硫黄岳・横岳 | 硫黄岳山荘

先日の台風による被害はありませんでした。天候のよい日が続き、日中の気温が連日上昇しているため雪融けが早いです。

麓から見た八ヶ岳連峰。森の中には残雪がありますが、稜線はほとんど雪がありません。(2015.04.23 硫黄岳山荘 )
麓から見た八ヶ岳連峰。森の中には残雪がありますが、稜線はほとんど雪がありません。(2015.04.23 硫黄岳山荘 )
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天気・気温

05/15(金) 7:00の硫黄岳山荘(標高2,650m)曇り。気温+5℃。風速10m/s。
7:00の夏沢鉱泉(標高2,060m)晴れ。気温+7℃。無風。
松本市の天気予報
明日
雨のち晴
19℃
8℃
明後日
19℃
8℃
日本気象協会提供 2024年3月28日 18:00発表
甲府市の天気予報
明日
雨のち晴
22℃
10℃
明後日
25℃
10℃
日本気象協会提供 2024年3月28日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

先日の台風(通過時は低気圧)による被害はありませんでした。この数日ほどすがすがしい晴天が続いています。
早朝では、まだ氷点下になる日があると思われます。春山は「春」といっても下界の春とは異なり寒いので、ご注意ください。

横岳の南側のピークで ツクモグサ ツクモグサ が開花しました。咲き始め50個くらい、ほかにつぼみもたくさんあります。例年より20~30日早いです。
硫黄岳の山頂付近、横岳に、コメバ ツガザクラ ツガザクラ が咲き始めました。
夏沢鉱泉の上でコミヤマ カタバミ カタバミ 、ウスギオーレンが開花しています。
桜平周辺では、地名の通りたくさんのミネザクラがありますが、そろそろ終わりです。コブシも咲いています。

登山道の状況

全体として天候のよい日が続き、日中の気温が連日上昇しているため雪融けが早いです。
気温の上昇と降雨もあり、全体として昨年より残雪はかなり少ないです。
・稜線(標高2,500m以上):もともと風で雪が飛ばされて少ないところに、日があたったりして雪融けが進み、ほとんどの地面が出ています。吹き溜まり、日かげなどには、まだしっかりとまとまった雪が残っています。
・樹林帯(標高2,500m~2,000mくらい):まだしっかりありますが昨年より明らかに少ないです。森の中の日かげの雪も、どんどん融けはじめています。
・山麓(標高2,000m近くまで):登山口に向かう車道には雪、氷は全くなくなりました。

具体的な登山道の残雪状況
・桜平~夏沢鉱泉 0cm
・夏沢鉱泉前は、地面が出ています。0cm
・夏沢鉱泉~オーレン小屋~夏沢峠~箕冠山 0~50cm
・稜線の日の当たるところ:0cm
・稜線の雪の吹き溜まり:0~20cm
・硫黄岳、東天狗岳の山頂:0cm
トレース(踏み跡)は、夏沢鉱泉~硫黄岳~横岳~天狗岳方面、すべてにあります。登山道は、森が開けていて所々に赤いテープがついています。

<注意箇所>
・東天狗岳と根石岳の鞍部~本沢温泉に下りる「白砂真道」は、残雪があり、不明瞭なため通行は控えた方がいいと思います。
・赤岩の頭~オーレン小屋方面は、残雪がまだあり歩きづらいですが 通行は可能です。トレースあります。
上記2ルートとも、トレースが冬の間に無かったため、不安定な道の状態です。

登山装備

登山口までは暖かくても防寒・防風対策が必要です。風を受けるとさらに冷たく感じます。
具体的には、硫黄岳、天狗岳、根石岳、へはアイゼンなしでも登山できます。樹林帯の中の登山道は、まだ残雪ありますのでストックや軽アイゼンなどあればより安全です。ともに、使用されないで歩いておられる方も多いです。
また、赤岳、横岳方面へも、ほぼ同様ですが、残雪の危険個所は10本歯アイゼン、ピッケルを使用されることをお勧めします。
・天候によっては冬山登山に近い装備が必要です。冬用の上下のアウター使用がお勧めです。
・フリースやダウンジャケット、ベストなどをお持ちください。
・暖かい帽子・手袋をお持ちください。
・日光の雪の反射が強いです。必ずサングラスをお持ちください。
・日は長くなってきていますが、非常時のためのヘッドランプを必ずお持ちください。

注意点

<車道について>
・分岐(唐沢鉱泉と夏沢鉱泉の分岐)~桜平までの車道には、全く残雪・氷ありません。
雪解け後の車道は、タイヤのわだちは凹んでいますが、真ん中が盛り上がっていて車のお腹を擦りやすくなります。
脱輪しない程度に路肩よりに運転されることをおすすめします。道が荒れていますので、運転はご注意ください。

お知らせ

硫黄岳山荘は11月2日(月)宿泊までオープンしています。
根石岳山荘は5/16(土)、5/23(土)、5/30(土)と、6/6(土) ~ 11/2(月) 宿泊までオープンしています。
夏沢鉱泉は通年営業です。

