硫黄岳・横岳 | 硫黄岳山荘

硫黄岳山荘~横岳の稜線では、ツクモグサ(黄色)が横岳で開花中です

ミヤマキンバイ開花!硫黄岳山頂にて。高山植物の開花が、これから本格化してきます。 (2009.05.30 硫黄岳山荘 )
ミヤマキンバイ開花!硫黄岳山頂にて。高山植物の開花が、これから本格化してきます。 (2009.05.30 硫黄岳山荘 )
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天気・気温

05/27(水) 晴れ、硫黄岳山荘(標高2,650m)、7:00現在気温+6℃。
松本市の天気予報
明日
19℃
12℃
明後日
21℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月20日 18:00発表
甲府市の天気予報
明日
曇一時雨
20℃
15℃
明後日
23℃
15℃
日本気象協会提供 2024年4月20日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

夏沢鉱泉(標高2,060m)では、7:00現在気温4℃。
先週末の日曜日のみが雨でしたが、他は晴天で雪解けが進んでいます。早朝の気温は、冷えるとまだ-5℃近くにになることがあります。
開花状況は、硫黄岳山荘~横岳の稜線では、 ツクモグサ ツクモグサ (黄色)横岳で開花中です。日増しに、咲く数が増えています。ウラシマツツジ、コメバ ツガザクラ ツガザクラ 、オヤマノエンドウが咲き始めました。夏沢鉱泉周辺の樹林帯では、ウスギオウレン(薄黄色)が雪解けの合間から登山道沿いに一斉に咲き始めました。また、ヒメイチゲ、コヨウラクツツジ、アオジクスノキも咲き始めました。桜平登山口では、 オオカメノキ オオカメノキ (白)が桜平までの車道沿いに咲いています。タカネザクラは終わりました。
昨年、一昨年よりも稜線、樹林帯ともに残雪は少なく、他の高山植物も含め開花は早いと思われます。

登山道の状況

登山道で通行に支障の個所はありません。稜線の積雪量は例年に比べて少なく、山頂周辺や南斜面の日の当たるところではほとんど雪はありません。
硫黄岳・天狗岳山頂周辺では雪解けが進み、ほとんどありません。日当たりのよい登山道では雪も氷も全く消えていて、吹きだまりに10cm程度です。ただし赤岩の頭の赤岳鉱泉側に雪庇が出ているので注意してください。硫黄岳へは、夏沢峠経由で登った方が残雪が少なく確実です。赤岩の頭経由は、まだ残雪多く、最近は特にもぐりやすいので避けたほうが良いでしょう。
横岳では、西斜面の残雪はほんの僅かですが、一部、氷も残っています。東斜面は吹きだまりで残雪が多く鎖はほとんど出ていません。足元を滑らせないようご注意ください。
夏沢峠で約50cmの積雪、夏沢鉱泉周辺の雪はありません。周辺の主要登山道にはトレースがついています。氷状態になっている登山道もあります。ご注意願います。
天狗岳へは、オーレン小屋から箕冠山(みかぶりやま)へショートカットして登れます。はっきりトレースありますが、まだ残雪多いため、もぐってしまいやすいです。根石山荘の鞍部、白砂新道の鞍部では風が強いことがあるので風対策が必要です。

登山装備

硫黄岳・天狗岳周辺までは、できればアイゼンをお持ちください。稜線よりも、樹林帯の中の残雪が氷状態になっているところでアイゼン(軽アイゼン可)が必要です。硫黄岳~横岳~赤岳(縦走)を行く方は、前爪のある10~12本爪アイゼンが必携です。ピッケルまたはストックもご用意ください。早朝の気温は、冷えると氷点下になります。きちんとした防寒着、暖かい帽子・手袋、へッドランプも忘れずにお持ちください。

注意点

周辺道路は、桜平までの車道に雪・氷は、ありません。夏用タイヤの車でも入れるようになりました。ただし、以下の点にご注意ください。
・駐車場所が雪解けの後で荒れています。駐車可能台数は、夏とほぼ同数の60~70台。
・すれ違いの退避場所も、一部の路面が荒れています。
・雪解け後の未舗装の道なので荒れています。車の轍(わだち)どおりにとおると、車高の低い車は、おなかをすります。
・分岐から2kmほどのところで川を渡ります。橋も利用できますが狭いのでご注意ください。

