檜洞丸山頂付近は、ブナの葉もすっかり落ちました。つつじ新道が整備中でわかりやすくなります
天気・気温
山と周辺の状況
檜洞丸山頂付近は、ブナの葉もすっかり落ちています。風が吹くと、気温は日中でも体感気温は0℃を下回ることがあります。
人間には冷たいと感じる季節ですが、野生生物はここでも活動をしています。冬鳥はこの時期に集まってきます。檜洞丸山頂付近では、冬鳥のマヒワが50羽程度の群れを作っていました。樹木や草本植物は冬の準備をしています。ブナの木は葉を落としてじっとしていました。
西丹沢自然教室の周囲は、すっかり葉が落ちています。尾根を見上げると、木の葉が無い稜線が見えます。冷たい風が吹くようになり、11/28には青ヶ岳山荘の屋根には白い霜が着き、部屋の中も寒かったそうです。登山道にも高さが6cm程度の霜柱が着きました。
登山道の状況
西丹沢自然教室からの日帰り登山で通行できない箇所はありません。ただし9月に直撃した台風の影響で、一部通行止めの箇所があります。西丹沢周辺の登山道などの情報は、以下のとおりです。
○檜洞丸、畦ヶ丸、用木沢出合~犬越路、大室山、白石峠は問題なく通行できます。
○不老山は、世附経由、及び小山経由の2路線が9月の台風の影響で通行止めです。吊橋が使えない場所もあります。明神峠からの尾根が歩けます。
○大野山は、台風の影響で湯本平からのコースが通行止めです。
○切通峠(東海自然歩道)は、台風の影響で浅瀬からの林道が崩落しているため、通行できません。
○玄倉林道は、トンネル工事のため、通行できません。
また、檜洞丸、つつじ新道の整備をおこなっています。傷んだ木橋の架け替えや、指導標(登山道の案内板)の再整備などを行っています。
山頂から約15分下った場所に、つつじ新道と石棚山コースの分岐があります。下ってくるとつつじ新道が目立たなかったのですが、今回の整備で、明らかに分岐点であることがわかるようになりました。
注意点
丹沢にはツキノワグマが生息していて、9月から11月にかけての秋は目撃情報が多い季節です。
神奈川県ではツキノワグマの目撃情報を発信しています。神奈川県ホームページ(TOP→くらし・交流→自然→ツキノワグマ情報)で調べられますので、ご確認ください。
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/ryokusei/ysi/tukinowaguma/index.html
なお、丹沢全体ではクマは30頭から60頭の生息数です。神奈川県のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定され、保護されています。
この時期は落ち葉が登山道を被い、スリップすることがあります。特に下山時は、足の置き方を慎重にしないと危険な場合があります。
西丹沢ビジターセンター周辺の過去の様子
西丹沢ビジターセンター
- 電話番号:
- 0465-78-3940
- 連絡先住所:
- 〒258-0201 足柄上郡山北町中川867