西丹沢 | 西丹沢ビジターセンター

気温上昇で32℃まで上がりました。雨降りで山が喜び、緑や小さな陸生貝類が喜んでいます

雨でにごった玄倉川 (2011.06.30 西丹沢自然教室 )
雨でにごった玄倉川 (2011.06.30 西丹沢自然教室 )
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天気・気温

06/30(木) 快晴ときどき雨。最高気温32℃、日の出4:26、日没19:00。
横浜市中区の天気予報
明日
晴のち曇
26℃
14℃
明後日
曇時々晴
22℃
16℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 6:00発表
甲府市の天気予報
明日
晴のち曇
29℃
10℃
明後日
21℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

朝から快晴でしたが、午後4時過ぎから道路から跳ね返るほどの強い降り方のに雨が降り、川も濁るほどでした。

雨が降ると、山が喜び、生命感にあふれます。乾燥している日には目立たない生き物(陸生貝類や小さな虫たち)が日中でも歩き回り、生き生きしています。
緑も喜んでいて、水分を多く含んで、葉も枝も垂れ下がります。見ているほうも成長しているのだな、と感じられる季節です。

先日、玄倉川・大野山沢出合の付近の河原へ行くと、驚くほど水温が高くなっていました。梅雨時期なので水量はやや多めで、いつもは河原になっているところも水が流れて、瀬になっていました。
川では、ヤマメ、カジカ、ヤマアカガエル、ハグロトンボ、カワセミなどが確認できました。

また、数日前の情報ですが、立間大橋(玄倉川)付近でヤマビルがいたそうです。昨年6月に、大杉山の東面で3か所ヤマビルにくわれたので、その周辺はもうヤマビルがいる地域になったようです。

大室山、加入道山の登山道沿いには、ところどころでオオバイケイソウが群落を作っています。その葉が茶色く溶けたように痛んでいる、と情報が寄せられました。今年に限った話ではなく、毎年寄せられる情報です。オオバイケイソウのほかには、毎年のようにヤマ トリカブト ヤマトリカブト の葉も痛みます。今年はどうでしょうか。

登山道の状況

主要登山道は、とくに問題なく通行できます。ただし、2010年9月に直撃した台風などの豪雨の影響で、現在も一部通行止めの箇所があります。西丹沢周辺の登山道などの情報は、以下のとおりです。

○檜洞丸、畦ヶ丸、大室山は問題なく通行できます。
○不老山は、世附経由の路線が吊橋が使えません。通行止めです。
○大野山は、台風の影響で湯本平からのコースが通行止めです。
○世附から先の林道は、林道の崩落があるため通行できません。切通峠方面、水ノ木林道、大又沢林道など入口からすべて通行止めです。
○玄倉林道は、トンネル工事のため、通行できません。

6/4に、つつじ新道で檜洞丸を目指した登山者(男性単独)が、登山道で追い抜きをしようとして登山道から転落し、約35m下の谷底へ転落する山岳遭難が発生しました。ほんの一歩が命取りになることもあります。注意を怠らないよう、慎重な登山を心がけてください。

注意点

第13回北丹沢12時間山岳耐久レース(主催:北丹沢12時間山岳耐久レース実行委員会)が、7月3日(日)に開催されます。
ルートは青根緑の休暇村~神ノ川キャンプ場~鐘撞山~県境尾根分岐(1280m)~神ノ川ヒュッテ~犬越路トンネル~風巻ノ頭~袖平山~姫次~黍殻山避難小屋~平丸分岐~青根緑の休暇村という、距離が44.24㎞、標高差1,143m、定員1800名の本格的なレースです。
当日の混雑だけでなく、事前に試走をするランナーが多数います。登山道でない場所が多く踏まれてトレランコースへ迷い込むこともあります。地図とコンパスで現在位置を確かめながら、マイペースでの登山を心がけてください。

週末は大変混雑します。周辺では路上駐車をした車を、警察が駐車違反の切符を切っています。駐車スペースがない場合は、キャンプ場内駐車場(有料)を利用するなど、マナー向上をお願いいたします。
また、周辺で車上荒らしが数件起きたようですので、ご注意ください

西丹沢ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 改修工事が完了した用木沢出合手前林道
  • シロヤシオ
  • 西沢のミツマタ
  • 下棚への分岐
  • 檜洞丸山頂
  • 第一堰堤上 木橋は流されています
  • ミツバツツジ

西丹沢ビジターセンター

電話番号:
0465-78-3940
連絡先住所:
〒258-0201 足柄上郡山北町中川867

地図で見る
http://www.kanagawa-park.or.jp/tanzawavc/

施設の詳細を見る

関連する山

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丹沢山 標高 1,567m

 津久井町、山北町、清川村の境にあり、これがそれぞれ津久井郡、足柄上郡、愛甲郡に属しているので、昔から三境(さんざかい)、あるいは三境ノ峰などと呼ばれてきた。この山が丹沢山と呼ばれるようになったのは、明治時代からである。明治15年に始まった三角測量の折に、この山に一等三角点が置かれ、この山地の総称として「丹沢」という名前がつけられたのだという。もともと丹沢という地名は、札掛付近の深くて美しい谷を意味する古代朝鮮語起源の地名であったようだ。この山は山魂の中心部に位置しているので、周囲には多くの谷があり、北にある早戸川の最上流の大滝沢には落差50mの大滝がある。  山頂はなだらかで木々が茂っているので、展望はあまりないが、平坦地にはバイケイソウが茂り、一段低くなった所にはブナ林が続いている。しかし、丹沢山付近のブナは立ち枯れが目立つようになった。原因究明と早期の対策が急務である。山頂にみやま山荘がある。  小田急線渋沢駅からバス大倉下車、塔ヶ岳経由で4~5時間、宮ガ瀬から三ツ峰経由で5時間30分、宮ガ瀬から塩水橋、天王寺尾根経由5時間、同じく堂平歩道経由5時間でそれぞれ山頂に達する。

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