• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

陣馬尾根から御前山、稀有なご縁で充実山行

御前山( 関東)

パーティ: 1人 (ガバオ さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

バス
その他: 往)武蔵五日市7:39発、藤倉行きバスで終点藤倉に8:25着
復)奥多摩駅

この登山記録の行程

藤倉バス停出発(8:35)-惣岳沢モノレール起点(8:56)-小林家住宅(9:15着/9:40発)-小河内峠
(10:35)-惣岳山(11:30)-御前山山頂(11:45着/12:15出発)-体験の森林道(12:58)-井戸入林道分岐(13:28)-やまびこ尾根、御地蔵様の分岐(13:40着/山の神の祠ピストン(往復35分)/14:16発)-江戸小屋尾根ルート分岐(14:30)-奥多摩病院前(14:53)-三河屋旅館・麻葉の湯(15:05)

コース

総距離
約16.0km
累積標高差
上り約1,453m
下り約1,592m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

マイブームの御前山に陣馬尾根から登ってみました。最初に立ち寄った雨乞の滝は、土砂崩落による
通行止めで断念しましたが、次の小林家住宅では思わぬ出会いがありました。最後に立ち寄った山の神
探索も期待通り。御前山のお引き合わせ(!?)で、充実の一日となりました。

≫足回りを冬仕様に替えて、武蔵五日市から藤倉行きのバスに乗り込みます。
奥多摩山行には良い季節となり、この路線にしては珍しく満席で出発しましたが、終点の藤倉に降り
立ったのは単独行のお兄さんとの二人だけでした。
「クマに注意しましょうね、」と互いにエールを交わし、彼は尾根筋へ、私は惣岳沢へと夫々出発します。

楽しみにしていた惣岳沢の雨乞の滝でしたが、林道終点まで行ったところで、その先は崩落の為、
歩行者も通行禁止になっていると告げられ、・・・残念ですが諦めました。

気を取り直して陣馬尾根中腹の小林家住宅に向かう分岐に入ると、・・・怪我の功名でしょうか、
三人の地元のおじさん方が、敷設されているモノレールに乗り込むところに出くわしました。

乗せて貰って楽をしよう~、等とは考えず、先回りをしてその雄姿(!?)を写真に収めます。
山間でモノレールは度々見かけますが、実際に動いているのを見るのは稀なので、これは幸運でした。

モノレールと競争する様に、早いピッチで小林家住宅に辿り着くと、先に着いたおじさん方が、雨戸を
開けたり、竈に火を入れたりして、てきぱきと住居見学の準備を始めています。
そうこうする内に、バス停で別れた単独行のお兄さんも尾根ルートから登ってきました。

お疲れ様~、速いですね~等と言葉を交わし、おじさんに勧められるまま、住居に上がって見学します。

ここは国指定の重要文化財ですが、そのおじさんがとても詳しいのでお話を聞いてみると、何とこの
小林家の分家の方とのこと! おじいさんの代までここに住んでおられ、子供の頃は、よく泊まりに来
ていたとのことで、300年前に御先祖がこの場所に移り住まれたいきさつや建物の構造、木材の材質、
炭焼きの話など、滅多に聞けない貴重なお話を沢山聞かせて頂き、これも望外の幸運でした。

少し先の旧田倉家住居にも立ち寄って、その裏手から陣馬尾根に乗ります。
(小林家住宅からも旧田倉家からも、そのまま陣馬尾根に乗れる道がついています。)

笑顔の似合う単独行のお兄さんとはその後も何ヶ所かで行き会い、言葉を交わしました。
今日は落ち葉のラッセルを楽しみにしてきたと。・・・奥武蔵を中心に、毎週のように山に出ているとの
ことでしたので、いずれ何処かで再会できそうな予感がします。

小河内峠から惣岳山に続く防火帯の縦走路は、冬枯れで夏場とは全く違う景色を楽しませてくれました。
途中の痩せ尾根を慎重に歩き、その先の急登を右に巻いてやり過ごしてから、尾根を50メートル程
戻った岩峰の小ピークからは、この縦走路で一番の展望を楽しむ事が出来ます。

