大山を登山される方へ。山岳環境保全協力金の社会実験およびアンケート調査が8月24日からスタート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

大山隠岐国立公園の大山(伯耆富士、伯耆大山)は、中国地方でも群を抜いて人気が高く、年間8万人もの登山者があると言われているが、近年、トイレの維持管理や外来植物の侵入等の課題を抱えている。

環境省、鳥取県および大山町では、大山の保全と持続可能な利用の充実のため、必要な費用の一部を登山者が負担する仕組み(入山料等)を検討する目的で、8月24日から11月2日まで、任意の協力金を募る社会実験やアンケート調査を行う。

トイレについては、大山登山で一般的な夏山登山道には登山口と山頂避難小屋以外にはトイレがなく、山頂トイレの混雑やし尿が山中に放置される問題があり、また山頂トイレの維持管理に多額の経費が必要となっている。

また登山道環境については、以前から「一木一石運動」などの登山者の自発的な協力による保全活動が行われてきたが、踏み付けによって植生が衰退し、さらに外来植物も増え、その除去が必要となっていて、植生回復の継続的な取組みが必要となっている。

入山協力金はこれらの問題を解決するために活用される予定で、今回の社会実験を踏まえて、大山において受益者負担による仕組みを導入することが適当かどうか、適当な場合にはどのような仕組みとすべきかを検証するという。

概要は下記の通り。大山に登山される方は、確認した上で入山しよう。
 

 
大山の自然環境の保全、トイレの保守管理には多大な費用がかかっている

■社会実験実施概要

8月、9月 トイレチップ調査
実施場所: 大山山頂(仮設トイレ横)
実施期間: 2019年8月24日(土)、25日(日)、31日(土)、9月1日(日)、7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)、16日(月・祝)、21日(土)
実施時間: 9:00~15:00頃
受付方法: 係員による収受
金額: 指定なし。※協力できる範囲で支払う。
使途: トイレ維持管理 等


10月 入山協力金調査
実施場所: 夏山登山口(阿弥陀堂横)
実施期間: 2019年10月12日(土)、13日(日)、14日(月・祝)、19日(土)、20日(日)、26日(土)、27日(日)、11月2日(土)
実施時間: 7:00~17:00頃
受付方法: 係員による収受
金額: 指定なし。※協力できる範囲で支払う。
使途: トイレ維持管理・登山道補修・植生保護 等


9月 アンケート調査
実施場所: 博労座 第1・第2駐車場
実施期間: 2019年9月22日(日)、23日(月)、28日(土)
実施時間: 8:30~17:00頃
※アンケート調査のみ。協力金の収受はなし。

※天候その他の理由によって、社会実験の実施日程が変更になる場合がある。

詳細: 環境省 中国・四国地方環境事務所
http://chushikoku.env.go.jp/pre_2019/post_95.html
案内チラシ(PDF)
http://chushikoku.env.go.jp/2019/08/20/2019/daisennyuuzanryou.pdf

 

■お問い合わせ

環境省 大山隠岐国立公園管理事務所
http://chushikoku.env.go.jp/pre_2019/post_95.html
TEL0859-34-9331

公益財団法人日本交通公社(調査委託先)
東京都港区南青山2-7-29 日本交通公社ビル
TEL03-5770-8365
 

 

最新ニュース

編集部おすすめ記事