硫黄岳・横岳 | 硫黄岳山荘

本日は-17℃と冷え込んでいます。外界では春でも、ここがまだ冬。積雪も最近は増加傾向です

硫黄岳周辺の様子 (2012.03.11 硫黄岳山荘 )
硫黄岳周辺の様子 (2012.03.11 硫黄岳山荘 )
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天気・気温

03/13(火) 夏沢鉱泉(標高2060m)7:00現在、開成。気温-17℃。風なし。
松本市の天気予報
明日
曇時々晴
18℃
12℃
明後日
23℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月20日 0:00発表
甲府市の天気予報
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曇時々晴
24℃
15℃
日本気象協会提供 2024年4月20日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

今日はだいぶ冷え込み、朝の気温は-17℃でした。夏沢鉱泉(標高2060m)でも、この時期、まだ-20℃前後になる日もあります。下界は春でも、防寒対策を怠らないようにしてください。
3/10(土)の降雪を中心に積雪があり、この1週間で降雪量は、おおよそ20~30cm程度増えました。積雪は、少しずつ増え続けています。それでも、まだ昨年より、雪は少ないです。
寒さの中、森の木々に霧氷がたくさん付き、川には氷の造形が大きく発達して、とてもきれいです。

先週および先々週は、根石岳山荘を臨時オープンしました。当日は眺めが素晴らしく、高山の稜線で宿泊できたことや、冬山の厳しさを体験できたことに、大好評でした。来年の冬も、営業検討いたします!

登山道の状況

各登山道に通行不可箇所は無く、おおむね支障なく通行できます。夏沢鉱泉を中心に、硫黄岳~天狗岳の主なルートには、トレース(足跡)、赤テープ(目印)あります。
ただし、赤岩の頭~オーレン小屋および、白砂新道(天狗・根石岳の鞍部~本沢温泉)は、雪が深く危険なため、通行不可です。
各所の状況の詳細を述べると――
・樹林帯(標高2000~2500m)の登山道では、120~150cmの積雪で、吹きだまりは、ところにより200cm程度の積雪があります。アイゼンとストックの併用をおすすめいたします。
・稜線(標高2500m森林限界より上:硫黄岳・天狗岳を目指す方へ)では、風で雪が飛び、頂上での積雪は15~20cm、吹きだまりに100~150cm強ほどの積雪です。雪は比較的少なめですが、登山道は雪と氷のミックス状態です。10本歯以上のアイゼンが必要で、ピッケルもお持ちください。なお、軽アイゼンは、使用しないでください。危険です。
・各所の積雪は以下のとおりです。
  夏沢峠 100~110cm
  箕冠山(みかぶりやま)頂上付近 150cm
  赤岩の頭 北側沢筋 150~250cm
  桜平~夏沢鉱泉までの登山道 30~50cm。

登山装備

赤岳・横岳・硫黄岳・天狗岳へ行かれる方は、必ずアイゼン・ピッケルをお持ちください。
標高の高い稜線は、冷たい強風が吹くことがあります。しっかりした防寒着(フリース、ダウンジャケット等)、あたたかい手袋、耳までおおえる帽子などお持ちください。稜線へは、目出帽(バラクラバ)が必要です(凍傷対策のため)。

注意点

日が短いです。日没後には、急に暗くなります。山小屋へは、早めにご到着されるようにご計画をお立てください。ヘッドランプ(懐中電灯など)も、必ずお持ちください。
天気予報をご覧になり、慎重にご計画をお立ていただき、安全・安心登山を心がけてください。

登山口・桜平の積雪量30~40cmです。桜平へは積雪が多く、車での進入は困難です。4WD車+冬用タイヤでも危険で、雪上車の圧雪した轍(わだち)でも、もぐってしまいます。
分岐(唐沢鉱泉と夏沢鉱泉の分岐)に車を駐車してください。ここに10台ほど駐車できます。分岐までも、冬用タイヤでお越しください。一部の路面で凍結箇所があります。

美濃戸の積雪量は25cm程度で、通行できない箇所は無く、おおむね支障なく通行できます。美濃戸までは、4WD車+冬用タイヤであれば入れます。駐車は、ほぼ無雪期と同じようにできます。
美濃戸の駐車に関する問合せ先:赤岳山荘(美濃戸)(TEL0266-74-2272)

突然の降雪対策として、お車にスコップ、チェーン等を念のため、お持ちになられることをおすすめいたします。

お知らせ

根石岳山荘は、3/9~10(金土)はオープンし、宿泊できます。ご宿泊の方は、必ずご予約をお願いいたします。夏沢鉱泉と合わせてご連泊の方限定で、JR茅野駅までの無料送迎対応可能です。

◆ネイチャースクール(好評受付中!)
・登山教室
コンパクトに、本格的な雪山体験:夏沢鉱泉(泊)27,000円
1).3/31~4/1(土日)硫黄岳、2).4/7~8(土日)天狗岳、3).4/14~15(土日)硫黄岳
以降ほぼ毎週末に開催。

・スノーシュートレッキング
大展望の標高2603m根石岳まで:夏沢鉱泉(泊)20,000円
1) 3/17~18(火水)

・写真教室「ネイチャーフォト」
夏沢渓谷の雪の森、氷の渓流が被写体:夏沢鉱泉(泊)20,000円
3/31~4/1.(土日)

※1泊3食(2日目の昼食込)+ガイド料、保険料、夏沢鉱泉入浴料、消費税、入湯税込。JR茅野駅または 分岐(唐沢鉱泉と夏沢鉱泉の分岐)までの送迎無料。

硫黄岳山荘周辺の過去の様子

  • 根石岳
  • 根石岳に向かう登山道
  • 夏沢峠
  • 冬へ向かう硫黄岳(みんなの登山記録 yasuhiro さんの投稿から)
  • 赤岩の頭から硫黄岳へ(みんなの登山記録 リュウイチ さんの投稿から)
  • 硫黄岳山荘から硫黄岳
  • 硫黄岳山荘
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子

硫黄岳山荘

現地連絡先:
090-3142-8469
電話番号:
0266-73-6673
連絡先住所:
長野県茅野市中大塩13-73

地図で見る
https://iodake.jp/

施設の詳細を見る

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 南八ヶ岳の最北端に位置し、北面は夏沢峠へ深く落ち込んでいる。長野県茅野市と同南佐久郡南牧村の境にあって、北面に火山活動のなごりの巨大な火口壁を残している。南面は緩斜面の岩礫帯で、大ダルミの鞍部にかけてはキバナシャクナゲの自生地として有名で、コマクサ、ウルップソウなどの高嶺の花々が見られる。  眺望は中央・北アルプス、北八ヶ岳の山々、浅間山、奥秩父連峰、富士山、阿弥陀岳、赤岳、横岳など、多くの山々に恵まれている。  山名は火口から硫黄を産したことによるが、佐久地方では箕をかぶせたような山容から箕冠岳(みかぶりだけ)と呼んだ時代もあった。  本沢温泉から夏沢峠を経て2時間強、横岳から1時間、赤岳鉱泉から赤岩ノ頭経由で1時間30分、桜平からオーレン小屋を経て4時間強の行程である。

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