夏沢鉱泉(標高2060m)でも、まだ-10℃以下になる日もあります。 下界は春でも、防寒対策を怠らないようにしてください。
天気・気温
山と周辺の状況
3/17(土)に降雪がありましたが、その前後が雨だったため大きな変化はありません(稜線も同様)。
実質的に積雪量は増えませんでした。
今日は、だいぶ冷え込みました。夏沢鉱泉(標高2060m)でも、まだ-10℃以下になる日もあります。
下界は春でも、防寒対策を怠らないようにしてください。
稜線の雪の表面は、降雨の後、凍って硬くなっています。
今度の降雪は、雪崩(表層雪崩)になりやすいと思われます。お気を付けください。
寒さの中、森の木々に霧氷がたくさん付き、川には氷の造形が大きく発達してとてもきれいです。
まだ、昨年より雪は少ないです。
登山道の状況
各登山道に通行不可箇所は無く、おおむね支障なく通行できます。夏沢鉱泉を中心に、硫黄岳~天狗岳の主なルートには、トレース(足跡)、赤テープ(目印)あります。
ただし、赤岩の頭~オーレン小屋および、白砂新道(天狗・根石岳の鞍部~本沢温泉)は、雪が深く危険なため、通行不可です。
各所の状況の詳細を述べると――
・樹林帯(標高2000~2500m)の登山道では、120~150cmの積雪で、吹きだまりは、ところにより200cm程度の積雪があります。アイゼンとストックの併用をおすすめいたします。
・稜線(標高2500m森林限界より上:硫黄岳・天狗岳を目指す方へ)では、風で雪が飛び、頂上での積雪は15~20cm、吹きだまりに100~150cm強ほどの積雪です。雪は比較的少なめですが、登山道は雪と氷のミックス状態です。10本歯以上のアイゼンが必要で、ピッケルもお持ちください。なお、軽アイゼンは、使用しないでください。危険です。
・各所の積雪は以下のとおりです。
夏沢峠100~110cm
箕冠山(みかぶりやま)頂上付近 150cm
赤岩の頭 北側沢筋 150~250cm
桜平~夏沢鉱泉までの登山道30~50cm。
登山装備
赤岳・横岳・硫黄岳・天狗岳へ行かれる方は、必ずアイゼン・ピッケルをお持ちください。
標高の高い稜線は、冷たい強風が吹くことがあります。しっかりした防寒着(フリース、ダウンジャケット等)、あたたかい手袋、耳までおおえる帽子などお持ちください。稜線へは、目出帽(バラクラバ)が必要です(凍傷対策のため)。
サングラス、ゴーグルもお忘れなく!
注意点
日が長くなってきましたが、日中の行動でも緊急時用にヘッドランプ(懐中電灯など)も、必ずお持ちください。
山小屋へは、早めにご到着されるようにご計画をお立てください。
天気予報をご覧になり、周辺の登山道・積雪情報を把握してください。
慎重に計画を立てていただき、安全・安心登山を心がけてください。
登山口・桜平の積雪量30~40cmです。桜平へは積雪が多く、車での進入は困難です。4WD車+冬用タイヤでも危険で、雪上車の圧雪した轍(わだち)でも、もぐってしまいます。
分岐(唐沢鉱泉と夏沢鉱泉の分岐)に車を駐車してください。ここに10台ほど駐車できます。分岐までも、冬用タイヤでお越しください。一部の路面で凍結箇所があります。
美濃戸の積雪量は20cm程度です。美濃戸までは、4WD車+冬用タイヤであれば入れます。駐車は、ほぼ無雪期と同じようにできます。冬用タイヤ・4WDでも、チェーンがないと危険なため進入できません。
美濃戸の駐車に関する問合せ先:赤岳山荘(美濃戸 TEL0266-74-2272)、八ヶ岳山荘(美濃戸口 TEL0266-74-2728)
突然の降雪対策として、お車にスコップ、チェーン等を念のため、お持ちになられることをおすすめいたします。
お知らせ
◆ネイチャースクール(好評受付中!)
・登山教室
コンパクトに、本格的な雪山体験:夏沢鉱泉(泊)27,000円
1).3/31~4/1(土日)硫黄岳、2).4/7~8(土日)天狗岳、3).4/14~15(土日)硫黄岳
以降ほぼ毎週末に開催。
・スノーシュートレッキング
大展望の標高2603m根石岳まで:夏沢鉱泉(泊)20,000円
1)3/26.27(月火)、2)3/28.29(水木)・・・ほぼ毎週2~3回企画あります。
・写真教室「ネイチャーフォト」
夏沢渓谷の雪の森、氷の渓流が被写体:夏沢鉱泉(泊)20,000円
3/31~4/1.(土日)
※1泊3食(2日目の昼食込)+ガイド料、保険料、夏沢鉱泉入浴料、消費税、入湯税込。JR茅野駅または唐沢鉱泉と夏沢鉱泉の分岐までの送迎無料。
硫黄岳山荘周辺の過去の様子
硫黄岳山荘
- 現地連絡先:
- 090-3142-8469
- 電話番号:
- 0266-73-6673
- 連絡先住所:
- 長野県茅野市中大塩13-73