硫黄岳・横岳 | 硫黄岳山荘

積雪量は例年並み。雪解けが徐々に進んでいます。桜平でミネザクラが満開、タチツボスミレも咲いてます。

横岳のツクモグサが開花しました(2014.06.01 編集部)
横岳のツクモグサが開花しました(2014.06.01 編集部)
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天気・気温

05/22(木) 硫黄岳山荘(標高2,650m) 7:00 気温-2℃ 霧 風速13m
夏沢鉱泉(標高2,060m)7:00 気温2℃ 曇り 風少々強め
松本市の天気予報
明日
晴のち曇
29℃
8℃
明後日
曇一時雨
23℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月25日 0:00発表
甲府市の天気予報
明日
晴のち曇
30℃
14℃
明後日
曇のち雨
24℃
16℃
日本気象協会提供 2024年4月25日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

寒気が日本上空に入っているせいか、少々冷え込んで、風もあります。
硫黄と根石周辺の登山道は、風で雪が飛ばされているところへ日があたって溶けているため、地面がたくさん出ています。ところどころに吹き溜まりがあります。
夏沢鉱泉は雪上車の運行は終了し、業務用車にてお客様の送迎を行ってます。
周辺の登山道は、まだ雪が残っています。登られる方は、アイゼンをお持ちになり、滑りやすいところになってから装着されています。

【開花情報】
・桜平で「ミネザクラ」が満開です(途中からあわせて100本ほどあります)。「 タチツボ スミレ スミレ タチツボ スミレ スミレ 」も咲いています。
・夏沢鉱泉の上で可憐な「ウスギオーレン」が開花しました。
・横岳で早咲きの「 ツクモグサ ツクモグサ 」が1株開花しました。開花の中心・見ごろは、平年と同じ6月中旬ころと思われます。

登山道の状況

・標高2,200~2,500mくらいは残雪が多く、まだまだ雪の森を楽しむことができます。
・「夏沢鉱泉~夏沢峠の上、~箕冠山(みかぶり)~赤岩の頭の」登山道は、だいぶ雪溶けが進み地面も出てきていますが、溶けていないところは50~100cmの残雪です。
・残雪のトレース(踏み跡)の通りに歩けば、もぐることありませんが、踏み外すもぐってしまうところもあります。
・雪解けが徐々に進んでいます。現在の積雪量は、例年並みです。
・主要な登山道に、不明朗な箇所はなく、ルートはしっかりしていて歩きやすいです。
<注1>「白砂新道(東天狗と根石岳の鞍部~本沢温泉)」は、残雪多く不明朗なため通行不可です。
<注2>「赤岩の頭~オーレン小屋」は、硫黄岳山荘でトレースを付けました。通過できます。

【登山道の残雪量】
・硫黄岳山頂(2,760m):0cm
・夏沢峠:20~50cm
・赤岩の頭の下方:100~200cm
・箕冠山(みかぶり)山頂(2,590m):森の中のため100cm
・硫黄岳山荘の前:0cm(山荘から離れたところは、東側にあるため雪に埋もれています)
・根石岳山荘の前:0cm(風で飛ばされてない)
・夏沢鉱泉の前:0cm

登山装備

【装備のポイント:5月末~6月】
・稜線へは、春山でも気圧配置により 天候が大きく荒れる時があります。きちんとした防寒の用意が必要です。
・横岳、赤岳、へは、10本歯以上のアイゼンとピッケルが必要です。(軽アイゼンでは、危険です)
・硫黄岳、天狗岳へは、軽アイゼンでも可能ですが、できれば安全のため10本歯以上をおすすめします。
・根石岳、夏沢峠へは、アイゼンなしでも登れます。
・きちんとした上下のアウターが必要です。また、防寒着としてダウンやフリースをお持ちください。
・暖かい帽子と手袋をお持ちください。荒天時は、耳まで覆える帽子があった方がいいです。
・サングラスと日焼け止めクリームも必ずお持ちください。
*夏沢鉱泉にて、下記のレンタルございます。
(12本歯のアイゼン、ピッケル、スノーシュー、ストック、サングラス)

注意点

・硫黄岳、横岳、赤岳、天狗岳への稜線への登山は、残雪にご注意ください。
10本歯以上のアイゼンとピッケルをお持ちになり、転倒して滑落しないようにご注意ください。
・日帰り登山の下山時に事故が集中しています。
時間にタイトな行程でなく、山小屋に泊まってゆったり安全に登山を楽まれることをお勧めいたします。

