雪どけが進み、八ヶ岳はこれから本格的な高山植物の開花時期を迎えます。 ツクモグサなどは開花を始めました
天気・気温
夏沢鉱泉(標高2060m) 6:30現在、快晴。気温1℃。無風
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
八ヶ岳の主稜線では5/25(金)に短時間ですが吹雪きになりましたが、降った分はすぐに融けました。雪どけが進み、稜線の残雪はほとんどなくなり、登山口には全くありません。樹林帯の上部(標高2200~2500m)の登山道の日陰にはまだ残雪があります。
高山植物はこれから本格的な開花時期を迎えます。横岳では早咲きの
ツクモグサ
ツクモグサ
、コメバ
ツガザクラ
ツガザクラ
が開花しています。なお、
ツクモグサ
ツクモグサ
は例年通りの開花時期になると思われ、今年の見ごろは、6/10~20ころの予測です。
桜平の周辺ではミネザクラが満開です(桜平周辺の車道沿いに大きい木が100本程度あります)。
オオカメノキ
オオカメノキ
も開花し始めました。
登山道の状況
登山道の残雪は赤岳・横岳の稜線では、吹きだまりに一部あります。日陰では氷に近い硬さの残雪になっているところもあります。一歩ずつ、ステップをしっかり確保しながら通過してください。
樹林帯の上部(標高2200~2500m)の登山道の残雪は、トレースの上をきちんと歩いていればほぼ大丈夫ですが、踏み外すと深くもぐってしまうおそれがあります。この部分だけでも、歩きやすさとより一層の安全のためにアイゼンを装着し、ストックをご活用ください。
硫黄岳山荘~根石岳山荘~夏沢鉱泉間の登山道は、通行の支障箇所はありません。
奥ノ院の頂上直下、硫黄岳側は夏道にも雪ありますが通過可能です。日ノ岳の南側(天望荘がわ)の斜面(通称:1枚岩)には、しっかり残雪あります。必要に応じて アイゼンを装着し通過してください。
なお、残雪多いため、通過をおすすめしないルートは以下の三箇所です。
・赤岩の頭~オーレン小屋 ところにより100cm以上(通過は可能)
・白砂新道(根石・天狗岳の鞍部~本沢温泉)ところにより100cm以上
・杣添(そまぞえ)尾根(横岳~海の口別荘地)ところにより100cm以上
その他、エリアごとの残雪状況は
硫黄岳、横岳、天狗岳 山頂付近 0cm
夏沢峠(標高2440m)、および夏沢峠~オーレン小屋 0~50cm
箕冠山(みかぶりやま)~オーレン小屋 30~70cm
オーレン小屋~夏沢鉱泉 0~10cm
横岳 0~50cm前後(西面は雪無し、東面の吹きだまりのところあり)。横岳の鎖は、まだ全部出ていません。
です。夏沢鉱泉、桜平には雪はありません。
登山装備
天候が荒れると、かなり冷えるおそれがあります。フリース、ダウンジャケット(薄手でOK)、帽子(耳もおおえるもの)、暖かい手袋、サングラスなどがポイントです。アイゼン(軽アイゼン可)、ストックをお持ちください。
赤岳・横岳方面に行かれる方は、アイゼンを念のためお持ちください。10本歯以上のアイゼンがあると、より安全です。
赤岳・横岳方面以外の場所でアイゼンなしで歩かれてる方もいらっしゃいますが、歩きやすさとより一層の安全のため、使用されることをご検討ください。
注意点
日が長くなってきましたが、日中の行動でも緊急時用にヘッドランプ(懐中電灯など)も、必ずお持ちください。山小屋へは、早めにご到着されるように計画を立ててください。
天気予報をご覧になり、周辺の登山道情報を把握してください。慎重に計画を立てていただき、安全・安心登山を心がけてください。
登山口状況は、桜平、美濃戸、美濃戸口ともに、雪はすっかり消えました。駐車スペースも、夏と同様に使用可能です。
桜平は60台前後が駐車可能で無料です。
美濃戸の駐車に関する問合せ先は、赤岳山荘(美濃戸 TEL0266-74-2272)、八ヶ岳山荘(美濃戸口 TEL0266-74-2728)までどうぞ。
お知らせ
硫黄岳山荘グループの営業状況
硫黄岳山荘 営業中(11/3土まで営業:この期間休日なし)
根石岳山荘 6/1より本格営業(5月中は週末営業のみ。6/1~11/3土まで営業:この期間休日なし)
夏沢鉱泉 営業中(通年営業:休日なし)
硫黄岳山荘周辺の過去の様子
硫黄岳山荘
- 現地連絡先:
- 090-3142-8469
- 電話番号:
- 0266-73-6673
- 連絡先住所:
- 長野県茅野市中大塩13-73