松本高山Big Bridge構想が進行中。ルート名称は「Kita Alps Traverse Route」に決定!今シーズンはツアー発売も開始

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2021年から開始した「松本高山Big Bridge構想実現プロジェクト」。北アルプスが属する中部山岳国立公園を間に挟み、松本市街地と高山市街地を繋ぐルートを、多彩で上質な体験と滞在ができる魅力的な観光ルートに磨き上げるという構想だ。2月には観光ルートの名称決定が発表され、今シーズンより、ツアー商品の発売が開始する。

 

昨年9月に行なわれたモニターツアーの様子。ザイテングラートより涸沢カール(写真=花岡 凌)

観光ルートの名称が「Kita Alps Traverse Route」に決定

観光ルートの名称は、昨年7~11月に名称投票キャンペーンが行なわれ、今年2月25日に「Kita Alps Traverse Route」(北アルプス・トラバースルート)に決定したことが発表された。

登山者にとってなじみやすいこの名称には、2つの思いがこめられている。一つは、「北アルプス」という国内で定着した固有名詞を世界にも広げたいという思い。そして、3000m級の山岳エリアと80㎞圏内にある松本・高山2つの都市を「横断」し、訪問する特別感を感じて欲しいという思いだ。

 

名称発表が行なわれた松本高山Big Bridge構想実現プロジェクトカンファレンス「Share the 未来図2023」アーカイブ

 

今シーズンからはツアー販売が開始予定

昨年よりプロジェクト構想に則したモデルコースの検証が様々なレベルやテーマで行なわれてきた。

昨年9月にはヤマケイオンラインで参加者の募集をして涸沢・奥穂高岳3泊4日モニターツアーが行なわれた。通常、2泊3日で計画されることが多い上高地~涸沢~奥穂高岳往復のコースを、3泊4日で歩くというゆとりあるプランだ。通常の登山ツアーに加え、“北アルプスという日本最高峰の山々に立ち入ることへの「理解」や「学び」を得られる旅”をテーマに、山岳ガイドとともに歩いた。ツアーの様子は、夏山シーズンにヤマケイオンラインで詳しく紹介予定だ。

奥穂高岳山頂目前で、ジャンダルムと笑顔のモニター参加者(写真=花岡 凌)

これらのモニターツアーでの検証を経て、北アルプスと松本・高山の街を滞在して楽しむ旅を提案する各種ツアーが、今シーズンより旅行会社等で展開されていくという。

 

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松本高山Big Bridge構想実現プロジェクト

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