【おもな登山口の状況】
<桜平:駐車料金なし>桜平ゲート前の画像。
・桜平ゲートまで完全に雪・氷が消え ノーマルタイヤ、2WDでもはいれるようになりました。タクシーも入っています。
・雪解け後の道ですので、少々荒れています。ゆっくりと気を付けて、運転してください。慎重な運転をお願いいたします。
・駐車は、夏と同様にゲート手前からその上方にかけて60~70台可能です。
・駐車スペースは、夏と同様の広さあります。
*車道の幅が広くありませんので、マイクロバスの進入は、ご遠慮ください。車両のすれ違いできません。

<美濃戸:赤岳山荘 TEL0266-74-2272 駐車料金1日1,000円>
・車道の雪と氷が完全に溶けたため、美濃戸の赤岳山荘まで、2WD・ノーマルタイヤの車で入れます。
・駐車のできる台数は、夏と同様です。
<美濃戸口:八ケ岳山荘 TEL0266-74-2728 駐車料金1日500円>
・美濃戸への道は、美濃戸口から未舗装になります。運転が心配な方は、こちらに駐車してください。

お知らせ

【営業期間について】
硫黄岳山荘 4/19土~11/2日宿泊まで
根石岳山荘 5/10土、5/17土、5/24土、5/31土~11/3月宿泊まで(冬季営業日は、後日掲載)
夏沢鉱泉 通年営業

【とっておき情報】
①5/31土 硫黄岳山荘にて「開山祭前夜祭」を行います。演奏会(テノール歌手、ピアノ、バイオリン)あります。
宿泊者全員に60回記念開山祭バッチをもれなく進呈。夕食時には、諏訪の地酒をサービスでお出しいたします(要予約)
(*グループの根石岳山荘、夏沢鉱泉でもバッチを進呈いたします。)
②6/1日 赤岳山頂で開山祭が開かれます。 →HPリンク http://www.tateshinakougen.gr.jp/yatu/event/kaizansai.html
③6/1日~6/30月までにお泊まりいただいた方全員に「鈴木ともこデザインの特製てぬぐい」をもれなく差し上げます!
(八ケ岳が国定公園に指定されて50年目の記念です。八ケ岳観光協会の山小屋ならどこでも!!)
④硫黄岳山荘では、6/14土 タルチョ祭、7/12 コマクサ祭のイベントあります。
硫黄岳山荘グループのイベント、ネイチャースクールなど、ぜひご参加ください。多彩な内容で楽しめます!詳しくは、HP別ページにて。

硫黄岳山荘周辺の過去の様子

  • 根石岳
  • 根石岳に向かう登山道
  • 夏沢峠
  • 冬へ向かう硫黄岳(みんなの登山記録 yasuhiro さんの投稿から)
  • 赤岩の頭から硫黄岳へ(みんなの登山記録 リュウイチ さんの投稿から)
  • 硫黄岳山荘から硫黄岳
  • 硫黄岳山荘
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子

硫黄岳山荘

現地連絡先:
090-3142-8469
電話番号:
0266-73-6673
連絡先住所:
長野県茅野市中大塩13-73

地図で見る
https://iodake.jp/

施設の詳細を見る

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 南八ヶ岳の最北端に位置し、北面は夏沢峠へ深く落ち込んでいる。長野県茅野市と同南佐久郡南牧村の境にあって、北面に火山活動のなごりの巨大な火口壁を残している。南面は緩斜面の岩礫帯で、大ダルミの鞍部にかけてはキバナシャクナゲの自生地として有名で、コマクサ、ウルップソウなどの高嶺の花々が見られる。  眺望は中央・北アルプス、北八ヶ岳の山々、浅間山、奥秩父連峰、富士山、阿弥陀岳、赤岳、横岳など、多くの山々に恵まれている。  山名は火口から硫黄を産したことによるが、佐久地方では箕をかぶせたような山容から箕冠岳(みかぶりだけ)と呼んだ時代もあった。  本沢温泉から夏沢峠を経て2時間強、横岳から1時間、赤岳鉱泉から赤岩ノ頭経由で1時間30分、桜平からオーレン小屋を経て4時間強の行程である。

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