硫黄岳・横岳 | 硫黄岳山荘

今日は冷え込み、-11℃。まだ積雪量も増えています。下界は春でも、防寒対策を怠らないように!

硫黄岳周辺の様子 (2012.03.11 硫黄岳山荘 )
硫黄岳周辺の様子 (2012.03.11 硫黄岳山荘 )
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天気・気温

03/26(月) 夏沢鉱泉(標高2060m)7:00現在、曇り。気温-11℃。風:時々強く吹く。
松本市の天気予報
明日
雨のち晴
19℃
8℃
明後日
19℃
8℃
日本気象協会提供 2024年3月28日 18:00発表
甲府市の天気予報
明日
雨のち晴
22℃
10℃
明後日
25℃
10℃
日本気象協会提供 2024年3月28日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

先週は3/23~24(金土)に降雪あり、夏沢鉱泉周辺では3~5cm程度ですが、標高2500mくらいでは20~30cmの積雪になりました。積雪量は、まだ少しずつ増えています。
夏沢鉱泉(標高2060m)でも、まだ-10℃以下になる日もあります。今日も、-11℃と、だいぶ冷え込んでいます。下界は春でも、防寒対策を怠らないようにしてください。

登山道の状況

各登山道に通行不可箇所は無く、おおむね支障なく通行できます。夏沢鉱泉を中心に、硫黄岳~天狗岳の主なルートには、トレース(足跡)、赤テープ(目印)あります。
ただし、赤岩の頭~オーレン小屋および、白砂新道(天狗・根石岳の鞍部~本沢温泉)は、雪が深く危険なため、通行不可です。
各所の状況の詳細を述べると――
・樹林帯(標高2000~2500m)の登山道では、120~150cmの積雪で、吹きだまりは、ところにより200cm程度の積雪があります。アイゼンとストックの併用をおすすめいたします。
・稜線(標高2500m森林限界より上:硫黄岳・天狗岳を目指す方へ)では、風で雪が飛び、頂上での積雪は15~20cm、吹きだまりに150~200cm強ほどの積雪です。雪は比較的少なめですが、登山道は雪と氷のミックス状態です。10本歯以上のアイゼンが必要で、ピッケルもお持ちください。なお、軽アイゼンは、使用しないでください。危険です。
・各所の積雪は以下のとおりです。
  夏沢峠120~150cm
  箕冠山(みかぶりやま)頂上付近 180cm
  赤岩の頭 北側沢筋 200~300cm
  桜平~夏沢鉱泉までの登山道40~60cm。

天候が崩れると、まだ、まとまった降雪の可能性あります。また、降雨後の降雪は 雪崩の可能性が高いので、注意してください。

登山装備

赤岳・横岳・硫黄岳・天狗岳へ行かれる方は、必ずアイゼン・ピッケルをお持ちください。
標高の高い稜線は、冷たい強風が吹くことがあります。しっかりした防寒着(フリース、ダウンジャケット等)、あたたかい手袋、耳までおおえる帽子などお持ちください。稜線へは、目出帽(バラクラバ)が必要です(凍傷対策のため)。
サングラス、ゴーグルもお忘れなく!

注意点

日が長くなってきましたが、日中の行動でも緊急時用にヘッドランプ(懐中電灯など)も、必ずお持ちください。
山小屋へは、早めにご到着されるようにご計画をお立てください。
天気予報をご覧になり、周辺の登山道・積雪情報を把握してください。
慎重に計画を立てていただき、安全・安心登山を心がけてください。

登山口・桜平の積雪量30~40cmです。桜平へは積雪が多く、車での進入は困難です。4WD車+冬用タイヤでも危険で、雪上車の圧雪した轍(わだち)でも、もぐってしまいます。
分岐(唐沢鉱泉と夏沢鉱泉の分岐)に車を駐車してください。ここに10台ほど駐車できます。分岐までも、冬用タイヤでお越しください。一部の路面で凍結箇所があります。

美濃戸の積雪量は20cm程度です。美濃戸までは、4WD車+冬用タイヤであれば入れます。駐車は、ほぼ無雪期と同じようにできます。冬用タイヤ・4WDでも、チェーンがないと危険なため進入できません。
美濃戸の駐車に関する問合せ先:赤岳山荘(美濃戸 TEL0266-74-2272)、八ヶ岳山荘(美濃戸口 TEL0266-74-2728)

突然の降雪対策として、お車にスコップ、チェーン等を念のため、お持ちになられることをおすすめいたします。

お知らせ

◆ネイチャースクール(好評受付中!)
・登山教室
コンパクトに、本格的な雪山体験:夏沢鉱泉(泊)27,000円
1).4/7~8(土日)硫黄岳、2).4/14~15(土日)天狗岳 3)4/21~22(土日)硫黄岳・天狗岳(29,000円)

・スノーシュートレッキング
大展望の標高2603m根石岳まで:夏沢鉱泉(泊)20,000円
3/28.29(水木)・・・ほぼ毎週2~3回企画あります。

・写真教室「ネイチャーフォト」
夏沢渓谷の雪の森、氷の渓流が被写体:夏沢鉱泉(泊)20,000円
3/31~4/1.(土日)

※1泊3食(2日目の昼食込)+ガイド料、保険料、夏沢鉱泉入浴料、消費税、入湯税込。JR茅野駅または唐沢鉱泉と夏沢鉱泉の分岐までの送迎無料。

硫黄岳山荘周辺の過去の様子

  • 根石岳
  • 根石岳に向かう登山道
  • 夏沢峠
  • 冬へ向かう硫黄岳(みんなの登山記録 yasuhiro さんの投稿から)
  • 赤岩の頭から硫黄岳へ(みんなの登山記録 リュウイチ さんの投稿から)
  • 硫黄岳山荘から硫黄岳
  • 硫黄岳山荘
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子

硫黄岳山荘

現地連絡先:
090-3142-8469
電話番号:
0266-73-6673
連絡先住所:
長野県茅野市中大塩13-73

地図で見る
https://iodake.jp/

施設の詳細を見る

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 南八ヶ岳の最北端に位置し、北面は夏沢峠へ深く落ち込んでいる。長野県茅野市と同南佐久郡南牧村の境にあって、北面に火山活動のなごりの巨大な火口壁を残している。南面は緩斜面の岩礫帯で、大ダルミの鞍部にかけてはキバナシャクナゲの自生地として有名で、コマクサ、ウルップソウなどの高嶺の花々が見られる。  眺望は中央・北アルプス、北八ヶ岳の山々、浅間山、奥秩父連峰、富士山、阿弥陀岳、赤岳、横岳など、多くの山々に恵まれている。  山名は火口から硫黄を産したことによるが、佐久地方では箕をかぶせたような山容から箕冠岳(みかぶりだけ)と呼んだ時代もあった。  本沢温泉から夏沢峠を経て2時間強、横岳から1時間、赤岳鉱泉から赤岩ノ頭経由で1時間30分、桜平からオーレン小屋を経て4時間強の行程である。

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