行程・コース
天候
9月16日(1日目):曇り 17日:曇りのち雨 18日:時折上がるが雨、強風 19日:雨 20日:台風 21日:雨または霧雨
利用した登山口
登山口へのアクセス
バス
その他:
新宿22:25発
上高地5:20着
この登山記録の行程
テン泊予定でしたが 台風のため小屋泊しました
【1日目】9月16日
上高地バスターミナル(05:30)・・・河童橋(05:41)・・・明神・・・徳沢・・・横尾(07:58)・・・一ノ俣(08:49)・・・槍沢ロッヂ(09:35)・・・ババ平(09:58)・・・水俣乗越分岐・・・天狗原分岐・・・グリーンバンド・・・槍ヶ岳殺生ヒュッテ・・・槍ヶ岳山荘(12:47)・・・槍ヶ岳(13:08)・・・槍ヶ岳山荘・・・千丈沢乗越(14:13)・・・硫黄乗越・・・双六小屋(16:45)
【2日目】9月17日
双六小屋(05:09)・・・双六岳(06:16)・・・三俣蓮華岳(07:23)・・・三俣山荘・・・徒渉点・・・雲ノ平(10:34)・・・薬師沢小屋(12:40)
【3日目】9月18日
薬師沢小屋(05:23)・・・太郎平小屋(07:30)・・・薬師峠・・・薬師岳山荘[休憩 30分](09:08)・・・薬師岳(10:22)・・・北薬師岳・・・間山(12:08)・・・スゴ乗越小屋(12:50)
【4日目】9月19日
スゴ乗越小屋(05:36)・・・越中沢岳(07:50)・・・五色ヶ原山荘(09:28)・・・ザラ峠(09:53)・・・一ノ越(12:28)・・・雄山神社(13:13)・・・大汝山(山頂まで行かず)・・・富士ノ折立・・・大走り分岐・・・真砂岳(ショートカット)・・・別山(ショートカット)・・・剱御前小屋(14:59)
【5日目】9月20日
剱御前小屋(台風16号をやり過ごすため連泊)
【6日目】9月21日
剱御前小屋(05:27)・・・クロユリのコル・・・一服剱(06:16)・・・前剱(06:58)・・・平蔵のコル(07:20)・・・剱岳(07:51)・・・平蔵のコル・・・前剱・・・一服剱・・・剣山荘(09:21)・・・剱御前小屋(10:03)・・・雷鳥平・・・エンマ台・・・ミクリガ池・・・室堂ターミナル(11:49)・・・帰宅
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
山に上がれば『すごい!』と賞賛されるが下界では家族にも理解されぬただの変人。
心の迷いなく歩くための準備、強い目的意識と精神力・体力・ルートファインディング能力があれば、誰でも同じ行程をトレースできる。
昨年来る予定だったが、仕事が忙しくまとまった休みが取れなかったため今に至った。
結局、有休は使わせてもらえず公休の寄せ集め10日間の無謀な計画で強行した。
16年前に3泊4日で新穂高温泉~北穂高岳~大キレット~南岳~槍ヶ岳~東鎌尾根~大天井岳~常念岳~大天井岳~燕岳~中房温泉まで歩いている。
そのときも計画では槍ヶ岳から西鎌尾根を通って立山まで行く予定だったが雨風が強く、いつでもエスケープできる東鎌尾根へ進んでしまった。今回16年越しのリベンジ登山となった。
9月15日
新宿からの夜行バス、いつものように元気に挨拶してたらバスの運転手さんに『1番後ろで隣がいなくて超ラッキーだよ』と言われた。
新宿から上高地行きバスは乗車客も多く2台出ていた。
9月16日
上高地に入るとゴミが捨てられなくなるので、バスを降りる前に早めの朝食を摂ったが、いつも通りお腹が下る。そのため各駅(山小屋)停車でペース上がらず。ついでに上高地から槍ヶ岳のどこかのトイレで地図なくす。
槍沢ルートは槍直下の急登が半端なくきついけど、槍ヶ岳がド迫力でそびえ立つ。
槍ヶ岳を登頂したあと、時間も午後1時を過ぎ、槍ヶ岳山荘に泊まる予定だったが、前回槍ヶ岳山荘で1つの布団に2人が寝る状態で朝方布団をとられて寒くて目が覚めた苦い思い出があるため双六小屋まで歩くことにした。
裏銀座(西鎌尾根ルート)は、上高地から槍ヶ岳のような賑わいはなく、だれも歩いてない。マーキングがしっかりしてるわけでもないが 踏み後があったのでそれをたどったので迷いもしなかった。
地図を失くした自分が馬鹿なのだが記憶では標準3時間ルート自分の足なら2時間で到着すると思っていたが全然違っていた。4時間半はかかるルートだった。槍ヶ岳の急登で疲れてしまって、時折、ザックの重みでバランス崩す。長距離歩きすぎて足が上がらず、小石に蹴づまづく。朝から歩き通しでなんども小ピークにだまされ何度もその辺でテント張ろうかとと思ったけど、『今日は布団でぐっすり寝たい』気持ち一心で歩き続けた。暗くなってきて小雨も降り始め、双六小屋の赤い屋根が見えた時は安堵感でいっぱいだった。
小屋に到着してすぐ夕食を自炊し、明日の準備をして18:00には寝た。
9月17日
縦走目的でピークハントが目的ではないが三俣蓮華岳から見た鷲羽岳とてもかっこよく、遠回りして登って行こうかと思ったが体力温存、初志貫徹、計画通り進むことにした。
予定では雲ノ平でキャンプか小屋泊するつもりだったが、時間もあるし明日から天気が崩れる予報だったので薬師沢小屋まで進むことにした。
雲ノ平から薬師沢小屋までの下り道は、光もあまり差さず風通りも悪い、苔むした岩々がとても滑りやすく難所で、今回の登山でワースト1位で歩き難かった。ワースト2は立山の雄山登り、ガスってて視界がなくマーキングもない。踏み跡だらけでどこを通っていいかわからず時間がかかった。
昼過ぎに薬師沢小屋に着いて間もなく、土砂降りの雨が降りはじめた。
