行程・コース
天候
快晴静穏
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
夜叉神峠までは凍結や雪がなく23:30頃到着した。車は約30台位で雪はなかった。車中泊で寝過ごし5:52となった。北岳方面には6時前にゲート通過が必要であったが、既に赤色灯を付けた管理車両が来て少し離れた位置に停車していた。急ぎ準備して6:08出発したが止められることはなかった。
この登山記録の行程
1日目(6h47m) 夜叉神峠(06:08)・・・鷲ノ住山下降点(07:22)・・・歩き沢 橋池山吊り尾根登山口(09:00/09:34)・・・御池小屋(12:55)テント泊
2日目(14h05m) 御池小屋(02:55)・・・ボーコン沢の頭・・・八本歯のコル・・・北岳山頂(10:45/10:53)・・・御池小屋(16:00)テント泊
3日目(7h15m) 御池小屋(05:45)・・・歩き沢橋池山吊り尾根登山口(08:00)・・・鷲ノ住山入口(08:30)・・・鷲ノ住山下降点(10:43)・・・水場(11:00/11:20)・・・夜叉神峠(13:00)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
2016/1/1は、槍ヶ岳単独正月登山7年目(5回挑戦)にして初登頂に成功。この2016/2017越年登山は北岳を..、と考えてネット等で調べていたが、63歳になり脚力の衰えの不安もあり鳳凰三山の小屋泊まりで..、と逡巡していた。双方の計画書を作成したが年末の天候が穏やかであることが分かったので、自身の最後のチャンスと思い北岳に決めたが、寝坊などの失敗もあり挑戦が危うかった。幸い雪も少なく天候にも恵まれて、快晴の頂上に立つことができた。(前夜行3泊4日で計画したが、積雪が少なく天候も穏やかであったので、2日目に頂上往復をしたが、例年では頂上アタックは3日目となる。)
1日目 6:08夜叉神峠ゲート出発。池山御池小屋付近までは、アイゼンなし歩行ができた。テント場では雪が少なく水を得るのに苦労した。一方、行程では積雪が少ないので一気に頂上アタックができそうだった。
2日目 0:30起床、2:55発でアイゼンとヘッドランプで赤テープでルートを探しながら進むと、徐々に雪道になり2700m辺りで樹林帯を抜け、満天の星空に北斗七星や天の川が疲れを忘れさせる。6:48頃南東に雄大な富士とその左手にご来光。両手を合わせ無事の登頂を祈る。雪面はやや硬いが量はこの時期としては少なく歩行は想定より楽だが所々クラストしているので気は抜けない。長い緩やかな尾根を小さなアップダウンで進むと北岳バットレスが大迫力で目前に迫る。八本歯通過には確実なピッケルアイゼンワークが要求された。足取りは重く時間を要し、さらに急な雪の斜面を喘ぐと頂上まで0.3kmの道標に着く。しかしこれからは北西側からの風が強い。50m程固くクラストした斜度40度近い雪原のルンゼをアイゼンの前歯とピックを突き刺しながらの直登となる。脹脛がパンパンになるころ斜度が緩み少しして山頂に達した。他に人はおらず、証拠写真にスマホを出すがタッチ画面で手袋を外すと僅かな時間でも手が針で刺される。山頂掲示板は雪の上に出ていたが、東側に雪庇が大きく発達しており、掲示板と高さが同じほどであった。360度の大展望であるが、風があり数分で下山を始めた。足取りは非常に重く、テント着は16:00頃であった。(約14時間かかった)
3日目は、6時前に下山開始するもルートファインディングで右往左往。何とか赤テープを見つけ下り始めるとルート上でお会いした滋賀県のご夫婦と途中までお世話になった。鷲ノ住山越えは、非常に辛く倍の時間を要した。夜叉神峠までの中間で猿の群れが陽だまりで細い木の皮を食していたが、私を警戒し散って逃げた。つららの怖いトンネルを数回抜けて、暗く長い夜叉神トンネルのドアを開けると程なくゲートを抜け、車に帰着した。駐車場で鳳凰方面からの下山者と情報交換後、芦安温泉「岩園館」で入浴した。歴史は感じるも源泉かけ流しで素晴らしい湯で、二杯飲泉し山の疲労を湯船で癒した。(1000円) 帰路は正月で車が少なくわずかに混むこともあったが17:00頃帰宅した。(距離180km)
フォトギャラリー:28枚
1 夜叉神峠から約1時間、鷲ノ住山展望台の50m先から
登り高度差50m位で急な下りを400m位で吊り橋になる。
2 歩き沢橋 池山吊り尾根登山口(1260m位)
夜叉神峠より2.5h~3h
3 池山御池付近(2060m位)のテント内にて
4 12/31 6:51 2600m付近でご来光。手前より来し方がてかり、右手奥には駿河湾が光る。
5 ボーコン沢の頭付近より北岳バットレス。(約2800m)
6 北岳山頂(カメラバッテリダウンの為スマホで自撮り、指軽度の凍傷約-15°C、風10m位、10:48)
7 北岳山頂より甲斐駒ケ岳2967m(中央右奥)
8 吊り尾根分岐より間ノ岳(3189m)への稜線
9 八本歯への緊張するルートと富士
10 ボーコン沢の頭付近より甲斐駒ケ岳ズーム
11 ボーコン沢の頭付近より農鳥岳3026m(左)と西農鳥岳3051m
12 ボーコン沢の頭付近より富士とその右手前に櫛形山2053m
13 八本歯を過ぎ、ボーコン沢の頭付近より緩やかな池山吊り尾根が長く続く
14 15:55池山御池小屋付近のテント場到着(歩行14h疲労困憊)
15 1/1 8:00頃登山口着(滋賀県のご夫妻)
16 登山口のホワイトマウンテン
17 8:30 ここから左手(赤丸印)の藪を30m位下り、野呂川発電所脇の吊り橋を渡って鷲ノ住山を越える
18 野呂川発電所脇の吊り橋(「1人ずつ渡れ」)
19 鷲ノ住山越え終点(南ア スーパー林道夜叉神峠より5km地点)到着
20 林道のトンネルはつららが多く要注意
21 林道歩きの中間の水場
22 猿が食べていた木の皮(緑ががっている)
23 猿の家族?が陽だまり食事中。邪魔して睨まれた。
24 まっすぐな夜叉神トンネル(1400m)に入る
25 トンネルの夜叉神側(左側のドアを自分で開閉)
26 13:08帰着
27 芦安温泉「岩園館」の内風呂。源泉掛け流しで元旦に独り占め。素晴らしい湯です。
28 お正月に入れて頂き感謝いたします。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | バックパック |
スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル | 帽子 | グローブ |
サングラス | 着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 |
カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 健康保険証 | 医療品 | 非常食 |
行動食 | トレッキングポール | テント | シュラフ | シュラフカバー | スリーピングマット |
ストーブ | 燃料 | ライター | カップ | クッカー | アウターウェア |
オーバーパンツ | バラクラバ | オーバーグローブ | 雪山用登山靴 | アイゼン | ピッケル |
ワカン | スリング | ヘルメット |
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