硫黄岳・横岳 | 硫黄岳山荘

5/4も稜線ではわずかな降雪。積雪量は、稜線では平年より若干少なく感じますが、樹林帯の中は平年並みです。

横岳、日ノ岳よりみた赤岳(2013.05.15 硫黄岳山荘 )
横岳、日ノ岳よりみた赤岳(2013.05.15 硫黄岳山荘 )
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天気・気温

05/07(火) 硫黄岳山荘(標高2,650m)晴れ、06:30の気温-6℃、風速10~20m
根石岳山荘(標高2,550m)晴れ、06:30の気温-6℃、風速15m
夏沢鉱泉(標高2,060m)晴れ、07:00の気温-3℃、風:強い
松本市の天気予報
明日
曇のち晴
23℃
13℃
明後日
29℃
9℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 6:00発表
甲府市の天気予報
明日
曇のち晴
26℃
16℃
明後日
31℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

5/4(土)夕方近くに稜線では吹雪のような状態になり、全体が白くなったような、わずかな降雪がありました。
5/5(日)は暖かかったのですが、今週に入り、5/7(火)はまた冷え込みました。3月下旬の陽気だそうです。 

積雪量は、稜線では平年より若干少なく感じますが、樹林帯の中は平年並みの積雪量です。
雪は、まだたくさん残っていますので、「雪の八ヶ岳」が十分に楽しめます。

とはいえ、日が長くなり、日差しが強くなり、春山の様子になってきたので、これからの暖かい陽気で雪どけがすすむと思われます。

登山道の状況

八ヶ岳全域、おおむね平常どおり登山できます。
雪は少なめで、歩きやすいです。

■硫黄岳~夏沢峠、天狗岳~根石岳
登山道で岩などかなり露出してきていますが、森の中は残雪が多いです。
初心者は要注意。アイゼン6本歯以上が必要です。ストックかピッケルをお持ちください。

■横岳~赤岳~阿弥陀岳
残雪あり、鎖場の鎖は少ししか出ていません。雪で埋まっています。
全体にトレースがあり、ルートはしっかりしています。
初心者は通行危険。アイゼン10本歯以上、ピッケルが必要です。
※硫黄岳~横岳のルートは、装備をきちんとお持ちであれば、比較的安全に通過可能です。

■赤岩の頭
赤岩の頭~オーレン側、残雪多く、登りづらい。
赤岩の頭~赤岳鉱泉側、雪庇が南側に発達しており注意。冬のトレースに沿って下りてください。

■箕冠近辺
トレース明瞭、雪は締まっておりアイゼンで歩きやすい。樹林帯ずっと残雪あり。
頂上には、1.5~2mの残雪あり。

■峰の松目方面
残雪多く、トレースなし。ルート不明瞭のため、ご注意ください。

■夏沢鉱泉から上
一部で地面もでていますが、残雪・凍結箇所がほとんどなのでアイゼンを装着してください。
なお、雪の道に慣れている方は、アイゼンなしで根石岳、夏沢峠へも可能です。

登山装備

1.稜線(赤岳、横岳、阿弥陀)へは、残雪のため、アイゼン(10本歯以上)とピッケルが必要です。
2.稜線(硫黄岳、天狗岳)へは、残雪のため、軽アイゼン(6本歯以上)とストック、もしくはピッケルが必要です。
3.標高2,500m以下の樹林帯歩きの場合は、軽アイゼン(6本歯)、ストックでも可能です。
4.防寒着をきちんとご用意ください(フリース、ダウンなど)。帽子、手袋など、厚手のものをご用意ください。
5.サングラス、日焼け止めクリームも必携です。
6.夏沢鉱泉周辺の登山道は、アイゼンで十分で、現在ワカン、スノーシューは不要です。

注意点

朝の最低気温が、通常で-5~+5℃くらい、さらに下がれば-10℃くらいの日もあります。
日中も気温は、上昇すれば+10℃以上になることもあります。
周期的に天候が崩れますが、晴天率は高く比較的安定しています。
稜線では、天気が崩れれば、雨ではなくまだ雪になります。

【登山口について】
登山口付近の路上の凍結箇所はほとんど消えました。

1.桜平方面について
ゲートの約1km手前の路面に、わずかに1箇所、氷が残っています。
冬用タイヤを装着した車での乗り入れをおすすめいたします。
慣れた方であれば、2WD車・夏用タイヤの方でも進入できると思われます。

