八ヶ岳・赤岳 | 赤岳鉱泉

鉱泉前の積雪100~120cm。主ルートはトレースが残っています。本日急激な気温上昇のため雪崩れに注意が必要です。

雪がたっぷりで雪化粧した岩峰が美しい2月下旬の南八ヶ岳(2017.02.22 赤岳鉱泉)
雪がたっぷりで雪化粧した岩峰が美しい2月下旬の南八ヶ岳(2017.02.22 赤岳鉱泉)
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天気・気温

02/16(木) 2/16 晴 13:00の気温+7℃
松本市の天気予報
明日
曇のち晴
23℃
13℃
明後日
29℃
9℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 4:00発表
甲府市の天気予報
明日
曇のち晴
26℃
17℃
明後日
32℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

先週金曜日の降雪2~10cm積もって以来、まとまった降雪はなく、ほとんどずっと晴れが続いています。
本日は朝から快晴。風もなくすばらしい天気です。鉱泉前の積雪100~120cm。

先週の土曜日に赤岳へ至る文三郎尾根の上部で雪崩が発生しました。
雪の状況が不安定な為に赤岳鉱泉と行者小屋の上一帯が危険な状況に陥っていました。
その後、山岳ガイドさんの最新情報では、赤岳鉱泉と行者小屋から上の一般登山道や沢筋の雪状況はだいぶ落ち着いて、雪崩発生の危険性は少なくなりました。
美濃戸口から赤岳山荘までの林道も登山者が歩いたのと、車が走ったことにより状況が改善されています。

先週金曜以来、朝は-12~-15℃くらいまで冷え込み、日中も氷点下でしたが、2/16は日中の気温が上昇。13時の気温+7℃と急激な気温上昇で再度雪崩れの心配があります。
これまでの降雪が多かったため、積雪情報は前日や前々日の情報に頼らず、必ず現地で最新情報を得て下さい。また現場での的確な判断も必要です。

先週の金曜日に阿弥陀岳の南稜で発生した滑落事故はとても残念でしたが、先週末には幸いなことに事故や遭難が1件も発生しなくて何よりでした。
冬山は時には恐ろしく、登山者へ容赦なく牙をむきます。
改めて謙虚に、思慮深く、向き合わなければならないと強く感じました。

アイスキャンディ(人工氷壁)は営業中です。

●天気
2/13 晴 最低気温-15℃ 最高気温-1℃ 積雪100cm超
2/14 晴 最低気温 -15℃ 最高気温-4℃ 積雪100~120cm
2/15 晴 積雪100~120cm
2/16 晴 13:00の気温+7℃ 積雪100~120cm

登山道の状況

八ヶ岳は完全な雪山です。
先週末のトレースがほとんど残っています。
●雪崩れ要注意! 降雪がなくても気温により注意が必要。

[美濃戸口~赤岳山荘]
積雪 あり 車高の高い4輪駆動車+スタッドレスタイヤの装着が必須です。タイヤチェーンの携帯を推奨します。
引き続き、
・車高の高い4輪駆動車
・スタッドレスタイヤ装着・タイヤチェーン携帯
が必須条件になります。
※先週末もかなりの通行があり、雪は踏まれていますが、早朝や日陰は凍結があります。
無理をして赤岳山荘まで車で入り、下山できなくならないよう注意下さい。

[赤岳山荘~赤岳鉱泉] 積雪あり トレースあり 軽アイゼンやチェーンアイゼンが必要

[赤岳鉱泉] 積雪100~120cm 

[赤岳鉱泉、行者小屋から上の登山道]
積雪100㎝~200㎝超
先週末のトレースが残るところあり。稜線は風が強いことがあり、十分な注意が必要。
厳冬期雪山。厳冬期雪山登山装備必携

●一般ルート外(雪山登攀ルート、アイスクライミングルート)※登山者からの情報です。
・ジョウゴ沢 上部まで登れるそうです。
・大同心ルンゼ 下部は雪が多く大変です。回避して上部から取り付いたそうです。

