携帯トイレを使って、トムラウシ山を守ろう! トムラウシで、携帯トイレ使用を呼びかける活動が本格スタート

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 北海道・大雪山系のトムラウシ山(2141m)は日本百名山の一つで、全国から多くの登山者がやってくる。日本百名山で景観の美しさは随一と言っていい。トムラウシ山頂まで約30分のトムラウシ南沼野営指定地は大雪山国立公園の特別保護地区に指定されている。ところが、トイレがなく、周囲には屎尿や使用済みの紙が散乱している。さらに、トイレ場所のために花畑に踏み込み、高山植物の踏みつけも問題になっている。2002年には、携帯トイレブースが設置されたが、携帯トイレを持参しない人が多く、状況は好転しなかった。

 そこで、2016年8月に、啓発イベントや聞き取り調査が実施され、2017年4月、新得地区登山道等維持管理連絡協議会に「山岳トイレ環境対策部会」を設置、「トムラウシ南沼汚名返上プロジェクト」が始まった。北海道十勝総合振興局が事務局となり、環境省上士幌自然保護官事務所・十勝西部森林管理署東大雪支署、北海道上川総合振興局、新得町、十勝山岳連盟、新得山岳会、山のトイレを考える会が参加している。

 周辺地域で携帯トイレの販売を依頼するほか、問題解決に向けた登山者へのアンケート調査やトイレ道の拡大防止の対策が実施される。詳しくはウェブサイトからPDFをダウンロードしよう。

 全国的には、まだなじみの薄い携帯トイレ。これを機に、山における携帯トイレの使用を実体験し、自然環境保護に協力してみては?
 


■お問い合わせ

トムラウシ南沼汚名返上プロジェクト
(新得地区登山道等維持管理連絡協議会 山岳トイレ環境対策部会)
TEL0155-26-9028
 

 

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