<イベント情報>
・6/6(土) 開山祭前夜祭 山の上の演奏会(テノール、ピアノ、クラリネット)開山祭記念バッチ 全員に進呈
・6/13(土) タルチョ祭(安全祈願祭)リピート山中演奏会
ともに 夕食時、諏訪の地酒をサービスします。ご宿泊の際は、ご予約をお願いいたします。
・ネイチャースクールを 今年もたくさん企画します。
・登山教室、写真教室、スケッチ教室、など多彩です。

★春の八ヶ岳の稜線の山荘にとまってみませんか!!
下記の日程限定で、硫黄岳山荘、根石岳山荘にご宿泊の方に限り、JR茅野駅~登山口の桜平までの無料送迎をさせていただきます。JR茅野駅~桜平の区間は路線バスがないうえに、一般車両では雪融け後で道が荒れているため、送迎いたします。
(1) お迎え(待ち合わせ)時間と場所は、9:15、JR茅野駅東口になります。東京方面9:08着(新宿 7:00発 特急あずさ)関西・名古屋方面 7:00発 特急しなの、塩尻乗換)
(2) 朝のお迎え便のみ、対応させていただきます。
(3) 5/9(土)、5/16(土)、5/23(土)、5/30(土)の2015年5月週末のみ(他の期間は対応いたしません)
(夏沢鉱泉は、通年営業。夏沢鉱泉ご宿泊の方に限り、JR茅野駅~桜平の「お迎え」「お送り」無料)
(4) 車両には定員がございます。ご希望の方は、必ずご予約をお願いします。
(5) 正確に情報を管理・把握させていただくために メールでの要望対応に限らせていただきます。
申し訳ありませんが、よろしくお願いします。 e-mailアドレス iou@xd6.so-net.ne.jp
・分岐までマイカーの方、分岐までタクシーでお越しになられる方、が対象になります。下記をお知らせください。
(a) ご宿泊希望の山荘名 (b)日程 (c)お名前 (d)お住いの都道府県名 (e)人数 (f)電話番号 (g)分岐までの交通手段

硫黄岳山荘周辺の過去の様子

  • 根石岳
  • 根石岳に向かう登山道
  • 夏沢峠
  • 冬へ向かう硫黄岳(みんなの登山記録 yasuhiro さんの投稿から)
  • 赤岩の頭から硫黄岳へ(みんなの登山記録 リュウイチ さんの投稿から)
  • 硫黄岳山荘から硫黄岳
  • 硫黄岳山荘
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子

硫黄岳山荘

現地連絡先:
090-3142-8469
電話番号:
0266-73-6673
連絡先住所:
長野県茅野市中大塩13-73

地図で見る
https://iodake.jp/

施設の詳細を見る

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硫黄岳 標高 2,760m

 南八ヶ岳の最北端に位置し、北面は夏沢峠へ深く落ち込んでいる。長野県茅野市と同南佐久郡南牧村の境にあって、北面に火山活動のなごりの巨大な火口壁を残している。南面は緩斜面の岩礫帯で、大ダルミの鞍部にかけてはキバナシャクナゲの自生地として有名で、コマクサ、ウルップソウなどの高嶺の花々が見られる。  眺望は中央・北アルプス、北八ヶ岳の山々、浅間山、奥秩父連峰、富士山、阿弥陀岳、赤岳、横岳など、多くの山々に恵まれている。  山名は火口から硫黄を産したことによるが、佐久地方では箕をかぶせたような山容から箕冠岳(みかぶりだけ)と呼んだ時代もあった。  本沢温泉から夏沢峠を経て2時間強、横岳から1時間、赤岳鉱泉から赤岩ノ頭経由で1時間30分、桜平からオーレン小屋を経て4時間強の行程である。

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横岳は長野県茅野市と同南佐久郡南牧村との境にあって、南北800mほどにおよぶ岩稜の連なりからなる山である。諏訪側、とりわけ柳川北沢上部からの眺めは、小同心、大同心の怪しい岩峰を擁した大岩壁の威容であり、佐久側からの峨々とした山容は赤岳の翼角のようにも見える。横岳は多くの峰塔で形成されており、最高点の奥ノ院、2829mが主峰である。そのほか、石尊大権現を祭る石尊峰、鉾岳、日の神を祭る日ノ岳、二十三夜峰など山岳宗教時代のなごりをとどめるものが連続し、三叉峰(さんじやほう)からは杣添尾根(そまぞえおね)が海ノ口高原へと下っている。最南端の二十三夜峰の南には地蔵尊の石の座像があって、地蔵尾根が行者小屋方向へと下っている。 眺望は赤岳とさして変わらないが、主峰、赤岳北面の雄姿は、八ヶ岳の代名詞ともいえよう。 コマクサ、タカネツメクサ、タカネシオガマ、イワオウギ、イブキジャコウソウ、トウヤクリンドウ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマナデシコなど、稜線上に咲く高山植物は、比較的豊富である。 赤岳天望荘(旧赤岳石室)から横岳主峰までは1時間、硫黄岳から1時間30分、野辺山駅から杣添尾根を経て三叉峰までは7時間の行程である。 2019年1月、標高の改定により1m高くなり2830mとなった。具体的には、「奥の院」と呼ばれる場所が最高地点2830mとなり、これまで山頂とされてきた箇所は2826mとなっている。

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