硫黄岳・横岳 | 硫黄岳山荘

行者小屋上の樹林帯上部には、地蔵尾根、文三郎道ともに50~60cmの残雪。軽アイゼンがあれば、より安全に登れます

ツクモグサが開花。横岳で早咲きのものです(ほぼ例年並みの時期)。全体の見頃も、6月上旬くらいと思われます (2010.05.16 硫黄岳山荘 )
ツクモグサが開花。横岳で早咲きのものです(ほぼ例年並みの時期)。全体の見頃も、6月上旬くらいと思われます (2010.05.16 硫黄岳山荘 )
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天気・気温

05/31(月) 硫黄岳山荘(標高2650m)では、5:00 気温 +1℃ 風速2m
根石山荘(標高2550m)では、6:00 気温 +3℃ 風速5m
夏沢鉱泉(標高2060m)では、6:00 気温 +3℃ 風なし
松本市の天気予報
明日
晴のち曇
23℃
7℃
明後日
曇時々晴
18℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 18:00発表
甲府市の天気予報
明日
晴のち曇
28℃
11℃
明後日
曇時々晴
22℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

昨夜は降雪があり、硫黄岳山荘周辺はうっすらと白くなりました。この降った分は、すぐ融けると思われます。
稜線のこの時期の早朝の気温は、冷えれば、まだ0度前後になることがあります。防寒対策は十分に行ってください。
横岳で ツクモグサ ツクモグサ が咲き始めました(稜線で1番早く咲きます)。早咲きのものですが、平年並みの早さです。群生地は、やはり6月上旬から中旬が見頃と思われます(平年並み予想)。
夏沢鉱泉上では、ウスギオウレンが咲き始めました。夏沢鉱泉下では、タカネザクラ(ミネザクラ)が咲いています。
桜平周辺には、 オオカメノキ オオカメノキ (白)が咲いています。

登山道の状況

登山道はおおむね大きな支障はなく通行できます。稜線(森林限界の上、標高約2,500m以上)では、ほとんど雪は無くなりました。樹林帯(標高2200~2500mの間)には、まだ雪・氷が残っています。日陰を中心に、多いところでは50cm前後あります。
詳細は以下のとおりです。
・横岳の鎖は、すべて出ました。日ノ岳の南斜面(通称:1枚岩:難所)のみ、ルート上で残雪あります。アイゼンなしで通過している方がほとんどです。両サイド、鎖でています。
・行者小屋上の樹林帯上部には、地蔵尾根、文三郎道ともに50~60cmの残雪あります。軽アイゼンがあれば、より安全に登れます。アイゼン無しで登っている方もいらっしゃいますが、滑って転倒しないようにお気をつけください。
・夏沢峠上、赤岩の頭の下などは残雪あります。
・杣添(そまぞえ)尾根は、通れますが、残雪多く歩きづらいです。
・白砂新道(東天狗岳と根石岳のコル~本沢温泉)は、道不明瞭のため、おすすめしません。

登山装備

硫黄岳~赤岳、天狗岳方面には、アイゼン(できるだけ10~12本歯)、ピッケル、サングラス、暖かい帽子、手袋、ヘッドランプを必ず用意してください。

夏沢鉱泉~硫黄岳、~天狗岳、方面に雪崩の心配の箇所はありません。稜線は、雪解けと降雨で、雪以上にアイスバーン状態になっています。滑り、転倒にご注意ください。

注意点

美濃戸口~美濃戸は6/4(金)まで砂利まきおよびコンクリート工事を行います。美濃戸口で完全に車両通行止めになります。人は通行できます。整備期間中は、大型ダンプ、重機が動いています。十分に注意して作業しておりますが、通過の際には お気を付けください。

◆桜平までの車道
夏と同様に通行できます。桜平の駐車場も、ほぼ夏に近い台数が駐車可能です。ただし、雪解け後の未舗装の道のため、轍よりも道の真ん中が盛り上がっています。 車のお腹を擦らないように注意してください。
桜平~分岐の間は、5/25(火)砂利をまいて整備されました。
◆美濃戸方面
通常通り、美濃戸の赤岳山荘まで進入できて駐車可能です。赤岳山荘に駐車し、硫黄岳山荘にお泊まりの方は 駐車料金500円引き券を差し上げています(チェックイン時にお申し出ください。硫黄岳山荘にて発行いたします)。

お知らせ

硫黄岳山荘は5/29(土)より水洗トイレ&ウォシュレット稼働開始! 快適にトイレ使用できます≪大好評≫。
根石山荘もトイレ整備予定です。工事は6月中旬(解体作業から)~10月上旬を予定しています。工事期間中は、仮設トイレを設置いたします。宿泊でない方も、ご利用になれます(簡易水洗の予定:チップ100円)。
また、桜平ゲート先(約200m)、シラナギ沢沿いの登山道に簡易水洗トイレ設置いたしました。女性用2、男子小1、計3器。10月中旬まで設置予定です。

