これから寒気が入ると稜線の最低気温は－26℃くらいまで下がる予想。積雪は例年並みですが、雪質が違い、湿った重い雪です。

天気・気温

山と周辺の状況

八ヶ岳山荘でも雪が降り始め、積もりそうな降り方です。
八ヶ岳山荘までの道路は除雪され、路肩に残雪がある程度です。ただし、薄く凍結しているのでご注意ください。
車でお越しの方はスタッドレスタイヤと必ずチェーンをご用意ください。
稜線の積雪は例年並みか少し少ないくらいで赤岳天望荘周辺で積雪70～80cm、小屋裏側の吹溜りは250～300cm位あります。
現在、吹雪で視界は30mくらい。
この寒気が抜けるのは月曜くらいかと予想しますが、今夜から最低気温は－20℃となり、－26℃くらいまで下がる見込みです。
稜線では、エビのしっぽやナイフリッジが出来ています。
今年の雪は例年より湿度があり、風に飛ばされにくいような気がします。

登山道の状況

美濃戸までの林道は今現在、積雪2～3cmですがカチカチに凍結しています。
現在降雪中なのでそのカチカチに凍結した上に新雪が降り積もるでしょう。
今は赤岳山荘まで車で入れますが、この雪の降り方では今後は要注意です。

登山道の雪は凍結した硬い雪の上に、ふんわりとした新雪が積もっています。
10本爪以上のアイゼンとピッケル必要。
赤岳天望荘周辺の積雪は例年並みか少し少ないくらいです。

登山道上にトレースはないものと思ってください。
雪が降っているので、場所によってはラッセルになります。

明日からまた冷え込むようですので、雪または凍結箇所増える可能性があります。

上の方は場所により雪が風で吹き飛ばされた箇所は、ベルグラがつきアイゼンも効かず、岩稜帯などご注意ください。
初心者は必ず冬山経験者とご同行ください。

登山装備

防風防寒着や装備は冬装備を。
山頂や稜線を行く方は、前爪のあるアイゼンとピッケルをお持ちください。
地図、ヘッドランプは必携。
車の方はスタッドレスタイヤで。念のためチェーンをご用意ください。

注意点

・夏山と冬山ではまったく状況が違いますが、現状をよく理解していない登山者が増えているような気がします。
　雪山は天候だけでなく、装備や経験や知識が重要になってきます。赤岳鉱泉から上を目指す人は、安易な入山は遭難を招きます。
・日が短いため行動を早めに、目的地には遅くとも15:00までに到着するようにしましょう。
・天候が悪いときは無理をしないように。
・八ケ岳は冬の入門で知られていますが、赤岳など稜線は決し初心者向けではありません。

お知らせ

・各小屋ご宿泊をご希望の方は、八ヶ岳山荘（TEL0266-74-2728）までお問い合わせください。
　八ヶ岳山荘：通常営業。
　赤岳天望荘：厳冬期営業は2月21日（火）泊まりまで。
　美濃戸山荘：休業中。
※八ヶ岳山荘のバス停前の未舗装の駐車場は別会社の駐車場ですので、間違わないようご注意ください。

赤岳天望荘周辺の過去の様子

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