山小屋はどこも21:00就寝で、他の人たちは酒を飲んだり、しゃべったり騒いでいるが、俺は戦いにここに来てるから、明日の準備をして耳栓をして19:00には寝た。
9月18日
昨日から降った雨で、木道・登山道が水に沈んでいるところが数か所あり、靴の中まで浸水。
薬師平で、天候が悪く薬師岳登頂断念してきた夫婦に会う。雨風強くて危険らしい。
雨がカッパの中まで浸透して靴の中もずぶぬれ、風も強いから低体温で薬師岳小屋で、特別に土間を借りて小休止させてもらった。
小屋の人には台風の影響もあるが、いつも稜線は雨風が強いので行かない方がよいと止められたけど、行ってダメなら小屋まで戻る気持ちで出発。
稜線が細いから危ないって言われたが、風は強かったが想像していたより道は細くなかった。
山にある石はなぜ風で飛ばされないのか?などと考えつつ、『低い姿勢で風が強いときは這って行けばいい!』ぐらいの気持ちで進んだ。
9月19日
カッパの中は雨なのか汗なのかわからないほど濡れてて休むと体が冷えて歩けなくなるので休まずひたすら歩き続けた。
五色ヶ原から立山まで天気悪すぎ、ソロの人と2人組のおばちゃんとだけ出会った。台風が来てるのに登山している物好きはいないみたいだ。
9月20日
台風16号をやり過ごすため剱御前小屋にさらに1泊した。
やることもないので最低限必要な荷物は何か考えて、明日朝すぐに出発できるように何度も装備を点検した。
天気が悪くとも決行するつもりでいたので、19:00前の天気予報も見ずに早めに寝た。
床にはついたが22:00目がさめてしまい何回も寝返りをしても気持ちが高ぶって眠れない。
眠れなくとも横になっていれば体は休まるはず。帰りの電車で寝ればいい。
9月21日
am2:46 なかなか寝付けず、窓から剱岳を眺めてみる。
山頂に雲がかかっている。陽が差して風が吹けば雲は取れるだろう。風が吹けば体温が奪われるので防寒していこう。
雲がかかっている以上、山頂で御来光は無理と判断して、出発はいつも通りのam5:00とした。
すべて自炊していたので、計画通り9月21日の朝に食料がほぼなくなった。残るは行動食のみ。
天気が微妙で回復する兆しなし!出発送らせて5:30出発。
1日通して霧雨、小雨の天気。カニの縦バイが鎖も岩もぬれていて、数回滑ってずれ落ちたけど、なんとか登れた。
自分の登山スタイルの中で、『鎖・フィックスロープは使わず登る』っていうポリシーがあって、ルート上の鎖場は岩の弱点があるから鎖であって、弱点がない岩はハシゴがかかっていると思っているので、剣までは鎖は使わず岩だけ使って登ってこれたが雨でフリクションもなく、カニの縦バイ、横バイを鎖を使わず登ることができなかった。
途中、中国人パーティーに数組に出会ったが、観光とかハイキングとは程遠いレベルの山で無事登って帰れたのだろうか...
剣岳山頂に無地着いた時は達成感で涙があふれた。家族の待つ家に帰ります。
注意事項
剱岳の黒ユリのコルは通らない方がよい…背丈ほどあるハイマツの藪漕ぎで、道はハイマツで隠れてて迷うし、朝露で服はビジョビジョ、ついでにハイマツの松ヤニは付くしで、下って登ることになるが剱山荘経由のほうが早く抜けられると思う。
雨の日の鎖は、1度掴んだら鎖を岩に叩きつける感じで振って水を落とすと滑りにくくなります。
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装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル |
帽子 | 着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 |
カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 健康保険証 | 医療品 | 熊鈴・ベアスプレー |
ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール | クッカー |
【その他】
出発時の総重量は18kg 今回持っていった装備・服・食材については下界で全てテストを行った。 一番重要視したことは徹底的な軽量化。上高地に入るとゴミが捨てられなくなるので食材は袋から出しジップロックに入れ替え、メガネケースの代わりにトイレットぺーパーの芯の中にメガネを収納したり(ザックにネジ込んでも眼鏡は壊れません)不必要なものは持っていかないことを意識した。 ザックカバーも持って行かなかった。以前からザックカバーを使用しても完全防水は不可能だと感じていたので全てゴミ袋に入れてから収納袋に戻しパッキングした。その結果、テント・シュラフ類、医薬品以外は使わなかったものはなかった。 食料に関してもレトルト食品は水を含んでいるので却下、全て乾燥したもの(アルファ米、乾燥野菜・ワカメ、チキンラーメン、乾燥牛丼・カレー)を持って行った。 サポートタイツ個人的批評…以前から長く歩きすぎると膝が痛くなる傾向があるため、サポートタイツを購入してテストしたが早く足がつってしまうため持って行かなかった。 考察するとサポートタイツは足全体を圧迫するようなタイトなつくりになっており、そのため血行不良が起こり早く足がつってしまうのだと思う。短時間で終わるスポーツの試合などに向いていると思うが、6~10時間歩く登山には不向きだと思う。 例えば、はじめ普通のタイツで歩き始め、膝が痛くなったらサポートタイツに履き替える方法が良いと思うが、痛くなったら素直にロキソニン飲んだ方がよい。 |
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