無雪期の西丹沢とは比較できないコンディション。踏み跡は付き始めましたが、場所によっては積雪が多く危険な状況
天気・気温
山と周辺の状況
今朝は雲に覆われていましたが、昼前に青空になり、日射しが強い時間はまぶしかったです。ただ北寄りの風があり、あまり気温は上がりませんでした。
1/28(土)朝に、山梨県東部を震源とする地震がありました。最大震度は5弱だった本地震、西丹沢では強烈な揺れを感じました。県道にはラグビーボール大の落石が落ちていました。その後も数度、「ごおぅぅ」と地鳴りをたてて、地震が続きました。
この地震で、登山道上に落石が落ちている場所があります。次の地震で、さらに落石があるかもしれません。浮石がある場所には立ち止まらないようにしましょう。
最近は寒く、-6℃まで気温が下がった日もありました。水道が凍結し、現在トイレの水が出ません。バケツの水を使う「手動水洗トイレ」になっています。水道が凍るのは困りますが、気温が低いと氷が楽しめる時期です。
畦ヶ丸を目指す登山道の近くにある本棚の滝は、周りの飛沫が凍り始めています。数日は気温の低い日が続きそうなので、氷が発達するのが楽しみです。
登山道の状況
先週末降った雪は、まだたくさん残っていますが、登山道には踏み跡はついてきました。降雪直後は、海外登山経験者でも檜洞丸まで8時間近くかかったそうです。無雪期の西丹沢とは比較できないほどの環境の変化です。登頂できなくても当たり前なので、無理せずに登山をしてください。
檜洞丸は山頂付近では50~60cmの積雪です。吹き溜まりでは腰までの深さがあり、湿った重たい雪です。標高800m以上では15cm以上の積雪になります。滑り止め、サングラス、ライトは必ずお持ちください。
檜洞丸と蛭ヶ岳の間は、積雪がたいへん多いだけでなく、危険な状況です。踏み跡も不明瞭です。冬山の心得のない登山者は立ち入らないでください。
神ノ川乗越、金山谷乗越はナイフリッジになった雪庇がついています。地形を思い浮かべながら崩して前進する必要があります。傾斜が急なので、滑落したら止まりません。
蛭ヶ岳への最後の登りは、雪が深いためピッケルと前爪のついたアイゼンが必要です。下りで使う場合にはロープを出して懸垂することを勧めます。
また、先日の地震で登山道上に落石が落ちている場所があります。さらに落石があるかもしれません。浮石がある場所には立ち止まらないようにしましょう。
登山装備
無雪期の西丹沢とは比較できない状況です。冬山・雪山用の装備が必須です。晴れたらサングラスが無いと行動できません。
注意点
西丹沢自然教室までは、県道の除雪はされています。路線バスも通常通り運行しています。道路の除雪した雪は、溶け出して朝には凍結します。自家用車利用の方は、スリップに注意が必要です。
西丹沢ビジターセンター周辺の過去の様子
西丹沢ビジターセンター
- 電話番号:
- 0465-78-3940
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- 〒258-0201 足柄上郡山北町中川867