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上野原から三つの峠と巨樹を巡って小菅の湯

鶴峠、奈良倉山、松姫峠、鶴寝山( 関東)

パーティ: 1人 (ガバオ さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

バス
その他: 往)JR中央線上野原駅発8:30の飯尾行きバスで一宮神社前下車
復)小菅の湯発17:45の奥多摩駅行き最終バスで奥多摩駅まで

この登山記録の行程

上野原駅(8:30初飯尾行きバス乗車)-一宮神社前バス停(9:22着/一宮神社参拝後9:35出発)-
(御岳神社参拝)-飯尾バス停前(10:05)-大羽根峠(10:30)-県道合流(10:40)-(御鷹神社、
長作観音堂参拝)-鶴峠(11:20)-奈良倉山(12:30)-松姫峠(13:00着/13:15発)-鶴寝山(13:33)
-山沢入りのヌタの分岐(13:55)-(トチノキの巨樹)-林道合流(14:30)-小菅の湯(15:00)

コース

総距離
約16.0km
累積標高差
上り約1,283m
下り約1,109m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

上野原の北部、鶴川の上流から、大羽根、鶴、松姫の三つの峠を歩き、北面に雪の残る鶴寝山を越えて
小菅村に下りました。推定樹齢700年の杉や650年のトチの巨樹がコースに華を添えてくれました。

≫4月からの夏ダイヤになればバスが乗り入れる鶴峠と松姫峠ですが、運休期間の今ならばさぞかし
静かだろうと期待しつつ、上野原駅から冬ダイヤで飯尾止まりのバスに乗り込みました。
http://www.yamanashibus.com/pdf/rosen/170303_uenohara/uenohara-iio.pdf

10人程の登山者が、一人ふたりと夫々の登山口のバス停で降りて行くのを見送りながら鶴川沿いを
上って行き、終点から三つ手前の「一宮神社前」で降りて、先ずは入山のお参りを済ませました。
境内には推定樹齢700年、目通り幹囲が8.4mという大杉があり、その大きさに圧倒されます。

冬ダイヤの終点の飯尾集落から隣の長作集落まで、県道を離れて「大羽根峠」という小さな峠を越えて
みました。鶴川沿いに県道が通る前は、この様な峠道が山間の集落を結んでいたことが地形図からも
見て取れます。長作側の登り口が平地に削られていたのが残念ですが、中々味わいのある峠道でした。

峠を抜けると小菅村の境界があり、鶴川谷最奥の長作集落に入ります。長作観音堂を参拝していると、
年若い男性から声を掛けられ、聞けば近々ここで宿泊施設を開業するとのこと。他にも「ムササビの森」
や「寺子屋自然塾」などもあって、集落を挙げて地元振興に取り組まれている様子が窺えました。

長作集落から鶴峠までは二車線の舗装道路が続きますが、通る車は少なくストレスは感じません。
鶴峠に立つと北西に雲取山方面の展望が一気に開けて、峠ならではの醍醐味を味わえました。
ちなみにここは多摩川水系と相模川水系の分水嶺でもあります。

鶴峠から奈良倉山に向かって登山道に入ると、三頭山の、文字通り三つのピークの山容が望めます。
「秀麗富嶽十二景」の五番山頂に数えられる奈良倉山の山頂は、南面が伐採されて「富士展望台」と
書かれていましたが、生憎の霞みと雲で富士山を望む事は出来ませんでした。

奈良倉山から松姫峠までは、所どころ雪の残る緩やかな山稜を辿れば指呼の間です。
稜線上には細い林道が通っていますが、すっかり山に同化していて違和感はありません。

松姫峠には大月と小菅を結ぶ旧県道が通っていますが、今は真下にトンネルが貫通していて、峠として
の役割は終わっています。舗装道が横切っているので些か風情に欠けますが、武田信玄の第六女松姫
が織田勢から逃れて越えていったと伝わる峠を独り占めすれば、バスの運休期間に3時間かけて登って
きた〝甲斐〟があったというものです。

峠から先は牛ノ寝通りで、鶴寝山を越えて「山沢入りのヌタ」の分岐から小菅側に下りました。
いつ降った雪なのか、幅広い稜線がトレースの無い雪に覆われ、思わぬ雪歩きも楽しめました。
途中、トチの巨樹の地点まで雪の斜面が続きますが、スパイクを付ける程ではありませんでした。

