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高水三山と青梅丘陵を一気通貫

惣岳山、岩茸石山、高水山、雷電山( 関東)

パーティ: 1人 (ガバオ さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

電車
その他: 往)ホリデー快速1号、御嶽駅下車
復)青梅線河辺駅

この登山記録の行程

青梅線御嶽駅(8:18出発)-青渭神社里宮参拝(8:45発)-惣岳山山頂(9:45)-岩茸石山山頂
(10:20着/10:30発)-高水山山頂(10:50着/11:00発)-常福院、永栗ノ峰を経て平清橋(11:55)
-雷電山山頂(12:28)-三方山山頂(13:20)-矢倉台(13:55)-(金毘羅社)-青梅鉄道公園(14:35)-勝沼神社、師岡神社参拝-河辺駅前(15:30着)

コース

総距離
約20.4km
累積標高差
上り約1,511m
下り約1,575m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

多くのハイカーで賑わう高水三山と青梅丘陵ですが、メインルートを外れると随分と様子が変わります。
山麓の神社や城跡から、中世、戦国の香りが感じられるのも奥多摩の魅力のひとつだと思います。
それにしても・・・ビブラムの靴でこれだけ歩くと、流石に足に来ました・・・。

≫暫く山に行けず体が鈍っていたので、雪を気にせずに長く歩けるコースをと、高水三山と青梅丘陵
ハイキングコースを一気に歩き通してみました。

御嶽駅の裏手にも惣岳山への登山口がありますが、先ずは線路沿いの小路を東に向かい、立派な鳥居を
構えた青渭神社の里宮にお参りを済ませ、神社脇の村道の先にある登山口から惣岳山に入って行きます。

暫く単調な植林帯の登りが続きますが、杉の御神木を過ぎた辺りから、厳かな雰囲気に変わってきます。
小さな祠のある青渭の井には僅かに水が溜まっていましたが、飲用に耐えるかは疑問です。

惣岳山の山頂には青渭神社の奥宮が鎮座しています。平将門討伐に係わった源経基によって造営された
と伝わりますが、今は鹿除けの金網に囲まれ、残念な姿となっています。

惣岳山の北側と、岩茸石山の南側の山頂直下は共に足場の悪い急坂となっています。
少しだけ雪が残る岩茸石の山頂では、北面に大展望が開け、遠く日光や白根の山々まで見渡せました。

岩茸石山から高水山までは指呼の間です。 山頂直下には常福院という古刹があり、きれいなトイレも
あって、多くのハイカーで賑わっていました。

高水山からの下山には、メインルートを外れ、一本北側の尾根道を下ってみました。
昭文社の山と高原地図には載っていない静かな小径ですが、トレランのコースになっているようで、
途中一組だけ、トレランさん達とすれ違いました。
尾根の末端は急斜面の皆伐地となっていて、正面にはこれから向かう雷電山が聳えています。

時間は正午。清平橋の車道を渡った正面にある民家の脇から、青梅丘陵西端の雷電山に続く古い登山道
に入ります。(このルートは守屋さんの登山詳細図を参考にしました。)

倒木を跨ぎながら細い沢沿いに進み、廃屋の先の木橋で左岸に渡ってお墓を通り過ぎると、尾根筋の
急登が始まります。尾根の途中で出くわした不自然な段差は、どうやら辛垣城の防御塁の跡のようです。

尾根には急なザレ場や足場の悪い岩場もあり、何ヶ所かにトラロープが張ってありました。
雷電山山頂の手前でハイキングルートと合流しますが、登って来た路を指して「悪路・危険」と張り紙
が掛かっていたので、さも有りなんと苦笑してしまいました。

中世に青梅一帯を支配し、北条氏と争って滅んだ三田氏の最後の砦となった辛垣(からかい)城址は、
ルート本線から北に外れた場所にひっそり佇んでいて、シャガの葉と思われる下草が密集していました。
兵どもが夢の跡・・・うす紫の花が咲き乱れる季節には、儚さもひとしおではないでしょうか・・・。

その後、青梅丘陵は、なだらかな登り下りを繰り返しながら、青梅駅の北まで伸びています。
所どころに麓に続く小路が付いており、お手頃なハイキングコースとして楽しめると思います。

