西丹沢 | 西丹沢ビジターセンター

紅葉がきれいなのは臼ケ岳から檜洞丸にかけて。なかなか進みませんが、最近のの冷え込みで色づきそうです

台風接近で早朝から大粒の雨 (2010.10.30 西丹沢自然教室 )
台風接近で早朝から大粒の雨 (2010.10.30 西丹沢自然教室 )
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天気・気温

10/31(日) 曇り。日の出は6:01、日没は16:48。
横浜市中区の天気予報
明日
晴一時雨
26℃
15℃
明後日
晴のち曇
27℃
16℃
日本気象協会提供 2024年4月24日 18:00発表
甲府市の天気予報
明日
晴時々曇
31℃
14℃
明後日
晴のち曇
30℃
13℃
日本気象協会提供 2024年4月24日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

野外にいると寒さを感じる季節になりました。西丹沢自然教室では、暖房器具にペレットストーブを使っています。使用する燃料は木質ペレットです。チロチロと動く炎を眺めていると、体も心も温かくなります。
台風接近の翌日にしては、穏やかな朝でした。風はありましたが、過ごし易い天気でした。終日曇りでしたが、日がさしたり雨が降ったりして不安定でした。

10/30に接近した台風14号は、累加雨量が76mmでした。風が強く、地面にはたくさんの記の葉や枝が落ちています。
沢は濁って増水しましたが、今日の午前中には濁りはなくなり落ち付いてきました。つつじ新道のゴーラ沢出合では、ぎりぎり飛び石で渡っていました。

なお、10/28の大倉から西丹沢へ縦走してきた登山者からの情報では、紅葉がきれいなのは臼ケ岳から檜洞丸にかけてだそうです。その他の場所では、まだ緑が多いです。
紅葉なかなか進みませんが、最近のの冷え込みで色づきそうです。気温が下がると、秋の花はそろそろお終いになりそうです。

また、秋に関心が高いものの1つがクマ情報です。丹沢にはツキノワグマが生息していて、生息数は30頭前後と推定(丹沢大山自然環境総合調査 1997)されています。9月から11月にかけての秋が、目撃情報が多い季節です。
西丹沢では、確かなクマ情報は入ってきていませんが、未確認情報では、畦ヶ丸、白石峠、犬越路などで目撃されています。春には中川温泉でツキノワグマが捕獲されました。大杉山近辺も、地元ではクマがいる場所として知られています。
神奈川県ではツキノワグマの目撃情報を発信しています。神奈川県ホームページ(TOP→くらし・交流→自然→ツキノワグマ情報)で調べられますので、ご確認ください。
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/ryokusei/ysi/tukinowaguma/index.html

また、秋はキノコが目立ちます。山にはたくさんのキノコがあるので、関心を持つ人も多いです。なかでもよく質問されるのが、ツキヨタケです。ブナの枯れ木などに付き、軟らかそうで美味しそうに見えますが、毒性があります。おう吐や下痢などの食中毒の症状が出ます。もちろん食べられません。

登山道の状況

台風が近づきましたが、10/30までの情報では、西丹沢自然教室からの日帰り登山で通行できない箇所はありません。ただし9月に直撃した台風の影響で、一部通行止めの箇所があります。西丹沢周辺の登山道などの情報は、以下のとおりです。

○檜洞丸、畦ヶ丸、用木沢出合~犬越路、大室山、白石峠は問題なく通行できます。
○不老山は、世附経由、及び小山経由の2路線が9月の台風の影響で通行止めです。吊橋が使えない場所もあります。明神峠からの尾根が歩けます。山市場からの登山道は、10/27に通行止めが解除されました。
○大野山は、台風の影響で湯本平からのコースが通行止めです。
○切通峠(東海自然歩道)は、台風の影響で浅瀬からの林道が崩落しているため、通行できません。
○玄倉林道は、トンネル工事のため、通行できません。

