商品レビュー
【お気に入りの点】
山登りという遊びを概観できる。
【もう一つの点】
古い本なので、髪形やファッション同様、そこに描かれている山登りのスタイルは今とは異なる。
【使用時のエピソード】
手元にあるのは昭和50年（1975年）第5版。高校の山岳部に入ったが放課後の練習は仲間を背負って学校の外周をぐるぐるまわる類のもので、基礎体力のトレーニングが主だった。屋上からロープを垂らし柔道着を着て肩がらみ懸垂下降をしたのも一度きり、ラジオ短波放送を聞いて天気図が書けるようになったわけでもない。ヤマノボリについてもう少し知りたくなり、地元の本屋で購入したのが本書。当時は広く読まれていたのではないかと思う。
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なにかに取り組むとき「その全体を概観する＝とりあえず広く浅く押さえておく」のは大事だと考えるほうだ。ネット上を大量の情報がタダで流れてゆき、適宜に拾い上げていけるのは便利とも言えるが、いっぽうで「全体を把握する・ツボを押さえる」視点に欠けることが多い、とも思う。
「日帰りハイキング」なんて山登り遊び全体からすればはじっこをやっているからこそ、全体への関心を失わないようにしたいし、その原点は本書にある。
書籍出版が構造不況業種になるずっと前の本だから、とても丁寧に作られている。今でも折に触れて読み返す。
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