硫黄岳・横岳 | 硫黄岳山荘

硫黄と根石周辺、夏沢鉱泉~オーレン小屋まで登山道にほとんど雪はありません。ツクモグサの見頃は6月中旬頃。

横岳のツクモグサが開花しました(2014.06.01 編集部)
横岳のツクモグサが開花しました(2014.06.01 編集部)
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天気・気温

05/29(木) 硫黄岳山荘(標高2,650m)5:00 気温5℃ 晴れ 微風
根石岳山荘(標高2,550m)6:00 気温4℃ 晴れ 風なし
夏沢鉱泉(標高2,060m)7:00 気温3℃ 晴れ 風なし
松本市の天気予報
明日
曇のち晴
24℃
13℃
明後日
晴時々曇
29℃
9℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 0:00発表
甲府市の天気予報
明日
曇のち晴
25℃
17℃
明後日
32℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

寒気が日本上空に入っているため、少々冷え込みましたが、ご来光の見えた素晴らしい朝になりました。

硫黄と根石周辺の登山道は、風で雪が飛ばされているところへ日があたって溶けているため、ほとんど雪がなくなりました。地面がたくさん出ています。ところどころに吹き溜まりがあります。
夏沢鉱泉~オーレン小屋まで登山道にほとんど雪はありません。

【開花情報】
・桜平の下方で「 オオカメノキ オオカメノキ (白)」「コミヤマ カタバミ カタバミ 」が咲き始めました。「ミネザクラ」「 タチツボ スミレ スミレ タチツボ スミレ スミレ 」は、まだ少し残っていて咲いています。
・夏沢鉱泉の上で可憐な「ウスギオーレン」が開花しています。
・横岳で早咲きの「 ツクモグサ ツクモグサ 」が1株開花しました。開花の中心・見ごろは、平年と同じ6月中旬ころと思われます。
・南沢の下部、美濃戸山荘の上に「 ホテイラン ホテイラン 」が数株咲きはじめました。

【6/1日 開山祭の会場変更のお知らせ】
6/1日 第60回 開山祭の会場が変更になりました。
①南八ケ岳会場:赤岳山頂 → 行者小屋の前
②北八ケ岳会場:北横岳山頂 → 北八ヶ岳ロープウエーの山頂駅の前
理由:残雪が多く、参加される方の安全のため
開始時刻:変更なく、12:00より神事

登山道の状況

・標高2500mから上の稜線・高山帯の雪は、一部の吹き溜まりを除いて、ほとんど溶けてなくなりました。
・標高2200~2500mくらいの樹林帯には残雪があり、まだまだ雪の森を楽しむことができます。
・「夏沢鉱泉~夏沢峠の上、~箕冠山(みかぶり)~赤岩の頭の」登山道は、だいぶ雪溶けが進み地面も出てきていますが、溶けていないところは50~100cmの残雪です。
・残雪のトレース(踏み跡)の通りに歩けばもぐることありませんが、踏み外すともぐってしまうところもあります。
・雪解けが順調に進んでいます。現在の残雪量は、例年よりた多少多い感じです。
・主要な登山道に、不明朗な箇所はなく、ルートはしっかりしていて歩きやすいです。
<注1>「白砂新道(東天狗と根石岳の鞍部~本沢温泉)」は、いまだに残雪多く不明瞭なため通行不可です。
<注2>「赤岩の頭~オーレン小屋」は、硫黄岳山荘でトレースを付けています。通過できます。

【登山道の残雪量】
・硫黄岳山頂(2,760m):0cm
・夏沢峠:0~50cm
・赤岩の頭の下方:50~100cm
・箕冠山(みかぶり)山頂(2,590m):森の中のため50~100cm
・硫黄岳山荘の前:0cm(山荘から離れたところは、東側にあるため雪に埋もれています)
・根石岳山荘の前:0cm(風で飛ばされてない)
・夏沢鉱泉の前:0cm

