行程・コース
この登山記録の行程
焼走り(06:06)・・・第2噴出口跡(07:26)[休憩 14分]・・・ツルハシ(08:20)[休憩 10分]・・・平笠不動避難小屋(09:19)[休憩 12分]・・・岩手山(薬師岳)(10:12)[休憩 11分]・・・岩手山(薬師岳)(11:01)・・・平笠不動避難小屋(11:26)[休憩 10分]・・・ツルハシ(12:10)・・・第2噴出口跡(12:43)[休憩 8分]・・・焼走り(13:49)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
コマクサが咲いているとの情報から、岩手山を計画してみた。
この時期に行く、岩手山は始めてである。
梅雨に入った東北だが、空はクリアーブルー、しかしながら、天気予報では昼から崩れて来るとの予報のため、早い時間から行動した。
登山口駐車場には、20台近くの車が停まっており、全てが空。結構な人数が入山していると予想される。
焼走り登山口を入って、樹林帯の中の登山道をしばらく歩いていると、真っ白な満開のシャクナゲの花が出迎えてくれた。こういうのを見ると、出だしからの気分は良くなる。
天気予報では、全国的に気温は上昇すると言ってはいたが、本当に朝から暑さを感じる。
保有水量は、500ccペットボトル2本を含めて3リットルであり、この焼走りコースには水場は無い。従って、計算をしながらの水分補給が必要となる。
朝から、ラジオの気象情報からも、熱中症に注意と、頻繁に言っている。
例のごとく、熱中症防止を念頭に置き、特に、確実な休憩を取る事とする。
いつもであれば、第2噴出口跡まで一気に行くところであるが、今日は50分行動したところの樹林のど真ん中で、最初の休憩を取った。虫よけにハッカ水を全身に吹きかけると次第にスーッと冷ややかな感覚が感じられる。気持ちい~ぃ!!
10分の休憩を取り、出発する。この後も、50分行動の10分休憩を基準とする。
第2噴出口跡に到着、4分の休憩を取る。第2噴出口跡からの景観は、下界には雲海?が掛かり、全般的に霞が掛かっており、視界はさほど良くない。ぎりぎりで、姫神山の山影が見える程度である。お地蔵さんに山行安全を祈願の後、出発する。第1噴出口跡に差し掛かるとコマクサが確認できるが、登山道からは遠く写真も撮れない。ザラメ坂に差し掛かると、日差しが容赦なく降り注ぎ、暑さは倍増する。また、先行者7名を確認、この暑さとザラメ歩きでバテバテの様だ。と、左右の斜面からコマクサが沢山咲いているのが見えた。
「おぉぉぉ、女王様ぁぁぁぁ。」と、ついつい大声を出してしまった。
久々に見るコマクサに興奮した様である。
またまた珍しく、シロバナのハクサンチドリも見つけることが出来た。
一気にザラメ坂を登り、先行者7名をゴボウ抜きする。
ツルハシからの登山道脇には青紫色した大花のシラネアオイが沢山咲いており、暑さや疲れを和らげてくれる。また、残雪箇所が2か所あったが、雪を踏むことなく問題なく進めた。
平笠不動避難小屋に到着、胸突き八丁に備え、しっかりと休憩を取る。
平笠不動避難小屋から見る岩手山山頂部は、霞が掛かりだしたのか、薄っすらと霞んだ感じになっている。湿度が高まっているのか、やはり天候は下り坂の様だ。
行動食を少し多めに摂り、いざ山頂へ。
平笠不動避難小屋を出て直ぐ、ミネ桜?なのか、桜が満開状態になっている。酒でもあれば花見だな〜と、浮付いた気分になってしまった。いかん、いかん!!集中、集中!!