ハイキングコースの末端にはSLが並ぶ青梅鉄道公園があり、その先は市街地となります。
三田氏創建による勝沼神社と、それを滅ぼして領主となった北条氏家臣の師岡氏創建による師岡神社に
夫々参拝を済ませ、そのまま河辺駅まで歩いて、駅前の河辺温泉・梅の湯に初ドボーン。

ビブラムの靴でこれだけ歩くと流石に足に応えましたが、駅前の居酒屋で湯上りセットを頂き、今年
二回目の山行もしっかり締まりました~

本日の総歩数37,318歩、歩行距離25.0km、消費カロリー1,554kcal、脂肪燃焼量111g也。

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フォトギャラリー:55枚

奥多摩線御嶽駅からスタートします。

線路の北側の小路を東へ向かいます。

立派な鳥居を構えた青渭神社の里宮です。

狛犬(獅子)も独特でした。

蝋梅が満開でした。

惣岳山の登山口。

今どの辺りか、いい目安になります。

思いがけず、立派な巨木に出会います。

注連縄のかかった二本の御神木がありました。

青渭の井の祠です。祠の下に湧水が溜まっていました。

金網に囲まれた山頂の青渭神社奥宮。

山頂直下は足場の悪い急坂になっています。

大岳山や御前山が見えます。

僅かに雪が残る岩茸石山頂。

遠くに奥日光の山々。

左のピークは川乗山です。

高水山は目と鼻の先です。

高水山山頂の祠にありました。無事カエル・・・

山頂直下には常福院という古刹があります。

お寺なのに狛犬?オオカミ像にも見えます。

メインコースを離れ、林道を進みました。

林道の途中から尾根道に入ります。

尾根の末端から、正面に雷電山が見えます。

皆伐地の急斜面を下りて車道に出ます。

雷電山に向かう古い登山道。バリエーションルートです。

本ルートとの分岐合流点にはこんな張り紙が・・・
思わず苦笑です。

雷電山は北面だけ展望がありましたが、見えるのは採石場です。

静寂な辛垣城址はシャガと思われる下草に覆われていました。

大岳山方面。コースの所どころで南北の展望が開けます。

三方山は展望無し。

北面に武甲山が見えました。

矢倉台からは林道となります

青梅の街並みが見えて来ました。

富士山スポット。霞んで見えませんでした。

丘陵の上に立つ金毘羅神社に立ち寄りました。

古の方位案内柱。

亀、です。

青梅の紅梅、ですね。

鉄道公園には何台ものSLがありました。

三田氏由縁の勝沼神社に参拝。

これが本当の「狛犬」ですね。角があります。

敵方の師岡神社にも参拝します。

境内に二本のシイノキの巨木が立っていました。

歩いて河辺駅に向かいます。

河辺駅前のビルの5階に梅の湯温泉があります。

帰りのエレベータ―から、富士山が見えました!

駅前から暮れなずむ大岳山が望めました。

駅前の居酒屋でしっかり締めました~

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ 予備電池 タオル
帽子 地図 コンパス ノート・筆記用具 登山計画書(控え) ナイフ
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー 携帯トイレ
非常食 行動食 GPS機器

みんなのコメント

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  • ガバオさん
    いつもながらの歴史感あふれるレコ、大変勉強になります。私も青渭神社の奥宮、辛垣城址等にはいっておりましたが、ガバオさんのレコを拝見して、初めてその由来を知った次第です。ガバオさんを見習ってもう少し勉強してから登ろうかなと・・気持ちだけは(汗)。 
    ぼっけもん拝

  • ぼっけもんさん
    コメント有り難うございます。・・・お恥ずかしい限りです。
    自分でも、まさか神社巡りが楽しくなるとは思ってもみませんでしたが、
    コースの取り方なども変わってきて、山登りの幅が広がったように思います。
    今や神社目的の林道歩きも苦になりませんし!(笑)

    ぼっけもんさんの味のあるコース選びも、いつも楽しみにしています~。

登った山

岩茸石山

岩茸石山

793m

雷電山

雷電山

494m

高水山

高水山

759m

惣岳山

惣岳山

756m

三方山

三方山

454m

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