推定樹齢650年と言われる栃の巨樹の大きさを目に焼き付け、一気に林道まで下ると、もう一本
「ヤマグルマ」の大木にも立ち寄って、3時過ぎには小菅の湯にドボーン。

富士山こそは見損ねましたが、合計樹齢千三百有余年の杉とトチの巨樹からパワーを貰って、
今週もしっかり締まりました~。

本日の総歩数32,149歩、歩行距離21.4km、消費カロリー1,285kcal、脂肪燃焼量91g也。

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フォトギャラリー:61枚

初めての上野原駅。北口からバスに乗り込みます。

山間に開けた郷原集落。雰囲気抜群です。

先ずは一宮神社に入山のお参りです。

樹齢700年の大杉。比較に為にザックを置いてみましたが、、、

高さは50m超、圧巻の大きさです。

杉の説明書がありました。

飯尾の御嶽神社にも立ち寄りました。坪山への登山口でもあります。

飯尾のバス停そばの民家の脇です。

飯尾の集落の様子。

バス停の先で県道を離れ、古い峠道へ。

小さな大羽根峠がありました。

如何にも峠らしい峠でした。

峠を越えた西の入り口に工機が入っていて少しガッカリです。

再び県道に出た所から小菅村になります。

大きな山桜が。牛会桜と書いてありました。

長作の御鷹神社です。

御鷹社の杜にも立派な大木が立ち並んでいました。

村おこしの熱意が伝わってきました。

長作集落の中心部へ。残念ながら、両脇とも廃屋でした。

長作観音堂へ参拝。

観音堂の前にある分校跡を改装して、宿泊施設にするとの事でした。

鶴峠へ向かいます。

鶴峠に到着。バス停もあります。

飛龍、雲取、石尾根の稜線がきれいです。

確かに「三頭山」ですね。

奈良倉山に向かいます。

奈良倉山山頂に到着。

富士山は見られませんでした・・・。

松姫峠に向かう稜線上には林道が通っています。

左の谷間に奈良倉ダムが光っていました。

林道は山にすっかり同化しています。

無人の松姫峠に到着。

4月にはここまでバスが上って来ます。

やはり富士山は見えませんでした・・・。

松姫峠から、牛ノ寝通りに入ります。

鶴寝山の北面に二輪草の群生地があります。春にはさぞ賑わう事でしょう。

鶴寝山からの眺望。

この木も立派です。根元がロープで保護されていました。

結構雪が残っていました。

山沢入りのヌタの分岐から小菅村に向かいます。

トチの巨樹です。カメラには収まりません・・・

650年の歴史を感じますね・・・

麓にはわさび田が連なっています。

道すがら、ヤマグルマの巨木にも立ち寄りました。

4ヶ月ぶりの小菅の湯です。

そういえば、昨日はひな祭りでしたね~

湯上りセットでカンパーイ!

二週間振りなので、ちょっと奮発してしまいました~

5時45分のバスを待ちます。随分と陽が伸びました・・・。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ 予備電池 タオル
帽子 地図 コンパス ノート・筆記用具 登山計画書(控え) ナイフ
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー 携帯トイレ
非常食 行動食 GPS機器

みんなのコメント

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  • カバオさん、こんばんは♪

     奈良倉~鶴寝山行、お疲れさまでした。それにしても、巨木からはじまり、小菅の湯、ひな祭り+〆と、相変わらずの趣向を凝らした山行で、まいりました(笑)

     思い出すのが去年8月の奈良倉から権現山に下った山行。今回と同じ様に、バスが飯尾までしか行かず、奈良倉へのショートカットのつもりで長作の御鷹神社から山斜面に取り付いたことがありました。・・・が、これが大失敗。カバオさんのレコを拝見しその時の反省を思い出した次第です。

  • 昔、坪山〜奈良倉山経由と三頭山経由で2度ほど似たようなコースで小菅の湯まで行ったことはあるけど、この道は知らないな〜。

  • ぼっけもんさん、こんにちは。

    コメント有り難うございます。
    根が貧乏性なので、どうしても詰め込みたくなってしまいます。
    〆の温泉だけははずせませんが!

    改めて去年のレコを拝見しました。
    かなりハードなコースだったようで、お疲れ様でした。
    御鷹神社から取付くより、鶴峠まで歩いた方が早かったかも、ですね。

    私もいずれ、権現山までルートを繋げたいと思ってるのですが、
    頼りにしていた松姫鉱泉が廃業してしまったそうなので困ってます(笑)

  • 目黒駅は品川区さん、こんにちは。
    いつも特徴のある長距離コースレコ、楽しく拝見しています。

    大羽根峠から大沢山に登るルートもあるようです。
    いずれ坪山も歩いてみたいと思っています。

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