西丹沢 | 西丹沢ビジターセンター

無雪期の西丹沢とは比較できないコンディション。踏み跡は付き始めましたが、場所によっては積雪が多く危険な状況

本棚の滝は、周りの飛沫が凍り始めています (2012.01.28 西丹沢自然教室 )
本棚の滝は、周りの飛沫が凍り始めています (2012.01.28 西丹沢自然教室 )
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天気・気温

01/29(日) 曇り時々晴れ。日の出は6:44、日没は17:05。
横浜市中区の天気予報
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日本気象協会提供 2024年3月29日 6:00発表
甲府市の天気予報
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日本気象協会提供 2024年3月29日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

今朝は雲に覆われていましたが、昼前に青空になり、日射しが強い時間はまぶしかったです。ただ北寄りの風があり、あまり気温は上がりませんでした。

1/28(土)朝に、山梨県東部を震源とする地震がありました。最大震度は5弱だった本地震、西丹沢では強烈な揺れを感じました。県道にはラグビーボール大の落石が落ちていました。その後も数度、「ごおぅぅ」と地鳴りをたてて、地震が続きました。
この地震で、登山道上に落石が落ちている場所があります。次の地震で、さらに落石があるかもしれません。浮石がある場所には立ち止まらないようにしましょう。

最近は寒く、-6℃まで気温が下がった日もありました。水道が凍結し、現在トイレの水が出ません。バケツの水を使う「手動水洗トイレ」になっています。水道が凍るのは困りますが、気温が低いと氷が楽しめる時期です。
畦ヶ丸を目指す登山道の近くにある本棚の滝は、周りの飛沫が凍り始めています。数日は気温の低い日が続きそうなので、氷が発達するのが楽しみです。

登山道の状況

先週末降った雪は、まだたくさん残っていますが、登山道には踏み跡はついてきました。降雪直後は、海外登山経験者でも檜洞丸まで8時間近くかかったそうです。無雪期の西丹沢とは比較できないほどの環境の変化です。登頂できなくても当たり前なので、無理せずに登山をしてください。
檜洞丸は山頂付近では50~60cmの積雪です。吹き溜まりでは腰までの深さがあり、湿った重たい雪です。標高800m以上では15cm以上の積雪になります。滑り止め、サングラス、ライトは必ずお持ちください。

檜洞丸と蛭ヶ岳の間は、積雪がたいへん多いだけでなく、危険な状況です。踏み跡も不明瞭です。冬山の心得のない登山者は立ち入らないでください。
神ノ川乗越、金山谷乗越はナイフリッジになった雪庇がついています。地形を思い浮かべながら崩して前進する必要があります。傾斜が急なので、滑落したら止まりません。
蛭ヶ岳への最後の登りは、雪が深いためピッケルと前爪のついたアイゼンが必要です。下りで使う場合にはロープを出して懸垂することを勧めます。

また、先日の地震で登山道上に落石が落ちている場所があります。さらに落石があるかもしれません。浮石がある場所には立ち止まらないようにしましょう。

登山装備

無雪期の西丹沢とは比較できない状況です。冬山・雪山用の装備が必須です。晴れたらサングラスが無いと行動できません。

注意点

西丹沢自然教室までは、県道の除雪はされています。路線バスも通常通り運行しています。道路の除雪した雪は、溶け出して朝には凍結します。自家用車利用の方は、スリップに注意が必要です。

西丹沢ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 改修工事が完了した用木沢出合手前林道
  • シロヤシオ
  • 西沢のミツマタ
  • 下棚への分岐
  • 檜洞丸山頂
  • 第一堰堤上 木橋は流されています
  • ミツバツツジ

西丹沢ビジターセンター

電話番号:
0465-78-3940
連絡先住所:
〒258-0201 足柄上郡山北町中川867

地図で見る
http://www.kanagawa-park.or.jp/tanzawavc/

施設の詳細を見る

関連する山

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 津久井町、山北町、清川村の境にあり、これがそれぞれ津久井郡、足柄上郡、愛甲郡に属しているので、昔から三境(さんざかい)、あるいは三境ノ峰などと呼ばれてきた。この山が丹沢山と呼ばれるようになったのは、明治時代からである。明治15年に始まった三角測量の折に、この山に一等三角点が置かれ、この山地の総称として「丹沢」という名前がつけられたのだという。もともと丹沢という地名は、札掛付近の深くて美しい谷を意味する古代朝鮮語起源の地名であったようだ。この山は山魂の中心部に位置しているので、周囲には多くの谷があり、北にある早戸川の最上流の大滝沢には落差50mの大滝がある。  山頂はなだらかで木々が茂っているので、展望はあまりないが、平坦地にはバイケイソウが茂り、一段低くなった所にはブナ林が続いている。しかし、丹沢山付近のブナは立ち枯れが目立つようになった。原因究明と早期の対策が急務である。山頂にみやま山荘がある。  小田急線渋沢駅からバス大倉下車、塔ヶ岳経由で4~5時間、宮ガ瀬から三ツ峰経由で5時間30分、宮ガ瀬から塩水橋、天王寺尾根経由5時間、同じく堂平歩道経由5時間でそれぞれ山頂に達する。

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