先日、石棚山で2件道迷い遭難が発生しています。秋は落ち葉に登山道が覆われること、日没時間が早いことの二つの要因があり、道迷い遭難が頻発します。迷った場所は二件とも、登山道が板小屋沢へ降りたところでした。地図とコンパス、ライトと雨具の準備、そして登山届の提出をして、安全登山に心がけてください。

注意点

10月15日から酒匂川が禁漁になり、渓流釣りのシーズンが終了しました。

お知らせ

■周辺各地でのイベント情報

●秋の西丹沢ネイチャーウォーク
場所:西丹沢
日時:11月20日(土)9:15~15:30
参加費:1500円
申し込み:詳しくは丹沢湖ビジターセンター(0465-78-3888)へお問い合わせください。11月8日必着。

●足元しっかり愉しい登山
場所:ビジターセンター館内と大倉尾根
日時:12月5日(日)9:00~16:00
参加費:2000円
申し込み:詳しくは秦野ビジターセンター(0463-87-9300)へお問い合わせください。11月20日必着。

西丹沢ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 改修工事が完了した用木沢出合手前林道
  • シロヤシオ
  • 西沢のミツマタ
  • 下棚への分岐
  • 檜洞丸山頂
  • 第一堰堤上 木橋は流されています
  • ミツバツツジ

西丹沢ビジターセンター

電話番号:
0465-78-3940
連絡先住所:
〒258-0201 足柄上郡山北町中川867

地図で見る
http://www.kanagawa-park.or.jp/tanzawavc/

施設の詳細を見る

関連する山

神奈川県 / 丹沢山塊

丹沢山 標高 1,567m

 津久井町、山北町、清川村の境にあり、これがそれぞれ津久井郡、足柄上郡、愛甲郡に属しているので、昔から三境(さんざかい)、あるいは三境ノ峰などと呼ばれてきた。この山が丹沢山と呼ばれるようになったのは、明治時代からである。明治15年に始まった三角測量の折に、この山に一等三角点が置かれ、この山地の総称として「丹沢」という名前がつけられたのだという。もともと丹沢という地名は、札掛付近の深くて美しい谷を意味する古代朝鮮語起源の地名であったようだ。この山は山魂の中心部に位置しているので、周囲には多くの谷があり、北にある早戸川の最上流の大滝沢には落差50mの大滝がある。  山頂はなだらかで木々が茂っているので、展望はあまりないが、平坦地にはバイケイソウが茂り、一段低くなった所にはブナ林が続いている。しかし、丹沢山付近のブナは立ち枯れが目立つようになった。原因究明と早期の対策が急務である。山頂にみやま山荘がある。  小田急線渋沢駅からバス大倉下車、塔ヶ岳経由で4~5時間、宮ガ瀬から三ツ峰経由で5時間30分、宮ガ瀬から塩水橋、天王寺尾根経由5時間、同じく堂平歩道経由5時間でそれぞれ山頂に達する。

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 西丹沢で桧洞丸(ひのきほらまる)と並ぶ秘峰であったが、現在は三方面からの登山道がある。県境尾根からわずかに南側なので、山北町に属する。  畦ガ丸は山頂付近によく見かける馬酔木(あせび)からこの名がついたとも、畦とは塚の意味があり、遠くから丸く塚のように見えるのでこの名がついたという説もある。  この山の初登頂は大正13年(1924)だが、当時は全く道はなく、1955年の神奈川国体でもコースから外れ、わずかな踏み跡程度だった。その後、地元の人たちの努力で登山道の整備が行われた。頂上のケルンは箒沢山荘に集う人たちが、白石峠からのコースを改修した記念。山頂近くに立派な避難小屋がある。  小田急線新松田駅より西丹沢行バス大滝橋下車、東海自然歩道経由4時間、同じく西丹沢下車、西沢、善六のタワ経由で3時間、同じく白石峠、モロクボ沢ノ頭経由4時間30分。

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