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北海道名山最終座1,967m峰

1967m峰( 北海道)

パーティ: 2人 (1357 さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

曇り後雨

登山口へのアクセス

その他: レンタカーで伏美小屋まで上がり、泊る

この登山記録の行程

伏美小屋(696m、4:15)伏美岳(7:30~50)ピパイロ岳(10:40~00)1967m峰(12:30~45)ピパイロ岳(14:15)伏美岳(17:30)伏美小屋(21:40)

コース

総距離
約17.4km
累積標高差
上り約2,140m
下り約2,140m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 家内が、「最後の山になるんでしょう、子供も連れてって」と言う。「12時間も歩かなければならないから、素人は無理だよ」と話すが、引っ込み思案の長男にしては珍しく「行く」と反応する。「少し心配だけど、2人の方が長い稜線歩きに飽きないし、地方百山の〆の山行の良い記念になる」と連れて行くことにし、降雨確率の低い日が2日連続するのを見定めて旧盆の休みに決行する。
 帯広空港からレンタカーで伏美小屋へ上がって泊る。夕方の霧雨が真夜中には満天の星空となるものの朝は再びガスに包まれており、雨を懸念しながら明るくなってから小屋を出発する。
 登山口に車が1台見え「露払いをしてくれたかな」と期待して山道に入ると、顔に蜘蛛の巣が纏わり付く。熊を怖がる長男の先に立って急傾斜部を登り、緩傾斜帯で標高を100m稼いで上部の急斜面に取付き、傾斜が落ちた這松の間を行くと伏美山頂に着く。3時間掛かっているが、「先ず先ずだ!」と1967峰までの長い稜線歩きを思いながら休む。
 山頂に水2ℓをデポして岳樺の純林の緩い道を下る。6年前にピパイロ岳をピストンした時は雪が残っていて少し梃子摺った記憶があるが、尾根の背には登山道が明瞭に続いて藪も大して気にならず、順調に歩いてピパイロ岳に着く(30分遅れ)。
 ザックに2人分の水と食料を入れて1967峰を目指す。雲が多くて日高の山並は見えず時々雨粒が落ちてくるが、上空は明るく青空が見える瞬間もある。雨は嫌だが夏の陽射しには焼かれず、尾根歩き向きの天気とも言える。這松の岩稜を歩いてP1,911に立つ(11:25)と太い尾根が大きく下っており、その先は雲の中に消えて1967峰は見えない。「1時間で行けるかも知れない」との淡い期待は叶わないと覚悟して這松の中へ踏み込む。
 熊の糞を見て幕営跡のある最低鞍部へ下って(12:00)登りに転じ、尾根南面に広がるお花畑を行く。ウメバチソウやイワブクロ、シオガマ、トラノオ、リンドウが咲き、ウサギギクも多い。チングルマはピンクの毛を靡かせエゾツツジは鄂だけになり、シラネアオイは立派な実を着けている。
 10地方の百山(全1,181座)最後の1967峰を踏み(30分遅れ)、記念写真を撮って引返す。
子供が「腰と膝が痛くなった」と言い、自分も疲労が腰に来てピッチが上がらず、伏美岳へは標高差180mの下りにも拘らず往路より1時間多く掛かってしまう。(1日で標高差2,400mを登り下るのだから、何処も調子が悪くならない方がオカシイ。)
 伏美岳への登り返しに掛かる頃から霧雨となり、山頂で一息入れて(~17:45)下山に移ると次第に本降りとなる。雨具を着て(長男)傘を差し(自分)、腰を庇いながらいっそう滑り易くなった粘性土の道を痛みに耐えながらゆっくりと下る。19時頃からヘッドランプを点け、数回転倒しながらも大事には至らず、疲労困憊して何とか登山口へ下りる。
 伏美小屋は今夜も無人で、コーヒーと紅茶を作ってパンを食べ、24時前に寝袋に入って横になり、明日の渓流釣りを思いながら眠りに落ちる。

 無人の小屋で寛いだ夜を過ごし、翌朝は朝寝を楽しみ、予定通り渓流釣りを楽しむ。林道で予期せぬクマを目撃するが、50㎝ほどのアメマスを釣り上げて驚喜する。
 が、帯広からの最終便が機体故障で飛ばず、24時過ぎに帯広市内へ移動してホテルで一泊する羽目になる。翌日は帯広空港からの席が無いので千歳空港へ行かされ、特急で北海道を横断して羽田空港へ飛び、思い出深い山旅を終える。

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装備・携行品

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登った山

ピパイロ岳

ピパイロ岳

1,916m

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