お知らせ

■ネイチャースクール開催中
◆登山教室「硫黄岳、横岳登山。早咲きのツクモグサに逢いに行こう!」
開催日程:6/6~7(土日)、6/13~14(土日)、
内容:1泊3食ガイド料、保険料、夏沢鉱泉入浴つき!
価格:25,000円(JR茅野駅まで無料送迎、消費税込)
◆「八ヶ岳自然と森の学校」
5/30~31(土・日)「高山植物を知る」(宿泊:硫黄岳山荘)
6/9~10(火・水)「バードウォッチング」(宿泊:夏沢鉱泉)
6/13~14(土・日)「高山植物を学ぶ」(宿泊:硫黄岳山荘)
6/24~25(水・木)「稜線の花と八ヶ岳の地質・地形との関係を学ぶ」(宿泊:硫黄岳山荘)
価格:12,000円(1泊2食、講師料、保険料、JR茅野駅まで無料送迎、消費税込)
◆硫黄岳山荘にて「開山祭前夜祭」
日程:6/6(土)
内容:テノール、ソプラノ歌手により楽しい演奏会あります。宿泊の方には、全員に「開山祭記念バッチ」プレゼントします!夕食時には、諏訪の地酒サービス。6/7(日)12:00~赤岳山頂にて神事が執り行われます。

硫黄岳山荘周辺の過去の様子

  • 根石岳
  • 根石岳に向かう登山道
  • 夏沢峠
  • 冬へ向かう硫黄岳(みんなの登山記録 yasuhiro さんの投稿から)
  • 赤岩の頭から硫黄岳へ(みんなの登山記録 リュウイチ さんの投稿から)
  • 硫黄岳山荘から硫黄岳
  • 硫黄岳山荘
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子

硫黄岳山荘

現地連絡先:
090-3142-8469
電話番号:
0266-73-6673
連絡先住所:
長野県茅野市中大塩13-73

地図で見る
https://iodake.jp/

施設の詳細を見る

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硫黄岳 標高 2,760m

 南八ヶ岳の最北端に位置し、北面は夏沢峠へ深く落ち込んでいる。長野県茅野市と同南佐久郡南牧村の境にあって、北面に火山活動のなごりの巨大な火口壁を残している。南面は緩斜面の岩礫帯で、大ダルミの鞍部にかけてはキバナシャクナゲの自生地として有名で、コマクサ、ウルップソウなどの高嶺の花々が見られる。  眺望は中央・北アルプス、北八ヶ岳の山々、浅間山、奥秩父連峰、富士山、阿弥陀岳、赤岳、横岳など、多くの山々に恵まれている。  山名は火口から硫黄を産したことによるが、佐久地方では箕をかぶせたような山容から箕冠岳(みかぶりだけ)と呼んだ時代もあった。  本沢温泉から夏沢峠を経て2時間強、横岳から1時間、赤岳鉱泉から赤岩ノ頭経由で1時間30分、桜平からオーレン小屋を経て4時間強の行程である。

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横岳 標高 2,830m

横岳は長野県茅野市と同南佐久郡南牧村との境にあって、南北800mほどにおよぶ岩稜の連なりからなる山である。諏訪側、とりわけ柳川北沢上部からの眺めは、小同心、大同心の怪しい岩峰を擁した大岩壁の威容であり、佐久側からの峨々とした山容は赤岳の翼角のようにも見える。横岳は多くの峰塔で形成されており、最高点の奥ノ院、2829mが主峰である。そのほか、石尊大権現を祭る石尊峰、鉾岳、日の神を祭る日ノ岳、二十三夜峰など山岳宗教時代のなごりをとどめるものが連続し、三叉峰(さんじやほう)からは杣添尾根(そまぞえおね)が海ノ口高原へと下っている。最南端の二十三夜峰の南には地蔵尊の石の座像があって、地蔵尾根が行者小屋方向へと下っている。 眺望は赤岳とさして変わらないが、主峰、赤岳北面の雄姿は、八ヶ岳の代名詞ともいえよう。 コマクサ、タカネツメクサ、タカネシオガマ、イワオウギ、イブキジャコウソウ、トウヤクリンドウ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマナデシコなど、稜線上に咲く高山植物は、比較的豊富である。 赤岳天望荘(旧赤岳石室)から横岳主峰までは1時間、硫黄岳から1時間30分、野辺山駅から杣添尾根を経て三叉峰までは7時間の行程である。 2019年1月、標高の改定により1m高くなり2830mとなった。具体的には、「奥の院」と呼ばれる場所が最高地点2830mとなり、これまで山頂とされてきた箇所は2826mとなっている。

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