●6/5(土)開山祭前夜祭(於:硫黄岳山荘)
16:30~ 山の上の演奏会(テノール、ソプラノ、ピアニスト)出演
宿泊者全員に「第56回 開山記念バッチ(限定品)」を、進呈。夕食時には、長野県諏訪地方の「地酒」をサービス。

●ネイチャースクールのお知らせ
どのコースともガイド料(講師料)、保険料、税込、JR茅野駅までの送迎無料サービス
◆登山教室
・硫黄岳山荘(泊)「硫黄岳、横岳、稜線の貴重な花々(初級、中級向)」コース
  6/5~6、6/12~13、6/19~20、6/26~27(すべて土日)、23,000円
・夏のバリエーション『大同心稜』ルートに挑戦!花も愉しむ!
  南八ヶ岳主稜線:大同心、横岳、赤岳、阿弥陀岳に登頂します。1泊3食ガイド料、保険料含、59,000円
  6/12~13、6/19~20、6/26~27、7/3~4(すべて土日)。

◆八ヶ岳 自然と森の学校
・6/12~13(土日)「高山植物を知る・学ぶ」硫黄岳山荘(泊)
・6/15~16(火水)「バードウォッチング」夏沢鉱泉(泊)
・6/26~27(土日)「自然写真」夏沢鉱泉(泊)
参加料15,000円 1泊2食 受講料、保険料、消費税込。JR茅野駅までの送迎無料で対応。

硫黄岳山荘周辺の過去の様子

  • 根石岳
  • 根石岳に向かう登山道
  • 夏沢峠
  • 冬へ向かう硫黄岳(みんなの登山記録 yasuhiro さんの投稿から)
  • 赤岩の頭から硫黄岳へ(みんなの登山記録 リュウイチ さんの投稿から)
  • 硫黄岳山荘から硫黄岳
  • 硫黄岳山荘
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子

硫黄岳山荘

現地連絡先:
090-3142-8469
電話番号:
0266-73-6673
連絡先住所:
長野県茅野市中大塩13-73

地図で見る
https://iodake.jp/

施設の詳細を見る

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硫黄岳 標高 2,760m

 南八ヶ岳の最北端に位置し、北面は夏沢峠へ深く落ち込んでいる。長野県茅野市と同南佐久郡南牧村の境にあって、北面に火山活動のなごりの巨大な火口壁を残している。南面は緩斜面の岩礫帯で、大ダルミの鞍部にかけてはキバナシャクナゲの自生地として有名で、コマクサ、ウルップソウなどの高嶺の花々が見られる。  眺望は中央・北アルプス、北八ヶ岳の山々、浅間山、奥秩父連峰、富士山、阿弥陀岳、赤岳、横岳など、多くの山々に恵まれている。  山名は火口から硫黄を産したことによるが、佐久地方では箕をかぶせたような山容から箕冠岳(みかぶりだけ)と呼んだ時代もあった。  本沢温泉から夏沢峠を経て2時間強、横岳から1時間、赤岳鉱泉から赤岩ノ頭経由で1時間30分、桜平からオーレン小屋を経て4時間強の行程である。

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横岳 標高 2,830m

横岳は長野県茅野市と同南佐久郡南牧村との境にあって、南北800mほどにおよぶ岩稜の連なりからなる山である。諏訪側、とりわけ柳川北沢上部からの眺めは、小同心、大同心の怪しい岩峰を擁した大岩壁の威容であり、佐久側からの峨々とした山容は赤岳の翼角のようにも見える。横岳は多くの峰塔で形成されており、最高点の奥ノ院、2829mが主峰である。そのほか、石尊大権現を祭る石尊峰、鉾岳、日の神を祭る日ノ岳、二十三夜峰など山岳宗教時代のなごりをとどめるものが連続し、三叉峰(さんじやほう)からは杣添尾根(そまぞえおね)が海ノ口高原へと下っている。最南端の二十三夜峰の南には地蔵尊の石の座像があって、地蔵尾根が行者小屋方向へと下っている。 眺望は赤岳とさして変わらないが、主峰、赤岳北面の雄姿は、八ヶ岳の代名詞ともいえよう。 コマクサ、タカネツメクサ、タカネシオガマ、イワオウギ、イブキジャコウソウ、トウヤクリンドウ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマナデシコなど、稜線上に咲く高山植物は、比較的豊富である。 赤岳天望荘(旧赤岳石室)から横岳主峰までは1時間、硫黄岳から1時間30分、野辺山駅から杣添尾根を経て三叉峰までは7時間の行程である。 2019年1月、標高の改定により1m高くなり2830mとなった。具体的には、「奥の院」と呼ばれる場所が最高地点2830mとなり、これまで山頂とされてきた箇所は2826mとなっている。

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