駐車スペースは、夏シーズンとほぼ同数が駐車可能です。
ゲート前の先、約100mのところに、氷の塊ございます。
ここより先の駐車は、4WD・冬用タイヤの車のみ可能です(約30台強)。

雪どけした状態で、道が荒れています。
気をつけて、慎重に運転してください。

2.美濃戸方面について
車道の雪氷は無くなりました。
2WD車、ノーマルタイヤ、軽自動車でも進入可能です。
雪どけ後で、荒れている箇所がございますので、慎重にお入りください。

■美濃戸方面の問合せ先
赤岳山荘(美濃戸) 0266-74-2272
八ヶ岳山荘(美濃戸口) 0266-74-2728

お知らせ

【営業について】
●硫黄岳山荘、根石岳山荘は営業開始しており、予約なしでもお泊りいただけます。
 ただし、根石岳山荘は変則営業をしており、5月の宿泊可能日は5/11(土)、5/18(土)、5/25(土)です。
 6/1(土)~11/3(日)の期間は、お休みなしで営業いたします。
●夏沢鉱泉は、通年営業中です。宿泊には、ご予約が必要になります。

【ネイチャースクール開催のお知らせ】
●八ヶ岳 自然と森の学校 定員20名
各コース 18,000円(1泊2食、講師料、傷害保険料、消費税込、JR茅野駅送迎)。
・「山菜、樹木の勉強会と北八ヶ岳トレッキング(根石岳まで)」5/11(土)~12(日) 夏沢鉱泉(泊) 
・「バードウォッチング」6/4(火)~5(水) 夏沢鉱泉(泊)
・「高山植物の観察会A」6/8(土)~9(日) 硫黄岳山荘(泊)
・「写真教室(ネイチャーフォト)」6/22(土)~23(日) 夏沢鉱泉(泊)
・「高山植物の観察会B」6/29(土)~30(日) 硫黄岳山荘(泊)

●冬山登山教室 定員6名
・30,000円(1泊3食、ガイド料、傷害保険料、消費税込、JR茅野駅送迎)
 5/11(土)~12(日)硫黄岳・横岳 硫黄岳山荘(泊)
 5/25(土)~26(日)硫黄岳・横岳 硫黄岳山荘(泊)
  
●写真教室「ネイチャーフォト」定員7名 ※初心者の方から、熟練の方まで対応。
撮影から撮影後の講評まで現地にて行います。
・32,000円(2泊3日6食付、講師料、傷害保険料、消費税込、JR茅野駅送迎)
 5/10(金)~12(日)夏沢鉱泉周辺(夏沢渓谷)にて撮影、夏沢鉱泉(泊)
 5/17(金)~19(日)夏沢鉱泉周辺(夏沢渓谷)にて撮影、夏沢鉱泉(泊)

このほかは硫黄岳山荘グループのウェブサイトをご覧ください。

硫黄岳山荘周辺の過去の様子

  • 根石岳
  • 根石岳に向かう登山道
  • 夏沢峠
  • 冬へ向かう硫黄岳(みんなの登山記録 yasuhiro さんの投稿から)
  • 赤岩の頭から硫黄岳へ(みんなの登山記録 リュウイチ さんの投稿から)
  • 硫黄岳山荘から硫黄岳
  • 硫黄岳山荘
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子

硫黄岳山荘

現地連絡先:
090-3142-8469
電話番号:
0266-73-6673
連絡先住所:
長野県茅野市中大塩13-73

地図で見る
https://iodake.jp/

施設の詳細を見る

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 南八ヶ岳の最北端に位置し、北面は夏沢峠へ深く落ち込んでいる。長野県茅野市と同南佐久郡南牧村の境にあって、北面に火山活動のなごりの巨大な火口壁を残している。南面は緩斜面の岩礫帯で、大ダルミの鞍部にかけてはキバナシャクナゲの自生地として有名で、コマクサ、ウルップソウなどの高嶺の花々が見られる。  眺望は中央・北アルプス、北八ヶ岳の山々、浅間山、奥秩父連峰、富士山、阿弥陀岳、赤岳、横岳など、多くの山々に恵まれている。  山名は火口から硫黄を産したことによるが、佐久地方では箕をかぶせたような山容から箕冠岳(みかぶりだけ)と呼んだ時代もあった。  本沢温泉から夏沢峠を経て2時間強、横岳から1時間、赤岳鉱泉から赤岩ノ頭経由で1時間30分、桜平からオーレン小屋を経て4時間強の行程である。

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