雪の森の中を歩くと、柔らかな日差しから、春の訪れを感じます

天気・気温

山と周辺の状況

3/27（金）に3～5㎝の降雪がありましたが、この1週間での降雪はこの日だけでした。雪の状態は、比較的安定していて、先週とあまり変わっていません。まだまだ冬山が楽しめそうです。雪の森の中を歩くと、柔らかな日差しから、春の訪れを感じます。

登山道の状況

登山道で通行に支障の個所はなく、トレースも主要ルートにはついています。積雪は稜線は例年通り、樹林帯は例年より少なめで150cm程度、標高2,000m以下はかなり少なめで、例年のゴールデンウィーク並です。
硫黄岳、天狗岳山頂付近の積雪は20～30cmで、風で雪が吹き飛ばされ、ところどころ氷状態。硫黄岳の火口側に4～5m、赤岩ノ頭の赤岳鉱泉側に最大３～4mの雪庇ができています。
硫黄岳へは、夏沢峠経由が確実です。風が強いため耐風対策が必要ですが、雪は飛ばされて少ないです。雪崩の心配はありません。夏沢峠近辺の積雪は約100cm、森林限界（標高2,500mくらい）の吹きだまりには150cm強、夏沢鉱泉周辺で50～60cm程度です。
周辺の主要登山道にはすべてトレースがついています。天狗岳方面は、オーレン小屋から箕冠（みかぶり）山へショートカットして登れます（トレースもはっきりあります）。根石山荘、白砂新道の鞍部がともに風が強いので注意してください。雪崩の心配はありません。

登山装備

硫黄岳・天狗岳周辺までは前爪のある10本爪以上のアイゼン。硫黄岳～横岳～赤岳（縦走）を行く方は、前爪のある12本爪アイゼンが必携です。ピッケルまたはストックもご用意ください。
早朝の気温は、冷えると－10℃以下になります。きちんとした防寒着、暖かい帽子・手袋、へッドランプも忘れずにお持ちください。

注意点

周辺の道路は、桜平で積雪20～30cmで、桜平までの車道は雪と氷結で長い距離でアイスバーン状態となっています。分岐（唐沢鉱泉・夏沢鉱泉の分岐）からの進入は、ご遠慮ください。唐沢鉱泉・夏沢鉱泉の分岐では約0～10㎝位の積雪で、ここまでは冬用タイヤの車であれば駐車可能です。舗装道路は滑りやすく、２WD車は、無理しない方が安全です。

お知らせ

小屋開けは硫黄岳山荘4/18(土)から、根石山荘4/25（土）からです。夏沢鉱泉は通年営業で、雪上車で無料送迎いたします。ご予約承り中。ネイチャースクール開催中（1泊3食ガイド料・講師料込、保険料、税込）。JR茅野駅～夏沢鉱泉までの送迎付き。宿泊は夏沢鉱泉。登山教室は「硫黄岳」「天狗岳」の２コースあり。料金は、27000円。スノーシュートレッキング「根石岳」の料金は20000円

硫黄岳山荘周辺の過去の様子

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