登山装備

良識のある厳冬期装備が必要です。防寒着、アイゼン(最低12本)、ピッケル、バラクラマ(目出し帽)、冬靴、サングラス、ヘッドランプなど。

注意点

天候をよく確認し、登山はご自分の判断のもと安全登山を心がけて下さい。

お知らせ

●赤岳鉱泉・行者小屋ホームページはURLが変更になりました。
http://userweb.alles.or.jp/akadake/
Facebookはこちら  http://blog.livedoor.jp/akadakekousen/
・赤岳鉱泉は通年営業
・行者小屋 年末年始:12月28日(水)~1月3日(火)泊と1月~3月の 毎週(土)泊
  ※連休の場合は、土曜と日曜が営業となっております。
毎週末かなりにぎやかな状況となっています。
赤岳鉱泉は今週末もすでに宿泊者予約多数のため、行者小屋の宿泊をオスススメしています。

●イベント
http://userweb.alles.or.jp/akadake/info.html
・鉱泉道場2017 赤岳鉱泉推薦「一流山岳ガイドが教えるアイスクライミング道場」
・アイスクライミング初心者体験会 おかげさまで3月の最終回まで予約が満員。全ての回でキャンセル待ちという状況です。
・マムートアバランチビーコン体験会

●お土産など
・今冬もアイスキャンディチロルチョコの販売を開始しました!1個100円の良心価格。
・名物どら焼き「そばドラ/小倉あん」の販売
信州のそば粉を使った名物です。明日から販売 価格は300円。冬山での行動食にピッタリ

赤岳鉱泉周辺の過去の様子

  • アイスキャンディが撤去されてテント場は広がりました
  • 北沢登山道上部の様子
  • 鉱泉前からの八ヶ岳連峰
  • 前日に降雪があり、岩稜帯も雪化粧しました
  • 赤岳山荘から堰堤広場までの林道の様子
  • 林道の様子(赤岳鉱泉Facebookより)
  • 赤岳鉱泉手前の積雪状況(赤岳鉱泉Facebookより)
  • 赤岳鉱泉Facebookより
  • 赤岳鉱泉Facebookより
  • アイスキャンディの様子

赤岳鉱泉

現地連絡先:
0266-62-8100
電話番号:
090-4824-9986
連絡先住所:
長野県諏訪郡富士見町落合桜ヶ丘10716

地図で見る
http://userweb.alles.or.jp/akadake/

施設の詳細を見る

関連する山

長野県 / 八ヶ岳

硫黄岳 標高 2,760m

 南八ヶ岳の最北端に位置し、北面は夏沢峠へ深く落ち込んでいる。長野県茅野市と同南佐久郡南牧村の境にあって、北面に火山活動のなごりの巨大な火口壁を残している。南面は緩斜面の岩礫帯で、大ダルミの鞍部にかけてはキバナシャクナゲの自生地として有名で、コマクサ、ウルップソウなどの高嶺の花々が見られる。  眺望は中央・北アルプス、北八ヶ岳の山々、浅間山、奥秩父連峰、富士山、阿弥陀岳、赤岳、横岳など、多くの山々に恵まれている。  山名は火口から硫黄を産したことによるが、佐久地方では箕をかぶせたような山容から箕冠岳(みかぶりだけ)と呼んだ時代もあった。  本沢温泉から夏沢峠を経て2時間強、横岳から1時間、赤岳鉱泉から赤岩ノ頭経由で1時間30分、桜平からオーレン小屋を経て4時間強の行程である。