登山装備

【装備のポイント:5月末~6月】
・稜線へは、春山でも気圧配置により 天候が大きく荒れる時があります。ある程度きちんとした防寒の用意が必要です。
・横岳・赤岳方面へは、残雪対策として、念のため軽アイゼンもしくは10本歯以上のアイゼンをお持ちください。ピッケルも有効です。実際には、使用せずに登山されている方もいます。
・硫黄岳・天狗岳へは、軽アイゼンも不要と思われますが、残雪もありますので、ご心配の方は念のためお持ちください。
・きちんとした上下のアウターが必要です。また、山小屋泊まりでも防寒着としてダウンジャケット・ベストかフリースをお持ちください。
・暖かい帽子と手袋をお持ちください。荒天時は、耳まで覆える帽子があった方がいいです。
・サングラスと日焼け止めクリームも必ずお持ちください。
※夏沢鉱泉にて、下記のレンタルございます。
(12本歯のアイゼン、ピッケル、スノーシュー、ストック、サングラス)

注意点

・硫黄岳、横岳、赤岳、天狗岳への稜線への登山は、残雪にご注意ください。
ご心配の方は、念のため10本歯以上のアイゼン(軽アイゼンでも)とピッケルをお持ちになり、転倒して滑落しないようにご注意ください。
・日帰り登山の下山時に事故が集中しています。
時間にタイトな行程でなく、山小屋に泊まってゆったり安全に登山を楽まれることをお勧めします。

【おもな登山口の状況】
<桜平:駐車料金なし>桜平ゲート前の画像。
・桜平ゲートまでノーマルタイヤ、2WDでもはいれるようになりました。タクシーも入っています。
・雪解け後の道ですので、少々荒れています。ゆっくりと気を付けて、運転してください。慎重な運転をお願いいたします。
・駐車は、夏と同様にゲート手前からその上方にかけて60~70台可能です。
・駐車スペースは、夏と同様の広さあります。
※車道の幅が広くありませんので、マイクロバスの進入は、ご遠慮ください。車両のすれ違いできません。

<美濃戸:赤岳山荘 TEL0266-74-2272 駐車料金1日1,000円>
・美濃戸の赤岳山荘まで、2WD・ノーマルタイヤの車で入れます。ここから上には、入れません。
・駐車のできる台数は、夏と同様です。

<美濃戸口:八ケ岳山荘 TEL0266-74-2728 駐車料金1日500円>
・美濃戸への道は、美濃戸口から未舗装になります。運転・車が心配な方は、こちらに駐車してください。

お知らせ

・硫黄岳山頂に新しい「地図看板」を硫黄岳山荘にて設置しました!5/18日
・硫黄岳山荘の西、横岳の台座の頭(かしら)の2箇所に、「鹿対策の電気柵」を硫黄岳山荘にて設置いたしました。
(のべ500m、電気が流れていますので触らないようにご注意ください。景観はすぐれませんが、高山植物保護のためご理解・ご協力をお願いいたします。)
・シラナギ沢(桜平ゲート200m先)に今年も仮設簡易水洗トイレを設置しました!5/26月
(茅野市ご提供:夏沢鉱泉にて設置立ち合い。10月中旬くらいまでの設置予定。無料)

【営業期間について】
・硫黄岳山荘は営業中(11/2まで)
・根石岳山荘は5/31~11/3通常営業となります(期間中休みなし)
・夏沢鉱泉は通年営業中

【硫黄岳山荘の最新情報】
・シャワー利用を開始いたしました!500円(先着順:好評で4ブースのみのため、ご希望の方でも、ご利用できない場合もございます)。湧き水使用。
・ウォシュレット水洗トイレをご利用になれます!(男女各3、計6ブース:今年で13年目で好評です)ご宿泊の方は無料、トイレ利用のみの方1回100円です。
・湧き水の提供が可能になりました。ジョウゴ沢の湧き水をご利用ください。ご宿泊の方は無料、ご宿泊外の方1リットル100円です。
(140m下のジョウゴ沢より、湧き出ている水をポンプで上げております)

【根石岳山荘の最新情報】
・お風呂をご利用いただけるように、準備中です。(現在、まだご利用できません。申し訳ありません)
可能になりましたら、情報の更新をさせていただきます。