胸突き八丁の標高差約300mを一気に登る。御苗代湖も次第に見えだし、視界が広がる。
雲が掛かりだし、三ッ石岳もその先の秋田駒も確認できない。
御鉢に到着、山頂を目指す。
10時12分岩手山山頂到着、写真とビデオを撮り、早々に御鉢周りとした。
奥宮周辺には、イワテハタザオが白い花を束になって咲かせている。初めて見る花だ。
コマクサもあるが、まだつぼみの状態であり、一輪も咲いてはいない。時期的にはもう1週間ほど先か。御鉢周りも終えて、下山開始。
晴れた日がずっと続いていたのか、登山道の路面は、カサカサ状態で、ズルズル滑る。ちょっと怖いかも。足元に気を付けながら、ゆっくりと下って行く。
平笠不動避難小屋に到着し、休憩を取る。昼食をと考えたが、ここで水を使うと、後の水の保有量が微妙になると考え、行動食を多めに摂り、次の休憩場所を第2噴出口跡と予定し、出発する。ツルハシまでの樹林帯の道もカサカサに乾き、小石が浮いた状態となっており、ズルズルと滑る滑る!!幾度と転びそうになるが、木々を掴み、体勢を整える。ザラメ坂もズルズル状態。
ヒヤヒヤ状態を乗り切り無事、第2噴出口跡に到着、日陰のある標識の前で休憩を取る。
ここから登山口までの所要時間は、およそ1時間。ハイドレーションの水の残量は約500ccくらいであった。途中、数回の給水はしたものの、余力を残しつつ、この暑さの中の登山を終え、無事下山した。
今回の山行においては、沢山の高山植物を観賞する事が出来ました。またザラメ状の小石で滑る下り坂をどのようにして安全に下るかを実体験から、考えさせられました。万全とは言えませんが、少し分かった気がします。
毎回、岩手山を登り感じる事は、何かしら得るものがある事です。本当に、先生のようなお山と、感謝するばかりです。
フォトギャラリー:95枚
駐車場から見た岩手山。雲ひとつない青空です。
焼走り登山口に来ました。
登山届を投函します。
熊よけに、木槌が置いてありました。
ガンガン叩いています。
白いシャクナゲが出迎えてくれました。
木陰の登山道ですが、風がなく暑さを感じさせます。
ハクサンシャクナゲ
第2噴出口跡標識
正面に姫神山、雲海なのか?霞もかかっています。
山頂部を見上げると雪山とは違う緑のお山です。
お地蔵さんに山行安全を祈願します。
イチヤクソウ
ハクサンチドリ
ミヤマハンショウヅル
マイヅルソウ
ギンラン、何と絶滅危惧種です。
ミヤマスミレ
コマクサ、高山植物の女王様です。
シロバナのハクサンチドリ
初めて見ました。
ザラメ坂、日陰なしで暑さ倍増でした。
コマクサが斜面に沢山咲いています。
ザラメ坂が終わり樹林帯に入ります。
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カラマツソウ
ツルハシ標識
至 上坊登山口
この先、シラネアオイの咲き乱れです。
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残雪
ウコンウツギ
ミネザクラ?
ミヤマキンバイ
平笠不動前標識
平笠不動避難小屋
平笠不動避難小屋まえから山頂を望む。
ミヤマキンバイ
ミネザクラ?
ウコンウツギ
屏風尾根方向
御苗代湖が見えました。
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鬼ヶ城の尾根が綺麗です。
胸突き八丁、御鉢の標識が見えました。
御鉢に到着
山頂へ向かいます。
山頂到着
頭から湯気が出てるかも
三角点タッチ
山頂火口部
御鉢周りを始めます。
どれだけの人が歩いて踏み跡を着けたのでしょう。
剣ヶ峰
岩手神社奥院に向かいます。
逆鉾が聳えています。
イワテハタザオ
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奥院
「山にあこがれ
山にねむる」
と、書かれています。
山頂部のコマクサは、全てつぼみの状態でした。
八合目避難小屋方向
不動平避難小屋方向
鬼ヶ城、また行きたいですね~
御鉢周りを終えて、下山します。
やっと秋田駒が見えました。
平笠不動避難小屋に到着です。
ツルハシ標識
焼走り跡
第2噴出口跡
登山口が見えました。
下山です。
岩手山に雲が掛かってきました。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 |
コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ |
修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け |
熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | 軽アイゼン |
トレッキングポール | GPS機器 | ライター | |||
【その他】 携帯トイレ、AMラジオ |
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