長野県 / 八ヶ岳

横岳 標高 2,830m

横岳は長野県茅野市と同南佐久郡南牧村との境にあって、南北800mほどにおよぶ岩稜の連なりからなる山である。諏訪側、とりわけ柳川北沢上部からの眺めは、小同心、大同心の怪しい岩峰を擁した大岩壁の威容であり、佐久側からの峨々とした山容は赤岳の翼角のようにも見える。横岳は多くの峰塔で形成されており、最高点の奥ノ院、2829mが主峰である。そのほか、石尊大権現を祭る石尊峰、鉾岳、日の神を祭る日ノ岳、二十三夜峰など山岳宗教時代のなごりをとどめるものが連続し、三叉峰(さんじやほう)からは杣添尾根(そまぞえおね)が海ノ口高原へと下っている。最南端の二十三夜峰の南には地蔵尊の石の座像があって、地蔵尾根が行者小屋方向へと下っている。 眺望は赤岳とさして変わらないが、主峰、赤岳北面の雄姿は、八ヶ岳の代名詞ともいえよう。 コマクサ、タカネツメクサ、タカネシオガマ、イワオウギ、イブキジャコウソウ、トウヤクリンドウ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマナデシコなど、稜線上に咲く高山植物は、比較的豊富である。 赤岳天望荘(旧赤岳石室)から横岳主峰までは1時間、硫黄岳から1時間30分、野辺山駅から杣添尾根を経て三叉峰までは7時間の行程である。 2019年1月、標高の改定により1m高くなり2830mとなった。具体的には、「奥の院」と呼ばれる場所が最高地点2830mとなり、これまで山頂とされてきた箇所は2826mとなっている。

長野県 山梨県 / 八ヶ岳

赤岳 標高 2,899m

 赤岳は八ヶ岳連峰の最高峰で、長野県茅野市、南佐久郡南牧村、山梨北巨摩郡大泉村(現・北杜市)との境に位置している。山頂は赤岳頂上山荘のある北峰と、一等三角点がある南峰とに、わずかな距離をおいて分かれている。北峰からは県界尾根が、南峰の南にある竜頭峰からは真教寺尾根が、ともに山梨県側へ延び、縦走路は南方はキレットを経て権現岳へ、北方は横岳へと連続し、西方は中岳を経て阿弥陀岳へのルートも通じている。  その山容は南麓の長坂方面から仰ぐと、ヨーロッパ・アルプスのアイガーに似て、勇壮そのものである。  近代登山の始まりについては別項で触れたが、それ以前の記録としては、明治26年(1893)に陸地測量部の館潔彦が一等三角点を赤岳に選点し、同28年には山崎直方が火山調査のために赤岳に登り、その成果は震災予防調査会報告として発表されている。  赤岳という山名は、酸化鉄による赤い岩肌からきたもので、早朝や夕映えの輝きはひときわ美しいものがある。  山梨側は山頂直下まで緑のハイマツ帯が迫り、諏訪側はイワツバメが舞う、赤岳西壁と呼ばれる岩場となっている。また、南峰から竜頭峰にかけては、鎖場のある鋭い岩稜が続く。  ひとたびその山頂に立てば展望は360度、本邦中央部の山岳をほとんど手中にできる。権現岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、天狗岳、蓼科山などの近景をはじめ、南・中央・北の各アルプスから上信越の山々、浅間山、奥秩父、富士山と、大パノラマが展開する。  赤岳は、かつて赤岳大神とも呼ばれて人々の信仰を集めていた。柳川南沢の源頭にあたる行者小屋は、昔、赤岳神社の社務所だった所で、夏期には行者が居住していたという。祭神は大山祗命(おおやまずみのみこと)とその娘、岩長姫命(いわながひめのみこと)である。  一般的な登路としては、諏訪側の美濃戸口から柳川南沢を登り行者小屋から地蔵尾根ルート5時間、同じく行者小屋から中岳経由5時間、清里から県界尾根ルート6時間30分、同真教寺尾根ルート6時間弱、縦走路は権現岳からキレットを経て2時間30分、硫黄岳から横岳を経て3時間強の行程である。また、中岳を経て阿弥陀岳への所要時間は1時間強である。美ノ森山との標高差は1356m、幕営指定地のある行者小屋とは550m、キレットとは440mの標高差がある。

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