屋でした。予定より早く到着しましたが、すぐにチェックインしました。
2泊目の常念小屋は、3階の屋根裏で泊まりましたが、一人ひとつの布団があって助かりました。また、山小屋の従業員の方が明るく対応してくれて嬉しかったです。
3日目は、ご来光に期待して小屋の前で待機しましたが、残念ながら霧の中でした。しかし、山頂方面から「わー」と歓声が聞こえてきたので、自分が雲の中で見えなかった事に気が付きました。それから空身で常念岳へ向かいました。山頂までは急斜面のガレバで息が切れます。しかし、気が付けば雲は足元で、槍ヶ岳が雲に浮かぶ姿が見えました。山頂は、狭く大勢の人が記念写真を撮っていて、なかなかゆっくりできません。小屋に戻り、預けておいた荷物を引き取り、南安タクシーへ3時間半後に一ノ沢登山口まで迎えに来てくれるよう連絡をして、下山開始です。
一ノ沢への登山道は、所どころ道が沢になるところがあり、目印がないと少し不安でした。
また、上りの登山者が多いとすれ違いができず、時間を要します。
急いで降りた結果、3時間程度で下山することでき、たまたま待機していた南安タクシーが会社に無線で連絡を取ってくれ、乗せて貰うことができました。
今回の2泊3日の山行は、初めてのアルプス縦走で、しかも単独で、少し心配もしていましたが、燕山荘から大天荘(大天井岳)を通って常念小屋までの稜線歩きは、登山道も迷うことなく、危険な箇所にはしっかり鎖や梯子が整備されており、安心で安全な登山ができました。しかも一日中、槍ヶ岳を右に見て歩く素晴らしい縦走でした。また、天気に恵まれた事、初めて会う登山者の方が親切であった事など大変素晴らしい山旅を経験をすることができました。


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フォトギャラリー:37枚

中房温泉登山口から登山開始

疲れた体に「合戦小屋まで10分」の優しい一言

合戦小屋到着(ここで昼食)

槍が少し顔を覗かせて見せる

1日目宿泊する燕山荘

燕岳山頂

燕山荘から燕岳山頂を望む

燕山荘から見た夕日

2日目の燕山荘から見た朝焼けに染まる槍ヶ岳

大下りを少し過ぎて大天井岳を望む

喜作レリーフ

切通岩の通過

喜作レリーフを過ぎてから槍ヶ岳方面と常念岳方面との分岐

大天荘

大天井岳から槍ヶ岳を望む

大天荘と大天井岳山頂

東大天井岳から大きく左へ曲がる登山道

2泊目の常念小屋

3日目の朝は霧の中、しかし常念岳山頂は晴れていたらしい

雲海に浮かぶ槍ヶ岳

常念岳山頂

常念岳と横通岳に流れる雲

ヒュッテ西岳と槍ヶ岳(常念岳中腹から)

下山前に槍ヶ岳の見納め一ノ沢登山口に向かう

大滝

古池

山の神に無事下山したお礼参り

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 地図 コンパス
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 健康保険証
医療品 非常食 行動食 テーピングテープ

登った山

燕岳

燕岳

2,763m

大天井岳

大天井岳

2,922m

東天井岳

東天井岳

2,814m

常念岳

常念岳

2,857m

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