行程・コース
天候
終始濃霧、1300m辺りから超強風
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
酸ヶ湯公営駐車場に駐車、酸ヶ湯口から入山
この登山記録の行程
酸ヶ湯(8:35)…地獄湯の沢(9:21)…仙人岱(10:10)…鏡沼(11:13)…大岳山頂(11:23〜11:30)…鏡沼(11:38)…仙人岱(12:10)…仙人岱避難小屋(12:13〜12:41)…地獄湯の沢(12:51)…酸ヶ湯(13:45)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
本来、昼頃から好天との予報を信じて、小岳からの冬景色を見たく、本年最後の八甲田攻めを計画する。酸ヶ湯公営駐車場に到着するも、大岳の姿は霧で見えず、風なし。当初の予定では、大岳を下山し、小岳に着いた頃でガスが晴れると予想し、酸ヶ湯〜大岳〜小岳〜仙人岱避難小屋〜硫黄岳~酸ヶ湯で計画した。が、大きく予想が外れ、時間経過に連れ益々霧が濃くなる一方、霧によるホワイトアウト状態となる。頼りは自分の踏み跡のみであった。予報では、雪は降らないとあったが、雪が降りだした時点で踏み跡が消えると考え、GPSは持っていたが、撤退も考慮していた。
酸ヶ湯を出発し、先行者は2名、自分と後発1名を入れて4名が入山した。例のごとく50分行動で、10分の休憩を基準とする。先行2名に地獄谷で追いつき抜くが、休憩時間で3名に抜かれる。地獄湯の沢の様相は氷が炎の形を作り出し、本当に地獄に見える。恐怖心を煽り立てて来る。先行2名はガスが取れれば大岳アタックを考えているが、とりあえず仙人岱避難小屋にて様子見として、取れなければ下山すると言う。後発1名(以降「先行者」となる。)は大岳をアタックした模様。先行者の踏み跡を頼りに大岳を目指すが、周囲はガスでホワイトアウト状態、20メートル先も見えない。途中???ホントに???と思うような方向へ踏み跡が付いている。先行者を気にしつつも姿が見えないため、我はGPSを確認しつつ、軌道修正し、正規ルートを探しながら登る事となる。
1300メートル辺りから強風が吹き荒れるが、感覚的に外気温が高い?(本当は低い)せいか、極度の寒さは感じない。ソフトシェルのみで行動できる状況である。サングラスにはパチパチと風で飛ばされた氷の欠片が当たる音がする。鏡沼の看板も鏡沼も凍り付き、鏡沼は雪に埋もれている。山頂下の祠は完全に雪に埋もれ見えない。
山頂に到着するが、とんでもない強風が吹き荒れている。ギリギリ我慢できる状態である。山頂標識には1メートル近いエビの尻尾が出来、モンスター化している。先行者は山頂標識の陰で風を避けている。写真とビデオの撮影をし、2名とも直ぐさま下山に就く。
先行者は先に進み、またも姿が見えなくなったが、仙人岱で下りの踏み跡を見つけた事から、無事下山出来たものと予想する。
私は、とりあえず、避難小屋に立ち寄り、小岳アタックの様子を伺う事とした。
しばし休憩の後、天候が変わらないため、下山を決める。最後に避難小屋を出る事となり、ストーブの火を消し、入口戸板を塞ぎ、下山の途に就いた。
登りでは、1本の綺麗な雪のトレースが出来ており、分かりやすかったが、帰り時にはスノーボードの跡が枝のように増えており、正規ルートが分かりずらい状態となっている。
幾度と道を間違えつつも、酸ヶ湯公営駐車場に到着、無事下山した。
今回は、濃霧で景色は堪能できなかったが、雪と氷で作られた地獄絵図を見ることが出来、自然の驚異を実感することができた。山の神様には、本年最後の山登りを無事終えた事に感謝しつつ、来年の登りも安全であることをお願いし、1年を締めくくった。
フォトギャラリー:57枚
酸ヶ湯公営駐車場から、大岳見えず。
酸ヶ湯登山口
地獄湯の沢に入りました。ふわふわ雪が積もっています。
先行者2名
休憩で先行者3名となる。
風が強いためか、岩が出ています。
まだまだ普通の雪景色です。
ここら辺りから、登るにつれて景色が変わってきます。
地獄の様相
雪と氷で作り出された火炎地獄のような造形
ここを登っていきます。
地獄の門の様に見えました。
三途の川も橋も凍り付いています。
モンスターまでもう直ぐです。
だいぶん、出来上がっています。
避難小屋への分岐の赤旗
仙人岱看板
段々と霧が濃くなってきます。
20メートル先が見えない。
正規ルートは地獄道に変貌
鏡沼看板
鏡沼はこの雪の下、乗ってみてもびくともしません。
山頂への標識(裏)
山頂への標識(表)
山頂への標識(横)
山頂標識
見事なエビの尻尾、1メートル近くありました。
山頂標識(横)
三角点はこの下辺り・・・タッチ
三角点の氷漬け
案内板の氷漬け
鏡沼看板
踏み跡だけが頼りです。
アオモリトドマツの看板
モンスターになりつつある。
完全に前は真っ白、10メートル先も見えず。
踏み後だけが頼りです。
仙人岱看板
赤旗、ここから避難小屋へ
避難小屋に到着、最初の先行者2名下山するところでした。
戸板を閉めて下山します。
地獄湯の沢の標識
酸ヶ湯公営駐車場が見え、一安心です。
無事、下山です。
とうとう大岳は最後まで姿を見せませんでした。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | 登山靴 |
バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル |
帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 | コンパス |
ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 修理用具 |
ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー | 行動食 |
テーピングテープ | トレッキングポール | GPS機器 | ライター | ||
【その他】 AMラジオ、携帯トイレ、10本爪アイゼン、スノーシュー |
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