日本山岳遺産基金 × ヴィブラムジャパン登山道整備プロジェクトへの助成団体を募集

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山と溪谷社が設立した「日本山岳遺産基金」では、日本の山々がもつ豊かな自然・文化を次世代に継承していくことを目的とし、これまで全国39の山岳地域を日本山岳遺産として認定。各地域で登山道整備などを行う団体を支援してきた。

このたび、イタリア生まれの高性能なラバーソールを提供し続けるヴィブラム ジャパンは、山岳保全活動の一環として、登山道整備を行う団体に助成することを決め、日本山岳遺産基金と協力して助成団体の募集を開始した。

イタリアの登山家かつ起業家であったヴィターレ・ブラマーニによって創業され、登山靴用のゴム製アウトソールを世の中に浸透させたヴィブラム。同社はサスティナビリティ(持続可能性)に基づく計画「ザ・サスティナブル・ウェイ」への挑戦を優先事項のひとつとし、登山道を守ることも大きな課題であるとしている。担当の小池夏子さんは「登山道整備を通じて日本の自然環境保全に協力したい。みなさまぜひご応募ください」と語る。

日本の登山道では明確な管理者が決まっていない場合が多く、山小屋の従業員や地域のボランティアが善意で整備しているのが現状。

特に登山者の少ない地方の山では、人材の高齢化や資金不足もあり、継続的に整備を続けるのが難しい地域もある。この助成金を登山道整備に役立ててほしい。

詳しくは​日本山岳遺産基金のウェブサイトを参照のこと。


写真=星野秀樹

 

■日本山岳遺産基金 × ヴィブラムジャパン登山道整備プロジェクト申請概要

支援対象となる団体:

  • 日本国内の山岳地域で登山道の整備・維持等の活動を継続的に行っている団体。
  • 支援対象事業の実施状況および予算・決算などの財政状況について、当基金の求めに応じ適正な報告ができる団体。
  • 法人格を有する団体。または、これと同程度に社会的な信頼を得ている任意団体。

助成金額:総額100万円
助成団体数:1~複数団体
助成対象となる活動費の用途:

  • 登山道の整備に関わる経費(資材・物品購入費、輸送運搬費、広報費など)。
  • 2021年度の活動に使用するもの。(2021年9月~10月ごろに活動の様子を取材いたします)
    ※2021年9月~10月ごろに活動の様子を取材いたします。

申請締切日:2021年7月15日(木)※消印有効
審査期間:2021年7月16日(金)~8月13日(金)
発表:2021年8月中旬(予定)
助成金の送金:2021年8月末日までにご指定の振込口座に振り込み。
申請方法:申請書をダウンロードし、必要事項を記入の上、メールもしく郵便で送付。

▶ 申請書(Wordファイル)をダウンロードする


■日本山岳遺産基金

登山と自然の専門メディア社である山と溪谷社が、日本の山岳自然環境の保全、次世代の登山者の育成、安全な登山の啓発を目的に、2010年に設立した任意団体。山岳地でのゴミ拾い、マナーアップの呼びかけ活動や、青少年登山への支援を行うとともに、日本山岳遺産を認定・発表し、上記の目的に沿った活動団体に助成を行っている。
https://sangakuisan.yamakei.co.jp/

 

■関連リンク

ヴィブラムジャパン
https://jp.vibram.com/

 

■お問い合わせ

日本山岳遺産基金 事務局(株式会社山と溪谷社内)
TEL 03-6744-1900(代)
kikin_info@yamakei.co.jp

 

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