西丹沢 | 西丹沢ビジターセンター

先日の雨と風で周囲の木々はほとんど葉が落ちました。山腹斜面を見上げると、ほとんど冬の様子

カエデの木の下には、フユノハナワラビが開いていました (2010.11.23 西丹沢自然教室 )
カエデの木の下には、フユノハナワラビが開いていました (2010.11.23 西丹沢自然教室 )
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天気・気温

11/23(火) 雨のち曇り。日の出は6:24、日没は16:31。
横浜市中区の天気予報
明日
曇のち晴
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日本気象協会提供 2024年4月24日 12:00発表
甲府市の天気予報
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日本気象協会提供 2024年4月24日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

落ち葉が積もり、冬支度がすすんでいます。ミズナラの落ち葉をどけると、すでに根の出たドングリが見つかりました。カエデの木の下には、フユノハナワラビが開いていました。胞子葉が花のように目立っていました。
11/22からの雨と風で西丹沢自然教室の周りではほとんど木の葉が落ちました。周りの山腹斜面を見上げると、ほとんど冬の様に葉が無くなっています。
登山者からも初冬の便りが届きます。
11/17の雨は、先週の情報のとおり大室山や檜洞丸では雪となり、朝には2cmの積雪でした。丹沢山から檜洞丸にかけての稜線も2~3cmの積雪で、その後の気温も低かったので、登山道はぬかるむこともなく、サクサクした靴触りで歩けたそうです。
また、やはり登山者からの情報では、11/20の用木沢出合~白石峠~加入道山の登山道近辺の紅葉は、標高800m付近までがきれいで、それより上ではもう冬木立ちだそうです。紅葉しているのはイロハモミジの赤や、チドリノキの黄色です。登山道上には落ち葉が多いです。落ち葉を踏みながら歩くのが楽しい季節です。

登山道の状況

西丹沢自然教室からの日帰り登山で通行できない箇所はありません。ただし9月に直撃した台風の影響で、一部通行止めの箇所があります。西丹沢周辺の登山道などの情報は、以下のとおりです。

○檜洞丸、畦ヶ丸、用木沢出合~犬越路、大室山、白石峠は問題なく通行できます。
○不老山は、世附経由、及び小山経由の2路線が9月の台風の影響で通行止めです。吊橋が使えない場所もあります。明神峠からの尾根が歩けます。
○大野山は、台風の影響で湯本平からのコースが通行止めです。
○切通峠(東海自然歩道)は、台風の影響で浅瀬からの林道が崩落しているため、通行できません。
○玄倉林道は、トンネル工事のため、通行できません。

檜洞丸で、11/20に山岳遭難事故が発生しました。6人グループの一人で30歳代の女性登山者でした。山頂から一人で下山を始め、つつじ新道を下るはずが石棚山コースへ迷い込みました。途中で間違いに気付いて登り返し、ゴーラ沢出合まで降りた時点で日没により登山道がわからなくなり、後続の登山者からの助けを受けて真っ暗になってから下山してきました。
彼女は間違いに気付いた後に冷静な行動をしたため、重大な事故にはなりませんでした。しかし、グループから離れて判断と装備(地図、ライト)が不十分になりました。これまでにもグループから離れて道迷いになった事例は少なくありません。十分にご注意ください。

この時期は落ち葉が登山道を被い、スリップすることがあります。特に下山時は、足の置き方を慎重にしないと危険な場合があります。

注意点

上記のように、丹沢にはツキノワグマが生息していて、9月から11月にかけての秋は目撃情報が多い季節です。
神奈川県ではツキノワグマの目撃情報を発信しています。神奈川県ホームページ(TOP→くらし・交流→自然→ツキノワグマ情報)で調べられますので、ご確認ください。
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/ryokusei/ysi/tukinowaguma/index.html

なお、丹沢全体ではクマは30頭から60頭の生息数です。神奈川県のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定され、保護されています。
昨年はブナが実った年でした。今年はブナハバチが発生したので、昨年より少ないと言われています。ミズナラのドングリも実っている木と無い木があり、良いとも悪いともいえず、まだらです。クマが食べるものが多くないのかもしれません。

お知らせ

■周辺各地でのイベント情報

●足元しっかり愉しい登山
場所:ビジターセンター館内と大倉尾根
日時:12月5日(日)9:00~16:00
参加費:2000円
申し込み:詳しくは秦野ビジターセンター(0463-87-9300)へお問い合わせください。11月20日必着。

秋は各種のイベントが多い季節です。11/6(土)は丹沢湖周辺を会場として「神奈川県高校駅伝競走大会」が行われました。11/20(土)には中川温泉を会場とした千人鍋のイベント「西丹沢もみじ祭り」が11時から行われます。11/28(日)には丹沢湖周辺を会場として「第32回丹沢湖マラソン」が行われます。

西丹沢ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 改修工事が完了した用木沢出合手前林道
  • シロヤシオ
  • 西沢のミツマタ
  • 下棚への分岐
  • 檜洞丸山頂
  • 第一堰堤上 木橋は流されています
  • ミツバツツジ

西丹沢ビジターセンター

電話番号:
0465-78-3940
連絡先住所:
〒258-0201 足柄上郡山北町中川867

地図で見る
http://www.kanagawa-park.or.jp/tanzawavc/

施設の詳細を見る

関連する山

神奈川県 / 丹沢山塊

丹沢山 標高 1,567m

 津久井町、山北町、清川村の境にあり、これがそれぞれ津久井郡、足柄上郡、愛甲郡に属しているので、昔から三境(さんざかい)、あるいは三境ノ峰などと呼ばれてきた。この山が丹沢山と呼ばれるようになったのは、明治時代からである。明治15年に始まった三角測量の折に、この山に一等三角点が置かれ、この山地の総称として「丹沢」という名前がつけられたのだという。もともと丹沢という地名は、札掛付近の深くて美しい谷を意味する古代朝鮮語起源の地名であったようだ。この山は山魂の中心部に位置しているので、周囲には多くの谷があり、北にある早戸川の最上流の大滝沢には落差50mの大滝がある。  山頂はなだらかで木々が茂っているので、展望はあまりないが、平坦地にはバイケイソウが茂り、一段低くなった所にはブナ林が続いている。しかし、丹沢山付近のブナは立ち枯れが目立つようになった。原因究明と早期の対策が急務である。山頂にみやま山荘がある。  小田急線渋沢駅からバス大倉下車、塔ヶ岳経由で4~5時間、宮ガ瀬から三ツ峰経由で5時間30分、宮ガ瀬から塩水橋、天王寺尾根経由5時間、同じく堂平歩道経由5時間でそれぞれ山頂に達する。

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