西丹沢 | 西丹沢ビジターセンター

檜洞丸周辺では、つつじ新道の上部で樹木が色づきはじめました。檜洞丸、畦ヶ丸とも靴を濡らさずに登山できます

台風接近で早朝から大粒の雨 (2010.10.30 西丹沢自然教室 )
台風接近で早朝から大粒の雨 (2010.10.30 西丹沢自然教室 )
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天気・気温

10/11(月) 晴れ、朝の気温13℃午後(事務室内)28℃。日の出は5:44、日没は17:12でした。
横浜市中区の天気予報
明日
曇のち雨
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15℃
日本気象協会提供 2024年4月20日 4:00発表
甲府市の天気予報
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曇時々晴
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日本気象協会提供 2024年4月20日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

今朝は快晴で、雲ひとつなく透明感のある空気に包まれていました。富士山の地の赤い色もはっきりと見え、午後は少し雲が出ましたが、日差しはきつく暑さを感じました。冷え込みがあれば紅葉が進行するのに、なかなか条件が整いません。

檜洞丸のつつじ新道および犬越路から檜洞丸の登山道では、秋の花が咲いています。イワシャジン、 ダイモンジソウ ダイモンジソウ 、リンドウなど、秋の代表的な花を見ることができました。この時期までこれらの花が残っているのは、やはり遅いです。10日以上秋が遅れている印象です。

各地から紅葉の便りが届いています。西丹沢では平年よりも遅いです。いつもは9月20日過ぎには標高1500m付近で色づき始めるのに、今年は先週末でもまだ緑の方が多かったです。
10/7の情報では、石棚山稜は1400mあたりから上、ツツジ新道は山頂付近でブナの黄葉、ゴヨウツツジの紅葉が見頃に入りつつありました。
川原のススキがほおけてきました。これも気温が下がってきて、秋が進んだからでしょう。川原に降りると、気温の低さを感じます。水温も低く14℃でした。
西丹沢自然教室の近くのイタヤカエデは、紅葉が始まる前に葉が傷んできました。ケヤキやミズナラ、ブナも葉が茶色くチリチリになり始めています。きれいな紅葉が望めないのか。それとも傷んだ葉が先に散って、きれいな紅葉になるのか。今年はどちらでしょうか。
檜洞丸周辺では、つつじ新道の上部で色づいた樹木が見られます。木道が始まる手前、南側が良いそうです。全体的にはまだまだ緑なのですが、よく見ると紅葉している葉があります。ゴヨウツツジの葉が赤くなっていました。コミネカエデも赤色でした。昨年は、この標高ではヤマザクラや ナナカマド ナナカマド の葉もきれいに色づいていました。16日にはブナも黄色く色づいていました。今年はどの程度遅れるのでしょうか。

登山道の状況

台風9号と、その後の大雨の影響で、県道に土砂崩や沢の増水、登山道の流出などがありました。登山道は一部で荒廃して通行止め箇所もあります。各所の状況は以下のとおりですので、登山の際は十分に注意してください。

○西丹沢自然教室~檜洞丸は、つつじ新道、犬越路経由、石棚山経由の3路線とも、靴を濡らさずに登山ができます。
○西丹沢自然教室~畦ヶ丸は、西沢経由、大滝沢経由の2路線とも、靴を濡らさずに登山ができます。
○用木沢出合~犬越路の登山道では、外れていた木橋をかけ直す作業を行い、靴を濡らさずに通行できます。
○大室山は、犬越路経由で登れば、問題なく登山ができます。
○白石峠(用木沢出合~白石峠)は、台風の影響で一部で登山道が崩落していますが、なんとか歩けるようですが、近日中に処置をします。
○不老山は、世附経由、山市場経由、小山経由の3路線とも台風の影響で通行止めです。吊橋が使えない場所もあります。明神峠から尾根を伝ってならば歩けます。
○大野山は、台風の影響で湯本平からのコースが通行止めです。
○切通峠(東海自然歩道)は、台風の影響で浅瀬からの林道が崩落しているため、通行できません。
○玄倉林道は、トンネル工事のため、通行できません。

なお、畦ヶ丸へ向かう登山道の近くには、スズメバチの巣があります。登山口から10分弱歩くと堰堤の上に出ます。広い石河原の裾にある、朽ちた木に出入りしている情報を聞きました。今月に入って、施設内にスズメバチが入ることも増えています。活発な季節になりましたので、注意してください。

