一年の労をねぎらうため、仕事納めをして飛んできた。
待ちに待った冬山登山。八ヶ岳は天狗岳。
高速を飛ばして4時に唐沢鉱泉に着く。道がバリバリに凍っていたので、登山は日の出とともに7：00開始とした。今年の雪は昨年以上に少ないのか、全体的にほとんど雪はなかった。が、高山だけにあちこち凍っているのでアイゼンは必要。ワカンは出番がなかった。
第一展望台までは、強い風と濃いガスで、何も見えなかったが、第二展望台を過ぎたあたりから徐々にガスが晴れ、岩がゴロゴロとした斜面を登り切る頃にはすっかり風もやんで快晴になっていた。西天狗岳から眺める赤岳は最高。周囲には名だたる名峰が見渡せ、今年の疲れも吹き飛ぶ贅沢な時間だった。西から東に向かい、黒百合ヒュッテでラーメンを食べる。ヒュッテは年末年始も営業している。冬山登山で賑わうだけあって、とても素敵な山小屋だ。
下山後の唐沢鉱泉もおすすめ。八ヶ岳の名湯＆秘湯としても有名。とても趣のあるお風呂だった。700円。ぜひ、登山後にお勧めしたい。

●天狗岳（2,645.8m）
八ヶ岳連峰は夏沢峠を境に、南側を南八ヶ岳（狭義の八ヶ岳）、北側を北八ヶ岳と呼ぶが、天狗岳はこの北八ヶ岳の中で最高峰となる。山頂部は300mほどの間隔を置いて東西に分かれ、西天狗岳と東天狗岳と呼ばれる。標高が高いのは西天狗岳で2,645.8m。
北八ヶ岳はなだらかな山容と深い針葉樹林、点在する湖などに特徴があるが、天狗岳はその中にあって唯一、南八ヶ岳に近い険しい山容をしている。日本二百名山のひとつ。