小春日和の御前山の山頂でカップヌードルを頂き、体験の森を抜けて栃寄林道まで下ります。

一般ルートはここから境橋バス停まで単調な林道歩きとなりますが、今回は地図に載っていない山の神
のオオカミ像を探索するオプション(*)を片付けてから氷川まで歩きました。

最後は貸切状態の麻葉の湯で汗を流し、駅前食堂(氷川SS)で湯上りセットを頂いて、盛り沢山の
出会いがあった一日も、しっかり締まりました~。

本日の総歩数27,300歩、歩行距離17.8km、消費カロリー1,191kcal、脂肪燃焼量85g也。

(*)山の神探索オプション
あるブログで見た山の神のオオカミ像が気になっていて、今回オプションで探索して来ました。
栃寄林道の途中、マス養殖場の脇から、井戸入線という細い林道に入り、お地蔵様のある処から石段を
登って尾根(登山詳細図には「やまびこ尾根」と書かれています)に取付き、薄い踏み跡を20分程
登ると、大きな木の根元にある二つの祠と一対のオオカミ像に出会う事が出来ました。
祠に収められている大山祇神社のお札を見るに、個人の方が所有する祠と察せられます。
ちなみにこの林道井戸入線はそのまま鋸山林道まで続いていて、途中から小留浦の集落に下ることが
できます。(江戸小屋尾根バリエーションルートの入山口です)
落ち葉に埋もれた山腹で一瞬道を見失いましたが、何とか下った先がズバリ山祇神社の奥宮で、ここで
も何か奇遇な縁を感じた次第です。

続きを読む

フォトギャラリー:45枚

藤倉行きのバスにしては多目の行列です。

終点の藤倉バス停から惣岳沢沿いの林道を歩きます。

雨乞の滝は通行止め、諦めて小林家住宅に向かいます。

折よくモノレールが出発するところでした。

三人のおじさん方を乗せて出発。

かなりの急斜面を登って行きます。

重要文化財指定、小林家住宅。

流石、あっという間に竈の火を起こします。

更に奥にある、旧田倉家。

陣馬尾根に乗り、冬枯れ越しに御前山を仰ぎます。

こちらは南面の倉掛尾根と三頭山。

縄文期の、中の平遺跡。

小河内峠に到着。

夏場は見えにくかった奥多摩湖も良く見えます。

小河内峠からの稜線。

途中の痩せ尾根は慎重に。

岩峰の小ピークからの三頭山。

うっすらと富士山も見えました。

惣岳山への最後の登りです。

惣岳山では、大ブナ尾根からの登山者と行き会います。

御前山山頂。結構賑わっていました。

寒くなったので、初めてバーナーを持参しました。

惣岳山のコルから体験の森に下りて行きます。

栃寄林道に合流。

栃寄森の家。

栃寄林道の途中から、右の井戸入林道に入りました。

中々雰囲気のある林道です。

林道から仰ぐ、三木戸山。

お地蔵さんの処から尾根路に入ります。

ついに見つけた山の神とオオカミ像。

冬の日差しは影を長くします。正面は本仁田山です。

本仁田山と氷川の集落。

江戸小屋尾根ルートで小留浦に下りることが出来ます。

落ち葉で道を見失いましたが、ご縁があって山祇神社の裏手に下山できました。

青梅街道を歩いて三河屋旅館に向かいました。

今回も、運よく麻葉の湯を独り占め。

三河屋さんを出ると、夕暮れが迫っていました。

愛宕山の影もくっきりと。

駅前食堂、氷川サービスステーションで乾杯。

今回から、足回りも冬仕様にしました。

すべての写真を見る

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ 予備電池 タオル
帽子 地図 コンパス ノート・筆記用具 登山計画書(控え) ナイフ
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー 携帯トイレ
非常食 行動食 GPS機器

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

御前山

御前山

1,405m

関連する山岳最新情報

よく似たコース

御前山 東京都

カタクリと広葉樹が美しい奥多摩の人気コース

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
5時間10分
難易度
★★
コース定数
23
御前山 東京都

湯久保尾根から御前山へ登り栃寄沢へ 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
5時間15分
難易度
コース定数
28
御前山 東京都

日本山岳耐久レースのコースを歩く5・鉄人が翔けるブナの森とカタクリの山

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
5時間50分
難易度
★★
コース定数
28
登山計画を立てる