また、秋は落ち葉が登山道を被い、道迷い遭難が増える季節です。日没時間も早いので、トラブルに遭うと下山時に暗くなることもあり、さらに道迷いの恐れができます。地図とコンパス、ライトを持参し、余裕のある登山計画で秋の山を楽しんでください。

注意点

台風9号および9/23の集中豪雨は局地的な雨量をもたらし、いくつもの爪あとを残しました。丹沢湖周辺では土砂崩れで、車両通行止め箇所や、通行規制区間があります。南岸では当面、復旧の目処の立たない箇所もありますので、ご注意ください。

お知らせ

■周辺各地でのイベント情報

●丹沢登山! ~自然再生の現場を訪ねて~
場所:ヤビツ峠~三ノ塔~大倉を登山する
日時:10月30日(土)9:15~16:30
参加費:1500円
申し込み:10月15日必着で秦野ビジターセンターへ。詳細は0463-87-9300へお問い合わせください。

●相模の古代の宝石・セラドン石を探しに行こう!
場所:宮ケ瀬ビジターセンター周辺
講師:門田真人さん(県立生命の星・地球博物館 外来研究員)
日時:11月13日(土)9:45~15:30頃
参加費:2000円
申し込み:10月23日必着で宮ケ瀬ビジターセンターへ。詳細は046-288-1373へお問い合わせください。

西丹沢ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 改修工事が完了した用木沢出合手前林道
  • シロヤシオ
  • 西沢のミツマタ
  • 下棚への分岐
  • 檜洞丸山頂
  • 第一堰堤上 木橋は流されています
  • ミツバツツジ

西丹沢ビジターセンター

電話番号:
0465-78-3940
連絡先住所:
〒258-0201 足柄上郡山北町中川867

地図で見る
http://www.kanagawa-park.or.jp/tanzawavc/

施設の詳細を見る

関連する山

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丹沢山 標高 1,567m

 津久井町、山北町、清川村の境にあり、これがそれぞれ津久井郡、足柄上郡、愛甲郡に属しているので、昔から三境(さんざかい)、あるいは三境ノ峰などと呼ばれてきた。この山が丹沢山と呼ばれるようになったのは、明治時代からである。明治15年に始まった三角測量の折に、この山に一等三角点が置かれ、この山地の総称として「丹沢」という名前がつけられたのだという。もともと丹沢という地名は、札掛付近の深くて美しい谷を意味する古代朝鮮語起源の地名であったようだ。この山は山魂の中心部に位置しているので、周囲には多くの谷があり、北にある早戸川の最上流の大滝沢には落差50mの大滝がある。  山頂はなだらかで木々が茂っているので、展望はあまりないが、平坦地にはバイケイソウが茂り、一段低くなった所にはブナ林が続いている。しかし、丹沢山付近のブナは立ち枯れが目立つようになった。原因究明と早期の対策が急務である。山頂にみやま山荘がある。  小田急線渋沢駅からバス大倉下車、塔ヶ岳経由で4~5時間、宮ガ瀬から三ツ峰経由で5時間30分、宮ガ瀬から塩水橋、天王寺尾根経由5時間、同じく堂平歩道経由5時間でそれぞれ山頂に達する。

神奈川県 / 丹沢山塊

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 西丹沢で桧洞丸(ひのきほらまる)と並ぶ秘峰であったが、現在は三方面からの登山道がある。県境尾根からわずかに南側なので、山北町に属する。  畦ガ丸は山頂付近によく見かける馬酔木(あせび)からこの名がついたとも、畦とは塚の意味があり、遠くから丸く塚のように見えるのでこの名がついたという説もある。  この山の初登頂は大正13年(1924)だが、当時は全く道はなく、1955年の神奈川国体でもコースから外れ、わずかな踏み跡程度だった。その後、地元の人たちの努力で登山道の整備が行われた。頂上のケルンは箒沢山荘に集う人たちが、白石峠からのコースを改修した記念。山頂近くに立派な避難小屋がある。  小田急線新松田駅より西丹沢行バス大滝橋下車、東海自然歩道経由4時間、同じく西丹沢下車、西沢、善六のタワ経由で3時間、同じく白石峠、モロクボ沢ノ頭経由4時間30分。

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鍋割山 標高 1,272m

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