【とっておき情報】
①5/31土 硫黄岳山荘にて「開山祭前夜祭」を行います。演奏会(テノール歌手、ピアノ、バイオリン)あります。
宿泊者全員に60回記念開山祭バッチをもれなく進呈。夕食時には、諏訪の地酒をサービスでお出しいたします(要予約)
※グループの根石岳山荘、夏沢鉱泉でもバッチを進呈いたします。
②6/1日 行者小屋前にて開山祭が開かれます。 http://www.tateshinakougen.gr.jp/yatu/event/kaizansai.html
③6/1日~6/30月までにお泊まりいただいた方全員に「鈴木ともこデザインの特製てぬぐい」をもれなく差し上げます! 
(八ケ岳が国定公園に指定されて50年目の記念です。八ケ岳観光協会の山小屋ならどこでも!!)
なお、7/1火~以降は、グループ3山荘で1,000円にて「限定販売」いたします。
④硫黄岳山荘では、6/14土 タルチョ祭、7/12 コマクサ祭のイベントあります。
硫黄岳山荘グループのイベント、ネイチャースクールなど、ぜひご参加ください。多彩な内容で楽しめます!詳しくは、HPにて。

硫黄岳山荘周辺の過去の様子

  • 根石岳
  • 根石岳に向かう登山道
  • 夏沢峠
  • 冬へ向かう硫黄岳(みんなの登山記録 yasuhiro さんの投稿から)
  • 赤岩の頭から硫黄岳へ(みんなの登山記録 リュウイチ さんの投稿から)
  • 硫黄岳山荘から硫黄岳
  • 硫黄岳山荘
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子

硫黄岳山荘

現地連絡先:
090-3142-8469
電話番号:
0266-73-6673
連絡先住所:
長野県茅野市中大塩13-73

地図で見る
https://iodake.jp/

施設の詳細を見る

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 南八ヶ岳の最北端に位置し、北面は夏沢峠へ深く落ち込んでいる。長野県茅野市と同南佐久郡南牧村の境にあって、北面に火山活動のなごりの巨大な火口壁を残している。南面は緩斜面の岩礫帯で、大ダルミの鞍部にかけてはキバナシャクナゲの自生地として有名で、コマクサ、ウルップソウなどの高嶺の花々が見られる。  眺望は中央・北アルプス、北八ヶ岳の山々、浅間山、奥秩父連峰、富士山、阿弥陀岳、赤岳、横岳など、多くの山々に恵まれている。  山名は火口から硫黄を産したことによるが、佐久地方では箕をかぶせたような山容から箕冠岳(みかぶりだけ)と呼んだ時代もあった。  本沢温泉から夏沢峠を経て2時間強、横岳から1時間、赤岳鉱泉から赤岩ノ頭経由で1時間30分、桜平からオーレン小屋を経て4時間強の行程である。

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横岳は長野県茅野市と同南佐久郡南牧村との境にあって、南北800mほどにおよぶ岩稜の連なりからなる山である。諏訪側、とりわけ柳川北沢上部からの眺めは、小同心、大同心の怪しい岩峰を擁した大岩壁の威容であり、佐久側からの峨々とした山容は赤岳の翼角のようにも見える。横岳は多くの峰塔で形成されており、最高点の奥ノ院、2829mが主峰である。そのほか、石尊大権現を祭る石尊峰、鉾岳、日の神を祭る日ノ岳、二十三夜峰など山岳宗教時代のなごりをとどめるものが連続し、三叉峰(さんじやほう)からは杣添尾根(そまぞえおね)が海ノ口高原へと下っている。最南端の二十三夜峰の南には地蔵尊の石の座像があって、地蔵尾根が行者小屋方向へと下っている。 眺望は赤岳とさして変わらないが、主峰、赤岳北面の雄姿は、八ヶ岳の代名詞ともいえよう。 コマクサ、タカネツメクサ、タカネシオガマ、イワオウギ、イブキジャコウソウ、トウヤクリンドウ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマナデシコなど、稜線上に咲く高山植物は、比較的豊富である。 赤岳天望荘(旧赤岳石室)から横岳主峰までは1時間、硫黄岳から1時間30分、野辺山駅から杣添尾根を経て三叉峰までは7時間の行程である。 2019年1月、標高の改定により1m高くなり2830mとなった。具体的には、「奥の院」と呼ばれる場所が最高地点2830mとなり、これまで山頂とされてきた箇所は2826mとなっている。

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