西丹沢 | 西丹沢ビジターセンター

昨日からの冷え込みで、落葉樹が色づいていました。ケヤキやカエデの仲間が黄色からオレンジ色に色づいています

台風接近で早朝から大粒の雨 (2010.10.30 西丹沢自然教室 )
台風接近で早朝から大粒の雨 (2010.10.30 西丹沢自然教室 )
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天気・気温

10/27(水) 曇り一時晴れ、朝の最低気温5℃、08:00の気温7℃。日の出は5:58、日没は16:52。
横浜市中区の天気予報
明日
24℃
14℃
明後日
晴時々曇
24℃
13℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 6:00発表
甲府市の天気予報
明日
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10℃
明後日
24℃
10℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

昨日から気温が下がり、今朝は8時の気温は7℃、寒暖計の最低気温は5℃を示していました。午前中は曇り空で日が差さず、弱い北風で冷たく感じました。昨夜遅くに東京地方では「木枯らし1号」を観測しています。昨年より7日早い記録でした。

今年の紅葉は、畦ヶ丸や檜洞丸、犬越路では色づくより前に落葉が始まっています。標高1,200mから1,400mにかけては単独で色づいている樹木はあり、コミネカエデやアカシデなどがきれいです。しかし遠くから見ると、ぱっとしない様子です。
それでも、昨日からの冷え込みで、落葉樹が色づいていました。ケヤキやカエデの仲間が黄色からオレンジ色に色づいています。それでも全体的には、まだまだ緑です。

西丹沢自然教室の近くでは、連日カケスが姿を見せています。ミズナラの木に集まっていて、ドングリを食べているのか、遊んでいるのか、近くを通ると上からドングリが落ちてきます。
山の中ではブナやミズナラの木の実が少ないといわれています。自然教室の標高では実っています。山の生きものにとって、今年の天候はどうだったのでしょうか。

花もまだ咲いていて、用木沢の沢沿いでは、 ダイモンジソウ ダイモンジソウ やイワシャジン、ホトトギスの花が咲いています。

秋に関心が高いものの1つがクマ情報です。丹沢にはツキノワグマが生息していて、生息数は30頭前後と推定(丹沢大山自然環境総合調査 1997)されています。9月から11月にかけての秋が、目撃情報が多い季節です。
西丹沢では、確かなクマ情報は入ってきていませんが、未確認情報では、畦ヶ丸、白石峠、犬越路などで目撃されています。春には中川温泉でツキノワグマが捕獲されました。大杉山近辺も、地元ではクマがいる場所として知られています。
神奈川県ではツキノワグマの目撃情報を発信しています。神奈川県ホームページ(TOP→くらし・交流→自然→ツキノワグマ情報)で調べられますので、ご確認ください。
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/ryokusei/ysi/tukinowaguma/index.html

また、秋はキノコが目立ちます。山にはたくさんのキノコがあるので、関心を持つ人も多いです。なかでもよく質問されるのが、ツキヨタケです。ブナの枯れ木などに付き、軟らかそうで美味しそうに見えますが、毒性があります。おう吐や下痢などの食中毒の症状が出ます。もちろん食べられません。

登山道の状況

台風9号と、その後の大雨の影響で、県道に土砂崩や沢の増水、登山道の流出などがありました。西丹沢自然教室からの日帰り登山で通行できない箇所はありませんが、登山道は一部で荒廃して通行止め箇所もあります。
各所の状況は以下のとおりですので、登山の際は十分に注意してください。

○西丹沢自然教室~檜洞丸は、つつじ新道、犬越路経由、石棚山経由の3路線とも登山できます。
○西丹沢自然教室~畦ヶ丸は、問題なく登山ができます。
○用木沢出合~犬越路の登山道は問題なく通行できます。
○大室山は、犬越路経由で登れば、問題なく登山ができます。
○白石峠(用木沢出合~白石峠)は、登山道が崩落していましたが、復旧作業が完了して通行できるようになりました。
○大野山は、台風の影響で湯本平からのコースが通行止めです。
○切通峠(東海自然歩道)は、台風の影響で浅瀬からの林道が崩落しているため、通行できません。
○玄倉林道は、トンネル工事のため、通行できません。

先日、石棚山で2件道迷い遭難が発生しています。秋は落ち葉に登山道が覆われること、日没時間が早いことの二つの要因があり、道迷い遭難が頻発します。迷った場所は二件とも、登山道が板小屋沢へ降りたところでした。地図とコンパス、ライトと雨具の準備、そして登山届の提出をして、安全登山に心がけてください。

注意点

10月15日から酒匂川が禁漁になり、渓流釣りのシーズンが終了しました。

お知らせ

■周辺各地でのイベント情報

●丹沢登山! ~自然再生の現場を訪ねて~
場所:ヤビツ峠~三ノ塔~大倉を登山する
日時:10月30日(土)9:15~16:30
参加費:1500円
申し込み:10月15日必着で秦野ビジターセンターへ。詳細は0463-87-9300へお問い合わせください。

●相模の古代の宝石・セラドン石を探しに行こう!
場所:宮ケ瀬ビジターセンター周辺
講師:門田真人さん(県立生命の星・地球博物館 外来研究員)
日時:11月13日(土)9:45~15:30頃
参加費:2000円
申し込み:10月23日必着で宮ケ瀬ビジターセンターへ。詳細は046-288-1373へお問い合わせください。

西丹沢ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 改修工事が完了した用木沢出合手前林道
  • シロヤシオ
  • 西沢のミツマタ
  • 下棚への分岐
  • 檜洞丸山頂
  • 第一堰堤上 木橋は流されています
  • ミツバツツジ

西丹沢ビジターセンター

電話番号:
0465-78-3940
連絡先住所:
〒258-0201 足柄上郡山北町中川867

地図で見る
http://www.kanagawa-park.or.jp/tanzawavc/

施設の詳細を見る

関連する山

神奈川県 / 丹沢山塊

丹沢山 標高 1,567m

 津久井町、山北町、清川村の境にあり、これがそれぞれ津久井郡、足柄上郡、愛甲郡に属しているので、昔から三境(さんざかい)、あるいは三境ノ峰などと呼ばれてきた。この山が丹沢山と呼ばれるようになったのは、明治時代からである。明治15年に始まった三角測量の折に、この山に一等三角点が置かれ、この山地の総称として「丹沢」という名前がつけられたのだという。もともと丹沢という地名は、札掛付近の深くて美しい谷を意味する古代朝鮮語起源の地名であったようだ。この山は山魂の中心部に位置しているので、周囲には多くの谷があり、北にある早戸川の最上流の大滝沢には落差50mの大滝がある。  山頂はなだらかで木々が茂っているので、展望はあまりないが、平坦地にはバイケイソウが茂り、一段低くなった所にはブナ林が続いている。しかし、丹沢山付近のブナは立ち枯れが目立つようになった。原因究明と早期の対策が急務である。山頂にみやま山荘がある。  小田急線渋沢駅からバス大倉下車、塔ヶ岳経由で4~5時間、宮ガ瀬から三ツ峰経由で5時間30分、宮ガ瀬から塩水橋、天王寺尾根経由5時間、同じく堂平歩道経由5時間でそれぞれ山頂に達する。

神奈川県 / 丹沢山塊

畦ヶ丸山 標高 1,292m

 西丹沢で桧洞丸(ひのきほらまる)と並ぶ秘峰であったが、現在は三方面からの登山道がある。県境尾根からわずかに南側なので、山北町に属する。  畦ガ丸は山頂付近によく見かける馬酔木(あせび)からこの名がついたとも、畦とは塚の意味があり、遠くから丸く塚のように見えるのでこの名がついたという説もある。  この山の初登頂は大正13年(1924)だが、当時は全く道はなく、1955年の神奈川国体でもコースから外れ、わずかな踏み跡程度だった。その後、地元の人たちの努力で登山道の整備が行われた。頂上のケルンは箒沢山荘に集う人たちが、白石峠からのコースを改修した記念。山頂近くに立派な避難小屋がある。  小田急線新松田駅より西丹沢行バス大滝橋下車、東海自然歩道経由4時間、同じく西丹沢下車、西沢、善六のタワ経由で3時間、同じく白石峠、モロクボ沢ノ頭経由4時間30分。

神奈川県 / 丹沢山塊

鍋割山 標高 1,272m

 塔ノ岳直下の金冷しから西に延びる鍋割山稜の肩のようなピーク。秦野市、松田町、山北町の境にある。  鍋割山の名は、この山の北側にある玄倉(くろくら)川の支流、鍋割沢からつけられたようだ。鍋割とは、岩の多い所をナベといい、歩きにくい悪い沢という意味から鍋割という名がつけられたと考えられている。  この山は南麓の寄(やどりぎ)集落の人たちからは三ノ萱と呼ばれて、昔からカヤ刈り場として利用され、ふもとから一ノ萱、二ノ萱があり、頂上が三ノ萱というわけ。この山が多くの人から人気を得ているのは、山頂から富士山方面のすばらしい展望と、登山者を温かく迎えてくれる鍋割山荘があるからだろう。鍋割山稜の大丸、小丸は、表丹沢で唯一のブナ林が広がる地域だ。  バス大倉下車、二股、後沢乗越を経て3時間で山頂。

ユーザーの登山記録から

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